木のおもちゃの街、ザイフェン
ドイツに行った目的は2つあり、当サイトのライターほりべさんに会うことと、ザイフェンというところに行ってみたかったからだ。その小さな街は、なんとほとんどおもちゃ屋さんしかないのだ。
おもちゃ屋さんしかない街、ザイフェン。こんな絵本の中のような場所が本当に存在するのだ!
基本的に労働しているおもちゃ達
おもちゃはその工房ごとに少しずつ表情が違って面白い。代々受け継いでいる家が多いようで、おもちゃを見れば、「〇〇家がつくった作品だ!」というのがわかるらしい。
見ていて思ったのだが、ほとんどのおもちゃが労働しているのだ。
誰もサボっていない。働き者だ……!
ひとつひとつのお人形が細かく作られており、ストーリーを想像させるので永遠に見ていられる。じっくりみていると、あっという間に時間が過ぎてしまう。
でもお店は大体17時には閉まってしまうので、朝から出かけても、全然見きれないのだ。
鉱夫からの木工職人へ
この地域は元々鉱山があり、ほとんどの人が鉱夫として働いていたようだ。だんだんと採掘量が減ってくると、みんな副業で木のおもちゃをつくりはじめ、廃鉱すると、木工の方が主要産業になったらしい。副業していると潰しがきく、というのを街全体で証明している!
それにしても、鉱夫が仕事がなくなったから木のおもちゃを作り始めるなんて、器用すぎじゃないだろうか。そんな転職のパターンあるんだ。今の仕事がダメになってもなんとかなる、と勇気をもらえるエピソードである。
もはやおもちゃではないが、巨大なろうそくたてやシャンデリアは迫力があった。これらも全部木でつくっているのだ!