航空神社があるのは、羽田空港第1ターミナルだ。
羽田空港には3つのターミナルがあり、第1ターミナルにはJAL(日本航空)、SKY(スカイマークエアラインズ)、SFJ(スターフライヤー)などが発着している。
神社があるのはこちらの通路の先だ。意識していないと見落としてしまいそうだが、案内には確かに「航空神社」と書いてある。ちなみに航空神社の隣は歯科医院で、そちらも少し驚いた。職員向けなのかな。
そしてこちらが羽田航空神社だ。
無機質な部屋の真ん中に鎮座する、小さいながらもしっかりとした社。手水舎はなく、床に敷かれている赤いカーペットが印象に残る。周りの観葉植物が社叢の役割をしているのかなと思った。
扁額には“運輸大臣綾部健太郎謹書”とあった。運輸大臣(当時)の書っていうのが航空神社らしさ。
社側から見た扉。無機質すぎる!! でもこのギャップもたまらないのだ。
参拝時には神前にお菓子がきれいに並べられていた。飛行機での旅の安全を祈る気持ち、よーくわかる……。
こちらに祀られているのは“航空界発展の礎となられた諸々の御霊”。つまり航空功労者や、航空殉職者たちである。
羽田航空神社は、今後の航空界の躍進と航空安全輸送の御加護を祈念し、空港の増改築工事をきっかけとして、空港全域を見守るのにふさわしいこの場所に昭和38年建立したとあった。
現在は「落ちない」の神徳から、受験生からの人気も出ていると聞く。そんな航空神社のお守りや授与品、欲しい方もいると思うけど、羽田空港では手に入らない。
でも、都内でこちらとは別に「航空神社の授与品」を頂くことができる場所がある。それが23区内の「もうひとつの航空神社」。
内幸町にある航空会館の上の「航空神社」だ。
もうひとつの「航空神社」
航空会館。こちらの9階に神社があるのでエレベーターで向かおう。
エレベーターホールにお守りや破魔矢など授与品が置いてあった。ちなみにこちらに参拝時したのは2017年だが、現在も授与スタイルは変わらないようだ。
肝心の神社はどこに……?
お守りの所に案内図があり、これを元に神社に向かう。
地図には会議中の場合があると記載があったが、自分が行った際本当に会議をしていた。
会議をやっている部屋の外をつたってこっそり参拝するの、なかなかない経験だ。人の会社にお邪魔している感がすごい。
こちらが航空会館の上の航空神社。羽田航空神社はこちらの御分霊を勧請したものなので、祀られているのは同じ神様だ。(神道では、神霊はいくらでも分霊できるという考え方をする。全国に同じ神社がたくさんあるのはそういう理由から)。
航空神社も羽田航空神社も御朱印はなかったが、第1ターミナルには神社とは関係ない「御翔印」なるものならあった。
しかも今年の9月23日から発売開始でほやほやだった。いろいろあるなぁ。