ちょっと聞いてよ 2023年2月17日

目白の老舗喫茶「伴茶夢」の、カレーパンならぬ「パンカレー」がうまい

東京、目白にある老舗の喫茶店「珈琲 伴茶夢(ばんちゃむ)」に、ちょっと珍しいメニューがあるのを発見しました。それが「パンカレー」。

どんなものか気になり、食べてみました。

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

前の記事:レトルトカレー好きならひとつは持っておきたい「レトルトトング」


カレーパン? パンカレー?

先日、目白駅の近くでひとつ打ち合わせをする必要があり、どこかちょうどいい喫茶店はないかと探していたんです。そうしたら駅のすぐ近くに、「珈琲 伴茶夢」というお店を発見。

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駅徒歩1分
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「珈琲 伴茶夢」

伴茶夢と書いて「ばんちゃむ」。ジャン=クロード・ヴァン・ダムをぎゅっと圧縮してSDキャラ化したような、不思議な響きの店名が印象的ですね。その由来はというと、

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アラビア語の当て字のよう

いわゆる昔ながらの渋い喫茶店で、最高に居心地のいいお店だったんですが。

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「特製水出しアイスコーヒー」(660円)

そこで、とても気になるメニューを見つけてしまったんです。

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メニューの一部

「カレーライス」や「ドライカレー」は昔ながらの喫茶店の定番。その上にある「定番パンカレー」が気になる。1977年創業以来の定番メニューとのこと。

カレーパンではなくて、パンカレー。写真を見るとどうも、カレーライスのごはんの部分がパンに入れ替わったような料理に見えます。

どうしても気になったので、後日あらためて食べに行ってみることに。

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パンとカレーがとろける未体験の味わい

パンカレーは、いわゆる800円のプレーンのものに、チーズ、玉子ペースト、ハンバーグなど、自分好みのトッピングを加えても楽しめるよう。そこで今回は、プレーン+ハンバーグ(250円)を注文してみました。

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「ハンバーグパンカレー」

おおおー! こ、これは、まさしくパンカレーだ。パンカレーとしか言いようがない。そして、カレーがめっちゃいい香り。

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どーんとのったハンバーグの迫力もすごい

まずはオーソドックスな味を知りたいと、いったんハンバーグを横に移動させてみると、

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その下にはカットされたトーストがずらり

いや、これがですね、まずはそもそも、カレー自体がめちゃくちゃうまい。こっくりと濃厚で、これぞ昔ながらの喫茶店のカレーっていう。

それがトーストの上にたっぷりとかけてあるわけですが、なんだろう、もちろんカレーパンやカレーライスとも、はたまたパンにカレーを塗って焼いたカレートーストとも違う。

トーストの表面はさくっとこんがり焼けてるんだけど、それでいてパン自体はふわっふわの柔らかさなんですよね。これがカレーと合わさると、もったりしっとりとした味わいが口のなかでとろける、未体験の美味しさになるんです。

で、それだけでももちろんうまいんだけど、今日は贅沢にもハンバーグをのせちゃってますもんで、そっちもいく。

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こりゃあうまいよ絶対

このハンバーグがまた、豚肉と野菜の旨味がみっしりと詰まった、食べごたえ満点の逸品。これ、250円は安すぎるんじゃないすかね?

で、ハンバーグをさらにパンカレーと一緒に食べちゃったりもしてみると、くり返すようですが、ハンバーグカレーともハンバーグサンドとも違う、今までに味わったことのないハーモニーが絶品!

物珍しさから食べてみたけれど、想像以上に料理として完成されたメニューだったな、パンカレー。さすが老舗喫茶の名物。

あ、ちなみに現在、伴茶夢では「パンカレー祭り」なるフェスが開催中であり、なんと期間限定で、

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パンカレーのパンを「もち」に変えることも可能!

という、もはやなにがなんだかわからないことになってる一品も食べられるそうです。「チーズ焼き餅カレーハンバーグトッピング」とか、人類未到の領域すぎる……。

近々、そっちも食べに行ってみよ〜っと。

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