見た目は子どもで中身は大人、的な
いまは「ザ・業務用」な佇まいのビールケースだが、アドベントカレンダーを名乗らせるからにはそれらしい外観が必要だ。ファンシーでメリクリな装いのフタをとりつけて、日めくりができるように工作していこう。
まず東急ハンズとかで売っているスチレンボードをビールケースのサイズに合わせて切り揃え、格子状の仕切りをつくる。
日めくりのフタには、市販の「手作りアドベントカレンダーキット」を利用する。
作業開始から6時間。測って切るという単純な作業ながら、部品点数が多いのでかなり時間を要してしまった。なんとなく形が見えてきたものの、これではまだちょっと浮かれた派手なビールケースといった感じ。しかしここに数字シールを貼ると、印象が一変する。
ビール・オブ・ザ・イヤー 2020
やあやあ。工作には不安があったけど、なんとか形になってよかった。おもてから見えないところで細かい作業は残っているが、ひとまず今回はこのあたりで。それではごきげんよう。
といきたいところだけど、実はこの記事を書いている今、まさに12月1日。アドベントカレンダーをスタートさせなければならない日。ガワが未完成でも、とりあえず「1」の箱にだけビールを入れて日めくりを始めることにした。図らずも大人的なその場しのぎが炸裂だ。
2分前に自分で箱に入れたので、言うまでもなく中身は知っている。しかしここは形式を重んじるのだ。
おそらく今年、世界でもっとも注目を浴びたビール。その名前から不必要に忌避されたり、逆に飲食店のキャンペーン(コロナを吹き飛ばせ!みたいな)に利用されたりと、毀誉褒貶の激しい1年だったはず。今年を振り返るうえでは欠かせない1本であることは間違いない。ある意味ビール・オブ・ザ・イヤーだ。