東岡崎駅集合
身近な絶景を集める合宿。集合したのは愛知県にある名鉄東岡崎駅である。
なぜ急に愛知県かというと、してんマップをいっしょに作っているデンソーの本社が近いからである。
そんな大人の事情もあるのだが、筆者である編集部安藤の出身地愛知県には、食文化も歴史も、ちょっと他にはないおもしろさがまだまだ転がっていると思うのだ。
というわけで絶景の50や100すぐに見つかるだろう、と高をくくってやってきたのだが、来てみたら完全なる猛暑だった。猛暑?酷暑?
絶景探して熱中症、なんて語呂の良さだけなので、とにかく無理をしないで安全第一でお願いしますよ、と誓いあって別れた。
ここからは個別に岡崎の街を歩き回って夕方にまた集合である。
林さんと小堺さんはレンタサイクルで、僕と伊藤さんは徒歩でまわることに。行動範囲をとるか身軽さをとるか、である。
※今回みつけた絶景は「してんマップ」へ登録してあります。「してんマップ」で岡崎市周辺を探ってみてください。
看板も見かた次第で絶景に
さてさてどんどん集めちゃうぞ~と思っていたのだけれど、僕が選んだ駅の南側は閑静な住宅地で、突飛な景色が現れることは正直あまりなかった。やっぱり自転車借りたらよかったな!と5分に一度くらい思った。
それでも公園にこんな看板を見つけた。
看板は宣伝や情報伝達に使うものなのだけれど、そこには作った人の意思が見えたり、逆に意図と違った見え方がするとおもしろかったりする。
これなんか意図したわけではないけど、バルタン星人みたいに見えちゃった看板である。
その土地の文化は絶景をつくる
場所を変えるとその土地特有の絶景が見られたりする。
この、歩道まで伸びたひさしは愛知でよく見られる気がするのだけど、どうなんだろう(参考:名古屋は「またぎがち」なのか・「名古屋根」を鑑賞する)。
しっかりとした歴史のある絶景も見つけた。岡崎信用金庫の資料館である。
こちらの資料館、もとは銀行の建物だったものを改修、一部復元して展示しているのだとか。
中に入って今回の合宿の話をすると、対応してくれた学芸員の浦野さんがものすごく丁寧にこのあたりの歴史について話してくれた。
学芸員の浦野さんいわく、この建物が左右非対称で、斜めの位置から見るのが最も映えるのは、お城の存在を意識しているのではないかと。つまり、正面は由緒あるお寺に向いており、それは文化的にもわかるのだが、一番見栄えのする斜めからのビューはお殿さまへ、ということではないか、と。
位置関係を見るとなるほどと思えてかなり面白かった。街を歩き回ると、こういう詳しい人との出会いがあったりするのもいい。
絶景は街のあちこちに
絶景を探して歩いていると自転車に乗った人が近づいてきた。まぼろしか、と思ったら一緒に絶景を探している林さんだった。
知らない街で知っている人に会うとなぜかものすごく嬉しい。これは絶景じゃないけど、参加しないとわからない感情だろう。
林さんはマンホールを指さしている。なんですか?
岡崎市内を歩いていて、とにかく東海オンエアの人気がすごいことを改めて実感した。
どうだろう、露出でいくと家康さんと同じくらいの扱いではないのか。この合宿の帰りに、参加してくれたライター小堺さんはみごとに東海オンエアにハマっていた。
汗だくになりながらもいろいろと絶景を集めて、夕方に駅に集合して合宿初日を終えた。