なんとまだ続きます! 次回狙うはラーメン屋の新規オープン一番客!
ここまで読んでいただいた方、すみません。
記事はここで終わらず、後編として次回に続きます。
一回で終わる気満々だったのですが、そうはうまくいかないんですね。
次回こそは絶対に一番客になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
なんとなく、全国の開店・閉店情報が載っているサイトを眺めていた。
コロナの影響もあるのだろう、どんどん閉店していく店を見ては切ない気持ちになった。
でもその反対に、こんなご時世でも新規オープンをするお店もたくさんある。
毎日こんなにたくさんの店がオープンしているのか!と驚きなんだか嬉しくなった。
で、そうなるとオープン初日というのはどういうものか気になってきた。
そして、一度でいいから「最初の客」になってみたいと思うように。
というわけで1番目の客になるまでの記録です。
(そうは簡単にいきませんでした)
調べてみたところ、世田谷区にある千歳船橋駅前にスターバックスが新規オープンすることが分かった。
スタバになんの思い入れもないが、オシャレだし一番取ればけっこう自慢できるんじゃないか。
念のため、駅から迷って時間をロスしないようにと前日の夜に下見をしに行った。
私以外にも、店に書かれたOPENの文字に立ち止まる人がいた。
君もあれか、明日来るつもりなのか?
しかし私はオープン前に、しかも始発でかけつける予定である。
君とは気合が違うのだ!
いつもの通り夜更かしをしたが、なんとか4時過ぎに起床。
超久々の始発電車に乗り、千歳船橋駅まで1時間半かけていく。
始発電車は思ったよりも人が多く、まさかみんな千歳船橋のスタバに向かってるんじゃないだろうな…と疑ってしまう。
ちなみにオープンの時間は7時である。
たしかに1時間前というのは微妙かもしれないな、とはうっすら思っていた。
でも、たとえばアップル製品やゲームの新製品発売に並ぶのとはまた違うだろうとタカをくくっていた部分がある。あれは、まだ出ていない製品をいち早く試したいとか、そういう心理から並ぶのだろう。
でもスタバはどこだってメニュー一緒だろうし、オープン一人目を狙う人なんていないのでは、と思っていたのだ。
オープンまで1時間弱も時間があるので、せっかくなので並んでいる人に話を聞いてみる。
一人目の古屋さんは、なんと0時から並んでいたそうだ。
そこまでされたら完敗すぎてもう笑ってしまう。ぜんぜん覚悟が違うじゃないか。
聞くと、古屋さんは職場がこの辺りで、スタバ好きなので一人目を狙っていたそうだ。
ちなみにこういう事をするのは初めてとのこと。
先ほども書いたが私はスタバには思い入れがなく、単なるカフェのひとつだと考えていたが、古屋さんにとっては特別なのだ。「世界のスタバですしね」と熱が入っていた。
だが古屋さん、なんと仕事の都合でオープンする7時には会社に向かわないといけないそうなのだ。
初めて知ったのだが、スタバには「10分ルール」というのがあって、営業時間の10分前から、そして閉店の10分後までコーヒーを注文できることがあるらしい。
古屋さんは「それに賭ける」と言っていた。マジか…。
平日の早朝にもかかわらず、小さなドラマが繰り広げられている。
2番目に並んでいた大人しめの女性は4時20分頃に来ていたそうだ。
この近くに住むお友達の家に泊まらせてもらったとのこと。
そうか、そうまでしないといけないのか。。
そして4時50分頃についたという3番目の女性。
来た時間だけ聞くつもりだったが、気合の入ったファッションや持ち物が目をひき、色々と聞かせてもらうことに。
Nobuyoさんは、色々とハマりやすい(しかも深く)性格らしく、今年の6月頃から突如スタバにはまり、今では一日に11か所行ったりすることもある、と言っていた。
取材時の9月10日ですでに165か所行っているというハイレベルの人だった。(ちなみにスタバ好きが集う「スタバホリック」というグループがフェイスブックにあります。略してスタホリ。入ってみましたが情報量すごいです。)
スタバのグッズやマインドなど本当にたくさんの情報を得たので感心していると「みんな知ってますよ、こんなこと!恥ずかしい!」と興奮していておもしろかった。
そんなのぶよさんの熱のこもった話を聞いていたら、あっという間にオープン時間の7時になった。
ここでなんと!!!
トップにいた古屋さんが「仕事に行かなきゃいけない時間なので、僕は行きます」といってその場を立ち去ることに。
私はこの日、遅めの夏休みを取っていたのだけど、もしも自分も仕事だったら、電車のせいなり体調不良にするなりで遅刻を選んでしまうだろう。
だって0時から並ぶほど好きなのだ。初めて会った人なのに尊敬した。
そしてドラマは終わらない。なんと2番目の女性が、3番目のNobuyoさんに1番目をゆずったのだ!
私との熱い会話を隣で聞いていて、圧倒されたようだ。
1番目を目指して来たはずなのに、私は心からおめでとうを連呼した。本当に嬉しそうなんだもの。
そしていよいよオープンして、私は4番目に入店。
2番目と3番目の女性は限定のぬいぐるみ目当てだったようで、グッズコーナーに直行。私は都合でNobuyoさんの次にオーダーすることに。
私はスタバではブラックコーヒーしか基本飲んだことが無かったのだが(ほんとにこのちょうど1週間前、友達に?咤激励され初めてキャラメルマキアートを頼んだとこだった)、今回はNobuyoさんのお勧めの「パンプキン スパイス ラテのアーモンドミルク」を飲んでみることにした。
ミルクを変更するとシールがつくそうなのだ。
テンションマックスなNobuyoさんにスタバの楽しみ方をとことん伝授してもらいながら「パンプキン スパイス ラテのアーモンドミルク」を飲んだ。(直伝のスタバの楽しみ方は長くなるので、また後日改めて書きます)
味の感想をNobuyoさんにお願いしたところ「かぼちゃ感は少ないけどシナモンがきいてますね。ミルクの味を楽しむスパイシーなドリンクだと思います。ミルクが選べるので、いろんな味をお楽しみください!」だそうだ。全くの同意見です。
あー、知らない事だらけでめちゃくちゃ楽しかった。。
1番目をねらうというのは「ガチ」に会えるチャンスなんだな。
1番目が入れ替わるというドラマもすごく良かった。
私はむしろ最初でなくてよかったかもしれない。こういう風にインタビューしなかったかもしれないから。
1番目にはなれなかったけど、すごく良いもの見せてもらって良い一日となった。
…いやいや、これでは終われない!
次こそは1番目になるべく、ほかの開店情報を探した。
ここまで読んでいただいた方、すみません。
記事はここで終わらず、後編として次回に続きます。
一回で終わる気満々だったのですが、そうはうまくいかないんですね。
次回こそは絶対に一番客になりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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