小出し記事 2020年11月30日

働く大人のためのアドベントカレンダーをつくる

クリスマスほど世の子どもたちの気持ちをうわつかせるイベントもない。大きなケーキに輝くツリー、まばゆいごちそうに欲しかったプレゼント。ああ素晴らしきかなクリスマス。

夢のような一日は、ただでさえ待ち遠しいが、その日が近づいてくる期間さえも楽しく過ごしてしまおうというアイテムがある。

アドベントカレンダー。日付が書かれた小箱の中にお菓子が入っていて、毎日一つずつ開けることで近づいてくる12月25日に想いを馳せるのだ。この素晴らしき小道具、働く大人たちだって楽しんでもいいではないか。

編集部よりあらすじ
日本でも年々浸透しつつあるアドベントカレンダーの大人版を作ります!ビールと中央アジアが好きな拙攻さんによる新連載です。

海外旅行とピクニック、あとビールが好き。なで肩が過ぎるので、サラリーマンのくせに側頭部と肩で受話器をホールドするやつができない。

前の記事:マイタケでつくるビールは“崩壊”の味がする

> 個人サイト つるんとしている

 

※小出し記事は書けたところから即、小出しに公開する連載企画です!

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心おどる日めくり

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サンプルとしてAmazonで一番安いのを買ってみた

これがアドベントカレンダー。お店で売っているのはみかけたことがあったけど、実際に手に取るのは初めて。ご存じの方も多いかもしれないけど、1~24の数字が振られている部分にミシン目がついていて、小さな窓のようになっている。

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12月1日に「1」の窓を開けると、そこには小さなお菓子。1000円くらいの安物なのでなんてことはない小さなチョコレートだけど
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でも並べてみると、クリスマスにちなんだ日替わりのデザインがかわいい

なるほどこれがアドベントカレンダー…手に取ってみると子どもが喜ぶのもうなずける。パリリと音を立ててミシン目を破るのが気持ちいいし、今日の絵柄はなんだろうというささやかな楽しみもある。そして一日一回、日めくりというギミック。早く今日のぶんを開けよう!とせがむ子どもたちの姿が目に浮かぶ。

アドベントカレンダーはヨーロッパではそれなりに歴史のある習慣らしいのだけど、日本では気がついたら普及していたという感じがする。都内の保育園に勤める友人に聞けば、「結構前」から流行っていたらしい。5年前、いや10年前くらい?少なくともまだおれが純粋無垢な気持ちでクリスマスを心待ちにしていた20年前には、こんなハイカラなものはなかったよなあ。

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調査のためとはいえ、買ったそばから全部開けるという、世界のキッズに顔向けできない背徳的行為をしてしまった

 

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つくってみよう「大人用」

さてアドベントカレンダーがどんなものかだいたいつかめたところで、「大人用」の構想を進めよう。「日めくり」という最大の特徴は生かしながら、箱の中身を大人が楽しめるものにアレンジするのだ。

しかし一歩立ち止まって考えると、12月というのは働く大人たちにとって手ごわいシーズンだ。月の稼働日が少ない年末進行を強いられるし、年始にむけた準備モノも多い。そのうえ挨拶回りだ年賀状だ(例年なら)取引先との忘年会だと、大人特有のコミュニケーションにも時間がとられてしまう。

それこそ「師走」と表現される慌ただしい日々の中で、毎日ちょこっと一つずつ。大人の暮らしにささやかな楽しみをもたらしてくれる箱の中身。

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まあ、やはりこいつだろうな

銘柄のバリエーションもあるし、それこそクリスマス向けに醸造された特別ビールというものもある。日々変化が楽しめて毎日箱を開けるのが楽しみな、すてきな大人用アドベントカレンダーになりそうだ。

中身がすんなり決まる一方で、悩ましいのは「ガワ」のほう。ビールが24本入る箱となると、なかなかのサイズだ。重量もあるしそれなりに頑丈なほうがいい。かといって木材などで一から作り始めるには工作スキルが不安だ。

2、3日もやもやと考えているとき、街中で見つけた。

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なんだ。いいものがあるじゃない

このビールケースを土台にして次回は早速、アドベントカレンダーのガワの制作に取りかかっていきたい。

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ちょうどクリスマスカラーでお星さまがついてるやつも手に入った

 

 

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