ちょっと聞いてよ 2022年12月27日

羽田航空神社と「もうひとつの航空神社」

羽田空港の中にはひっそりと神社がある……。ということは結構知られていることだ。

でもこの神社、一体どんな神社で御祭神は誰なんだろう。気になった。

生まれも育ちも横浜。大人げない大人を目指し、日夜くだらないことを考えています。ちぷたそ名義でも活動しています。(動画インタビュー

前の記事:横浜駅から歩いて約10分 天狗と洞窟が迎える神社


航空神社があるのは、羽田空港第1ターミナルだ。

羽田空港には3つのターミナルがあり、第1ターミナルにはJAL(日本航空)、SKY(スカイマークエアラインズ)、SFJ(スターフライヤー)などが発着している。

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この先に神社がある

神社があるのはこちらの通路の先だ。意識していないと見落としてしまいそうだが、案内には確かに「航空神社」と書いてある。ちなみに航空神社の隣は歯科医院で、そちらも少し驚いた。職員向けなのかな。

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羽田航空神社

そしてこちらが羽田航空神社だ。

無機質な部屋の真ん中に鎮座する、小さいながらもしっかりとした社。手水舎はなく、床に敷かれている赤いカーペットが印象に残る。周りの観葉植物が社叢の役割をしているのかなと思った。

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鳥居はないけど扁額(へんがく)はある

扁額には“運輸大臣綾部健太郎謹書”とあった。運輸大臣(当時)の書っていうのが航空神社らしさ。

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羽田航空神社の扉

社側から見た扉。無機質すぎる!! でもこのギャップもたまらないのだ。

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御神前

参拝時には神前にお菓子がきれいに並べられていた。飛行機での旅の安全を祈る気持ち、よーくわかる……。

こちらに祀られているのは“航空界発展の礎となられた諸々の御霊”。つまり航空功労者や、航空殉職者たちである。

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羽田航空神社御由緒

羽田航空神社は、今後の航空界の躍進と航空安全輸送の御加護を祈念し、空港の増改築工事をきっかけとして、空港全域を見守るのにふさわしいこの場所に昭和38年建立したとあった。

現在は「落ちない」の神徳から、受験生からの人気も出ていると聞く。そんな航空神社のお守りや授与品、欲しい方もいると思うけど、羽田空港では手に入らない。

でも、都内でこちらとは別に「航空神社の授与品」を頂くことができる場所がある。それが23区内の「もうひとつの航空神社」。

内幸町にある航空会館の上の「航空神社」だ。

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もうひとつの「航空神社」

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朝パジャマを脱ごうとして引っかかってるみたいな銅像

航空会館。こちらの9階に神社があるのでエレベーターで向かおう。

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知らないで来たら気づかず素通りしそう

エレベーターホールにお守りや破魔矢など授与品が置いてあった。ちなみにこちらに参拝時したのは2017年だが、現在も授与スタイルは変わらないようだ。

肝心の神社はどこに……?

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地図を頼りに向かう

お守りの所に案内図があり、これを元に神社に向かう。

地図には会議中の場合があると記載があったが、自分が行った際本当に会議をしていた。

会議をやっている部屋の外をつたってこっそり参拝するの、なかなかない経験だ。人の会社にお邪魔している感がすごい。

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航空神社

こちらが航空会館の上の航空神社。羽田航空神社はこちらの御分霊を勧請したものなので、祀られているのは同じ神様だ。(神道では、神霊はいくらでも分霊できるという考え方をする。全国に同じ神社がたくさんあるのはそういう理由から)。

航空神社も羽田航空神社も御朱印はなかったが、第1ターミナルには神社とは関係ない「御翔印」なるものならあった。

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御翔印

しかも今年の9月23日から発売開始でほやほやだった。いろいろあるなぁ。

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