短い記事 2022年1月5日

象が食べる木の実「マルーラ」でつくられたリキュールが美味しい

アフリカに自生し、象が好んで木の実を食べるという「マルーラ」。その果肉でつくられたクリームリキュールがとてもおいしい。

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの花屋。花を売った金で酒を買っている。

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20代になりたての頃から、好きで飲んでいるリキュールがある。

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AMARULA(アマルーラ)。

馴染みのない方も多いと思う。
筆者がむかしバーで働いていたときも、同僚のバーテンダーでアマルーラを知らない人は多かった。

 

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それもそのはず、輸入者は「コルドンヴェール株式会社」

コルドンヴェール株式会社とは、イオンと酒のやまやの共同出資による輸入商社だ。

酒のやまやは、東北にお住まいの方は一度は利用したことがあるかもしれない、宮城県に本社を置く酒の輸入食品のお店。わかりやすく言うと「生活感のあるカルディ」。

アマルーラは、酒のやまやではだいたいどこの店舗でも置いているものの、他の酒屋では見たことがない。筆者が住んでいた宮城の山奥では、酒のやまやが最もイケているお店(なんてったってハリボーグミが売っている)で足繁く通っていたため、このリキュールについても存在を認識していた。

20歳を過ぎてすぐのころ、気になっていたアマルーラをついに買い、一口舐めて驚いた。この酒、ほとんどスイーツだ。

 

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とろみのある液体に、ほんのり苦いバニラや、ペーストにしたナッツのような贅沢な香り。

これはいわゆるクリームリキュールと呼ばれるもので、生クリームのような口当たりと甘さを楽しむものだ。

 

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筆者は甘い酒はあまり得意ではないが、アマルーラは絶妙な酸味とフルーティーさ、優しい甘さをもち、いくらでも飲めてしまう気がする。

アマルーラの公式HPを見てみたところ、アマルーラの主原料は「マルーラ」と呼ばれるウルシ科の木の実。

西〜南アフリカやマダガスカルに分布し、実が甘いため象が好んで食べにくるらしい。良質な油がとれ、現地の人々にとっては重要な収入源だそうだ。

 

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wikipedia「Sclerocarya birrea」より引用
実が熟すと象が食べにきて、それを見た人間たちも収穫どきを知るらしいが、象が実も枝も食べ尽くしてしまうことがあるという。

果肉や種子を蒸留酒に漬け込んで香りをつけているものと思っていただ、どうやら果肉をアルコール発酵&蒸留させているらしい。
独特のバニラの香りは、2年におよぶ樽熟成によるものであろう。

こんなに手間がかかっていることを考えると、1本約1,500円は安すぎるのではないか。

 

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ついストレートで飲みたくなるおいしさだが、アルコール度数は17%ある。

牛乳や豆乳で割ると、やさしい甘さのカクテルになる。冬場はホットカクテルにして飲むと体が温まるからおすすめ。

 

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カフェラテに少し垂らしてもいいし、アイスクリームにかけて混ぜながら食べると、ご褒美のようなスイーツになる。

うっとりするようなまろやかさと、魅力的な香りのリキュール。

遠い大地の象のことを思いながら、ぜひ味わってみてほしい。

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