ちょっと聞いてよ 2022年6月9日

西武多摩湖線の電車は3色

西武線ユーザーになったことが2回ある。

どちらの時も、「自宅の最寄駅はどこ?」と聞かれて答えるたび、「果たしてわかってもらえるだろうか」と悶々した。どうやら西武線とは、沿線に住むとかしないかぎり滅多に使わない路線のようなのだ。

今日は「西武多摩湖線」を推させてほしい。多摩湖線の電車は3色もあるのだ。

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。飲食物全般がだいたい好きだという、ざっくりとした見解で生きています。とくに好きなのはカレー。(動画インタビュー)

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「多摩湖駅」は「西武遊園地駅」

ご存じの方がいたら握手したい。多摩湖線は東京都にある、国分寺駅と多摩湖駅をむすんでいる路線である。

国分寺駅の多摩湖線のりば

……のだが、そもそも「多摩湖駅ってどこ??」って思った人が結構な数でいるんじゃないかと思う。

国分寺駅から多摩湖駅までは20分弱

多摩湖駅は……えっと。どう説明したらわかりやすいんだ。まず、位置的には東京の多摩地区の北のほう、東村山市にある。

とはいえ、東村山をよく知っていても、「多摩湖駅わからないぞ!」っていう人がいるかもしれない。

なんとこの駅、つい去年名前が変わったのだ。

それまでは42年「西武遊園地駅」という名前だった。

なぜなら西武園ゆうえんちの近くにあったから。

ちなみに多摩湖駅は、西武遊園地駅になる前は多摩湖駅だった。くりかえす歴史。

「名前が変わったということは西武園ゆうえんちが遠くなったの?」とか、もしかすると「西武園ゆうえんち……なくなっちゃった?」とお思いなる人もいるかもしれないが、そんなことはない。

西武園ゆうえんちは今でも近くにある。

変わったのは入場口の最寄駅だ。2021年にリニューアルをした時にあらゆることが変わり、入口の場所も変更になった。

当時の西武線のプレスリリースには「西武園ゆうえんちの最寄り駅を、お客さまに便利でわかりやすくします!」と書いてある。

西武園ゆうえんちの元入場口は今でも残ってる

そんな、静かに名前が変更になった多摩湖駅が終着にある多摩湖線。何がいいってまず電車のカラーが3色展開なのである。

2022年6月現在。

紺色
赤色
黄色。並べると気持ちがいい!

しかも、西武線のアプリを使うと……

次、何色の電車が来るのかがわかる。超わかりやすい!
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多摩湖もいい

多摩湖駅の近くにある多摩湖もいい。

わたしの足だと多摩湖までは徒歩5分くらい。ちょっとした小道をのぼると……
空がむっちゃ広くなる! 

ちなみに多摩湖は通称で、村山貯水池という名前である。そう呼ぶと一気に印象が変わりますね。

多摩湖は人為的につくられた人造湖(……という響きになんだかぞくぞくする。「人造人間」という言葉を思い出すからだろうか)。大正に建設された取水塔もある

1927年に完成したので、あと5年もすると100歳になる。

100歳、いいな。ご長寿。いい響き!

いい眺め

たっぷりの水が見たい、だけど海がちょっと遠いという人で、「家から多摩湖までそんなに遠くないよ〜!」っていう人におすすめだ。

ずっと見てられる(直射日光がつらくなければ)
撮り方によっては海っぽくも見えるんじゃないかな

行きやすいとは言い難いから、誰におすすめしていいのかよくわからなくて、若干弱気気味におすすめしてしまったが、とてもとても、大好きな場所である。

もし行った際には、国分寺駅の売店とかに売っている小平産ブルーベリーの入ったランチパックも買ってほしい。

販売終了にならないといいな
ランチパック、こんなに局地的なものもあるんですね

小平市はどうやら日本のブルーベリー栽培発祥の地らしいです。むかし4年住んでたのに知らなかった。

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