コーンマヨネーズはこどもに大人気らしいが大人だって食べたい
リモートで食べ比べをやってみたが、見守ってくれた能登さんいわく「動物園で檻の中にいる動物を見ている感じでした」とのこと。
自分も見られていて「動物ってこんな気持ちなんだろうな」と思っていた。動物みたいに自由に暮らしていきたいですね。
食べ物というものは食欲が最大になったときに食べると至福だ。例えば、焼肉を食べたいと思って、何日も我慢してからようやく食べることができた焼肉は月間MVPの味だろう。今、食べたいものはコーンマヨネーズパンです。食べたいけど我慢しています。
コーンマヨネーズパン。コンビニや町のパン屋で見かけるとなんだか気持ちがワクワクするのと同時に「こんなカロリーの高いものを食べていいのか」と罪悪感にも似た感情が生まれる。でも、おいしいから買ってしまう。
コーンの甘さとシャキシャキとした心地よい食感、マヨネーズのまろやかなコクとうまさが口の中を駆け巡る。あれはいいものだ。
でも、コーンマヨネーズだけではだめなのだ。そこにパンがあってこそ物語が始まる。
一度、自分で作ってみたいと思っていた。お店のやつもおいしいのだが、もっとコーンをたっぷりにして食べたいのだ。欲求が人類を発展させてきた。今、地球の歴史におけるコーンマヨネーズパンの概念が変わるかもしれない。
缶に直接マヨネーズを入れる。容器を使わないのは洗うのが面倒くさいのもあるが、料理ができるように見えるからだ。
真ん中にくぼみがあるだろう。何をのせるかって、そうです。卵です。ありがとうございます。こちらこそありがとうございます。
コーンが大量に乗っているせいか焼くのに時間がかかる。15分ぐらい焼いた。卵は固まらず、温泉卵ぐらいのゆるさになったが完成。
パンでもかなりおいしいが、ごはんなどの違う主食でもおいしいのではないか。コーンマヨネーズに希望と可能性を見出した。
一人で食べ比べをしても淡々と進んでしまうと思ったので、友人にリモートで食べているところを見てもらうことにした。
試したのは5品。5位から1位までを順番に紹介していこう。まずは5位。もちにコーンマヨネーズをかけてみた。
もちが焼けたらあんこやきな粉をかけたい気持ちをぐっとこらえて、コーンマヨネーズをかける。
今回、テーマとして「おいしく見せたい」というのがある。
もちにコーンマヨネーズをかけるだけではなく、ひと手間を加えて、見た目も味もただかけるよりもおいしくなるようにしたい。
パッと思いついたのはラー油だった。
マヨネーズの中にピリッとした味がしておいしい。でも、マヨネーズのまろやかな味がもちには薄い。もちにはもっと濃い味の方が合う。
能登さんに見せたら「これ、まだ調理中ですよね」と言われた。完成だよ。
もちにはあんことしょうゆ、きなこなどの頭が揺さぶられるほどの味付けが似合う。
パンが合うならご飯も合うだろうということで、ご飯にコーンマヨネーズを乗せた。
ただ、これだけだと何かさびしくないだろうか。これを焼いて、ドリアみたいにしよう。チーズをのせようかと思ったが、それはおそろしいことになると思ってやめた。ノストラダムスの大予言ぐらい怖いことが起こる。あと、すごく太る。
そのすきにもうひと手間を加えたい。先日、スーパーに行って思わず買ったものをかけてみる。
ハーブなどの香辛料とコショウが混ざった調味料である。これをかけたら何でもおいしくなる。今週、カレーライスにクレイジーペッパーをかけた食べた。とてもクレイジーな味がした。
戻ってきた能登さんに「よくチェーン店のステーキ屋で出てきそうな見た目ですね」と言われた。確かに似ている。「おいしいですよね」と聞いたら、「安っぽい...おいしそうですね」と言っていた。震えるこぶしをそっとひざの上に置いた。
おいしいというよりもジャンクな味という感じ。急に太らなければならないときに食べるといいと思う。
3位はうどん。うどんって食欲がないときでも食べられる。10キロは食べられると思う。
うどんにコーンマヨネーズを乗せただけだと思っただろう。これもひと工夫した。ポイントはちくわです。
ちくわにはなにを入れたっていい。あるものはきゅうりを、あるものは希望を、そして私はマヨコーンを入れた。
ちくわに入ったコーンのシャキシャキ感とマヨネーズの風味がとても合う。これ、おつまみにありだな。
うどんもつゆにマヨネーズが混ざってまろやかになる。サラダうどんみたいになっておいしい。
ちくわのポテンシャルがすごい。ちくわと子どもたちには素敵な未来がある。
2位は餃子だ。餃子がまずかった歴史を私は知らないので、コーンマヨネーズ餃子もおいしい。
そんなこと言うなよと思いながら、コーンマヨの他に入れる食材を紹介する。餃子といえば、肉が入っているだろう。なので代わりにツナを入れることにした。
作ろう。ツナの油を切ったら、マヨコーンと混ぜる。シンプル。自由の名の下に黒コショウを入れてもいい。
お店で出してもいいぐらいおいしかった。コーンのシャキシャキした食感と餃子の皮との相性がいい。
そして、今回一番おいしかったものを紹介しよう。
よく洗ったら、ラップを巻いて電子レンジで3分ぐらいチンをすれば、ホクホクのじゃがいもが食べられる。手軽でおいしい。じゃがいも革命が起こった。
マヨネーズとじゃがいもは間違いない。あしたはきっとホームランだ!
能登さんにどれが一番、おいしそうか聞いたら「じゃがいもです」との言っていた。「北海道出身だからですか?」と聞いたら「ご飯で冒険したくないタイプなので」と元も子もないことを言われた。
リモートで食べ比べをやってみたが、見守ってくれた能登さんいわく「動物園で檻の中にいる動物を見ている感じでした」とのこと。
自分も見られていて「動物ってこんな気持ちなんだろうな」と思っていた。動物みたいに自由に暮らしていきたいですね。
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