特集 2023年8月3日

1年中クリスマスの街 ドイツ、ザイフェンを訪ねる

小さくつくる技術

中には大きい作品もあるが、ザイフェンのおもちゃは基本的に小さいものが多い。手のひらサイズ、なんなら指さきに乗るようなものまである。

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小さいけれど、1個ずつバラ売りしている!飼育小屋まで売っている
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この小ささ、お分かりいただけるだろうか……!!
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10×5cmの中につくられる世界。すごい技術!ちなみに日本円で1万円ぐらいする

この小さくて細かい作品に発展して行ったのは、輸出の歴史が関係している。輸出の関税が重量によって決められていたため、小さい方がコストがかからないということで、どんどん小さくなっていったのだ。

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マッチ箱に入っているシリーズが人気!
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マッチ箱の中のイースター。ルーペで見たい細かさ

このひとつひとつのパーツを、全部手作業で作っているのだ。

昔は小さい子どもも手伝って、家族総出でつくっていたらしい。器用すぎる!

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ろくろでつくる方法

おもちゃ博物館というところで作り方の展示がしてあったのだが、その工程がなかなか独特だった。

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まずドーナッツみたいな物をつくって、金太郎飴みたいに切っていくのか!!

この作り方の発想はなかった……!!どんな小さいパーツでも、この方式で大量生産していく様子。

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この機械で最初のドーナッツをつくるらしい。超難しそう!!
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円形を生かして、進撃の巨人のような塀をつくることも可能

いくつか工房の中を見学させてもらったのだが、仕事は完全に分業制のようだった。つまり、同じパーツを永遠と作り続けるのだ!

作ってみたいと思ったけど、同じパーツを永遠と作るのはかなり精神力がいりそう。

小さい工房は家族でやっているようで、店先で子どもが遊んだり、ごはんを食べたりしているアットホームなところもあった。

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百人一首を1枚あげると言ったら、子どもがよくやる「どちらにしようかな〜」と交互に指さすやつのドイツ語版で選んでいた。海外でもやるんだ!!

⏩ 自分で作ってみよう

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