まったく知らない魚が網に掛かった
バーベキューの合間に網を上げてみると、目が怪しく光る魚が網の中を泳いでいた。明らかにこれまでの魚よりも大きい。
スズキかと思ったのだが、それにしてはシルエットが細すぎる気がする。南米に住むアロワナという熱帯魚、あるいはターポンあたりが近いかな。でもまさかねえ。
魚の全長よりも直径が小さい網でどうにかすくい上げられた謎の生物は、明らかに私が見たことのある魚類ではなかった。平べったくて鱗が大きく、東京湾当たりではまず見かけない顔立ちをしている。
でもこのギラギラした独特の質感は、最近どこかで見たような記憶がある。あ、もしかして買い出しをしたスーパーで骨切りされて売られていたヒラという魚では。
スマホでヒラを調べてみると、まさにこの魚が表示された。岡山ではよく食べられている魚のようだ。やったぜ、ご当地食材をゲットだ。
夜の四つ手網はボーナスタイム
立派なヒラが入ったことで、もうかなり満足したのだが、児島湾が本気を出すのはここからだった。
ドカっと大漁という訳ではないけれど、網を上げれば様々な獲物が顔を見せてくれて、頭の中のアミモン(網で捕れるモンスター)図鑑が埋まっていく。ものすごくゲーム性の高い遊びである。
これをスマホのアプリにしてほしい。いやいっそオンラインクレーンゲームのように自宅から四つ手網を遠隔操作をさせてくれないか。でもやっぱりリアルだからこそ空気感を含めてここまで気持ちが高揚するのだろう。
もし私が岡山に住んでいたら、山形県民が芋煮会をするくらいの頻度で四つ手網を上げに来るな。