心おどる日めくり
これがアドベントカレンダー。お店で売っているのはみかけたことがあったけど、実際に手に取るのは初めて。ご存じの方も多いかもしれないけど、1~24の数字が振られている部分にミシン目がついていて、小さな窓のようになっている。
なるほどこれがアドベントカレンダー…手に取ってみると子どもが喜ぶのもうなずける。パリリと音を立ててミシン目を破るのが気持ちいいし、今日の絵柄はなんだろうというささやかな楽しみもある。そして一日一回、日めくりというギミック。早く今日のぶんを開けよう!とせがむ子どもたちの姿が目に浮かぶ。
アドベントカレンダーはヨーロッパではそれなりに歴史のある習慣らしいのだけど、日本では気がついたら普及していたという感じがする。都内の保育園に勤める友人に聞けば、「結構前」から流行っていたらしい。5年前、いや10年前くらい?少なくともまだおれが純粋無垢な気持ちでクリスマスを心待ちにしていた20年前には、こんなハイカラなものはなかったよなあ。
つくってみよう「大人用」
さてアドベントカレンダーがどんなものかだいたいつかめたところで、「大人用」の構想を進めよう。「日めくり」という最大の特徴は生かしながら、箱の中身を大人が楽しめるものにアレンジするのだ。
しかし一歩立ち止まって考えると、12月というのは働く大人たちにとって手ごわいシーズンだ。月の稼働日が少ない年末進行を強いられるし、年始にむけた準備モノも多い。そのうえ挨拶回りだ年賀状だ(例年なら)取引先との忘年会だと、大人特有のコミュニケーションにも時間がとられてしまう。
それこそ「師走」と表現される慌ただしい日々の中で、毎日ちょこっと一つずつ。大人の暮らしにささやかな楽しみをもたらしてくれる箱の中身。
銘柄のバリエーションもあるし、それこそクリスマス向けに醸造された特別ビールというものもある。日々変化が楽しめて毎日箱を開けるのが楽しみな、すてきな大人用アドベントカレンダーになりそうだ。
中身がすんなり決まる一方で、悩ましいのは「ガワ」のほう。ビールが24本入る箱となると、なかなかのサイズだ。重量もあるしそれなりに頑丈なほうがいい。かといって木材などで一から作り始めるには工作スキルが不安だ。
2、3日もやもやと考えているとき、街中で見つけた。
このビールケースを土台にして次回は早速、アドベントカレンダーのガワの制作に取りかかっていきたい。