特集 2023年5月26日

量り売りの沖縄そば屋が最高だった

沖縄そば屋の進化が止まらない。先日「24時間無人営業の沖縄そば屋」について紹介したのだが、今度は「セルフ式の量り売り沖縄そば屋」ができたらしい。
セルフ式で量り売りの沖縄そば…いったいどういう事なのか。お店の様子をレポートしたい。

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前の記事:沖縄の大衆食堂でビーフストロガノフを頼む


自分好みの沖縄そばがつくれる量り売りシステム

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こちらが今年2月に浦添(うらそえ)市に誕生した沖縄県内初のセミセルフ量り売り沖縄そば屋、「我謝(がじゃ)ハル子製麺」。

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店内はいたって普通の飲食店に見えるのだが…

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注文に独自のシステムがある。メニューは存在せずに入店時に空の丼を渡される。

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そこに自分の好きな量、沖縄そば麺を入れる。あとは自由に用意されている自分好みのトッピングを乗せれば完成である。

そばに乗せる具についても見ていこう。

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沖縄そばの具の代表格のソーキ。豚の肋骨部分を甘辛く煮込んだものだが、こちらだけちょっと高く、かつおひとり様2つまでになっている。

というのも最近は県内でソーキ不足が問題となっていて、お店によってはメニューから無くなっていたり数量限定になっていたりするのだ。すごく貴重なのである。

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こちらは豚の足「テビチ」。ソーキには負けるかもしれないが、「テビチそば」というメニューがあるくらい沖縄そばの具としてはメジャーである。

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島豆腐を固める前の「ゆし豆腐」。これも意外と沖縄そばにあう。

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こちらは豚の内臓「中味」。好き嫌いが分かれるかもしれないがこちらもお店によっては「中味そば」というメニューが存在しており県民に愛されている。

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そしてもずく。メインの具ではないが、ちょっと入っていると嬉しい。

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ネギや紅生姜、カマボコ、フーチバー(ヨモギ)なども自由に入れることができる。以上、沖縄そばの具における最強の布陣である。

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これらを組み合わせて自分好みの沖縄そばを作ったら、お店の方に丼を渡して重さを測量。

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重さがそのままそばの値段になる(ソーキの料金が加算される)。

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ちょっと甘めのそば出汁がまたものすごくうまい

伝票を受け取って、最後にそば出汁を入れてもらって沖縄そばの完成である。この半分バイキングみたいなシステム、控えめに言って最高じゃあないだろうか?

皆さんはないだろうか。「月見そばを食べたいけれど、天ぷらそばも食べたい」みたいなこと。あるいは頼んだ料理の麺と具材のバランスがおかしくて、最後に黙々と麺だけを啜っているようなこと。僕はある。

この量り売りシステムであれば「ソーキそば」と「ゆし豆腐そば」を同時に楽しむことができるし、麺を少なくして具材をがっつり食べるなんてことも可能である。さらに量り売りで料金が決まるので、単品をトッピングしすぎてめちゃめちゃ料金がかかる(トッピング死)することも、そうそうないだろうと思う。

リーズナブルな価格で、まさに自分好みの沖縄そば「ぼくのかんがえたさいきょうのおきなわそば」を充分に堪能することができるのだ。

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