このあとサウナの聖地にいった
ぎりぎりだがなんとかはしごをすることができた。いろいろと食べてることもできたしいい体験だった。
3連休やゴールデンウィーク、夏休みとかだともっと混むと思うのではしごもしやすいと思う。さわやかを堪能したい人ははしごしよう。
静岡県には「炭焼きレストランさわやか」というハンバーグレストランがある。げんこつハンバーグが人気で新鮮な肉だからできるレアな焼き加減のハンバーグを楽しめるお店だ。県外からも観光客が訪れて、長時間待つことでも有名なお店である。
長時間待つなら、待っている間に空いているさわやかに行くこともできるのではないか。
前回、「さわやかを待っている間にさわやかに行く」という記事を書いた。読まなくても大丈夫ですが、読まなくて大丈夫というのは建前なので全員読んで下さい。
静岡県西部に本店を置くさわやかだが、静岡県全体に展開されている。東京から行くには御殿場にある「御殿場プレミアムアウトレットモール」内のさわやか一番近い。だがとても混む。
調べたら5時間、6時間待つこともあるようだ。事前に予約もできないため、当日にお店に行き、整理券をもらう必要がある。そして、整理券に記載のある時間になったらお店に来店するシステムだ。
9時ぐらいから受付を開始しており、営業開始は10時半から。
前回は3連休の初日という激混みの日に行ったせいでお店に着いたときには受付終了をしていた。ひざからくずれ落ちそうになった。
今回は前回よりも早めに到着するように向かう。途中、電車の中で「ただいまの待ち時間」を確認する。さわやかのサイトから「ただいまの待ち時間」を確認することができるのだ。9時半の時点ではまだ受付はできるようだった。
そして、10時に着き、お店で受付をしようとしたときだった。
前回と同じ展開。受付終了と出ている。もうさ、みんなで寿司食べて帰る?おいしそうな寿司屋あったよ。
だめだ。あきらめたらそこで試合終了だぞ。なので違うさわやかのお店に行こう。
この近くに御殿場インター店がある。サイトを見ると待ち時間が2時間となっている。余裕はありそうだが、問題としては近くにさわやかがなく、はしごが難しい。
一番近いお店である長泉店まではJR御殿場線を使う必要がある。ただ、1時間に2,3本しかでておらず時間の調整が難しい。しかも往復2時間かかり、現在の長泉店の待ち時間が1時間以上、そして食べるのに30分だとしたら間に合わない。なんか算数の文章題みたいになった。言いたいのは「行って帰ってきたら間に合わない」ということだ。
調べたら静岡市周辺の方が待ち時間と周辺のお店の近さのバランスがよくて、はしごができそうだ。よし、静岡に行こう。
静岡駅周辺には「新静岡セノバ店」、そして「静岡瀬名川店」「静岡池田店」がある。新静岡セノバ店はこの日2時間近くの待ち時間がある。そしてそこから静岡池田店まではタクシーで往復40分、待ち時間が23分。食べるのに30分としたら計93分。行ける計算だ。
老若男女が並んでいる。みんなハンバーグを食べるのだろうか。胃が若い。ただ、これだけは言わせてください。おれのほうが胃は若いです。急いで受付をすまして整理券をもらう。
「時間をすぎると受付がキャンセルになるので注意してください」と注意事項が説明される。けっこうぎりぎりな時間になりそうだ。どうする、キャンセルされたら。よし急いで行こう。
到着するまでの間、タクシーの運転手さんと会話をする。さわやかが有名になったのは静岡出身の俳優長澤まさみさんがテレビで紹介されたことがきっかけらしい。
ちなみに長澤まさみさんの父親はジュビロ磐田の監督だったそうだ。へー。そうなんだ。
また、静岡池田店の近くには、プロ野球のオープン戦後や甲子園の地方大会のときに使われる静岡草薙球場がある。試合が終わると新聞記者の人たちがタクシーでここのさわやかに来るそうだ。
そんな話をしていたら着いた。
整理券を急いでもらい「順番まで車の中でお待ち下さい」と伝えられた。車なんてない。どうする、今からアクオス買うか。アクオスってどのぐらいの値段か調べたら、アクオスはスマホだった。アクシオだった。
2枚の整理券を見ながらにやにやする。全部行くと思うと興奮するものがあるな。
さわやかでは整理券についているQRコードを読み込ませると、あと何分で呼ばれるかが確認できる。
確認したところ静岡池田店は30分待ちだ。最初に予約したさわやかに到着できるのがぎりぎりになりそうである。これは本気で食べる必要があるかもしれない。なので30分は近くの公園で自分を見つめる時間になります。
たぶん、メニューをじっくりと読む時間はない。なので、さわやかのホームページでメニューを確認して、何を食べたいかを決めておこう。
30分後に静岡池田店に行く。そして、席に案内されるなり「げんこつハンバーグにライスで!」と注文する。
「ランチにはライスとスープがついているのですが、そちらでよろしいでしょうか?」
「はい!そちらでおねがいします!!」
ハンバーグを頼むと「肉汁たっぷりに仕上げてよろしいでしょうか?」と聞かれる。それいいな。おれも明日から使っていきたい言葉だ。でも、使う場所ない。パソコンのファイル名を「肉汁たっぷりに仕上げてよろしいでしょうか.xlsm」にしようかな。マクロ有効ファイルです。
やさしさの味がするコンソメスープ。おれもこんなやさしさを持った人になりたい。あと、年収2000万になりたい。
時間を気にしながらハンバーグを待つ。早く来て。でも、お腹が空いた子どもたちがいたら、そちらを優先させてください。そういうやさしさがあります。
そして、やってきたハンバーグ。芸人さんで「ハンバーグ!」とさけぶハンバーグ師匠がいるが、その気持ちわかるな。さけびたい。
ソースをかけた瞬間にジュワーという音が聞こえて、胃袋をつかんでくる。「ソースの飛び散るのを待ってから召し上がりください」と言われたので、待ってから食べます。
アツアツである。アツアツだが、時間がないので急いで食べる。舌がやけどするとか関係ない。目の前にあるハンバーグを食べるだけだ。
さわやかのハンバーグはレアな食感と肉汁のあふれ具合が他のハンバーグでは体験できない、まさにここでしか味わえないご当地の食べ物である。
シェフを呼んでくれ。そしておれはこう伝えるんだ。「今日も肉汁たっぷりに仕上がってましたね」と。それぐらいおいしい。
スイーツまで食べて満足したが、まだおれのさわやかが終わっていない。はやく戻ろう。
静岡県は自分の車を持つのが一般的なのか、全然タクシーが通らない。あまりにも通らないのでタクシー配車アプリをインストールした。路上でクレジットカード登録するのは緊張するし、セキュリティ的にもよくないのでできる限りしないほうがいい。ものすごくドキドキした。
こういうことをして排水溝の落としてどうしようもなくなる展開が発生する可能性があると思うとゾクゾクするな。
なんとかタクシーが来て、急いで行ってもらう。
「ちょっと遅れてしまったのですが大丈夫ですか?」とおそるおそる聞くと「確認します」と言われて、奥へと消えていく店員さん。
「さわやかを待っている間にさわやかに行く」の記事が「さわやかを待っている間にさわやかに行こうとしたけど無理でした。ごめん」の記事になろうとしている。
何を食べようか。ハンバーガーもおいしそうだが、よし、げんこつハンバーグを食べよう。パンとサラダセットを頼んだ。パンとサラダを頼むとホテルの朝食バイキングを思い出してテンション上がりませんか?
サラダを食べていたらハンバーグがやってきた。やったぜ。え、遅れてきたのにハンバーグをいただいても大丈夫なんですか?という気持ちになったが、せっかくなのでいただきます。
隣の席の老夫婦もげんこつハンバーグを頼んでおり、ハンバーグを前にしながらダブルピースをして写真を撮っていた。
自分もいくつになってもハンバーグを目の前にしてダブルピースをしたい。
2つめだけどおいしいな、さわやかのげんこつハンバーグ。今回、ライスでなくてパンを頼んだが、パンもおいしい。もちもちしている。
今、目の前にパンとハンバーグがある。パンとハンバーグ。あ!ハンバーガーができるじゃん!! マックシェイク飲みたい。
パンにはさもうと思ったが、パンを半分食べてしまったことに気づいたのでパンの上にハンバーグをのせた。ハンバーグオンザパン。
これはこれでおいしい。でも、さわやかにはちゃんとしたハンバーガーがある。食べ比べするか。いまおれ、さわやかを100%楽しんでいる。
さわやかのハンバーグをはさんだハンバーガーだぞ、おいしいに決まっている。肉をしっかりと感じられて、肉を食べるハンバーガーという感じだ。タバスコをパティにかけるとよりおいしい。好きだ、付き合ってくれ。
おいしいものをはしごするよろこびをかみしめながらハンバーガーを食べ終わる。もうお腹いっぱいだ。もうお会計をしようと思ったがメニュー表にはいちごフェアの文字がある。おれもいちごフェアに参加するか。
夜になったらまた混み出したので、お昼過ぎやできるだけ西部にあるさわやかに行けば、ほぼ待ち時間がなく入ることができる。すぐに食べたい人は静岡西部にあるさわやかに行こう。
ぎりぎりだがなんとかはしごをすることができた。いろいろと食べてることもできたしいい体験だった。
3連休やゴールデンウィーク、夏休みとかだともっと混むと思うのではしごもしやすいと思う。さわやかを堪能したい人ははしごしよう。
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