特集 2024年10月16日

魚肉ソーセージ粉砕カレーのススメ

とかくシーフードカレーって自宅では作らないものだ。

シーフードミックスでは風味が出づらいし、たくさん入れると高い。

肉でやった方が楽なのだ。

 

そこで魚肉ソーセージ粉砕カレーを作ろう。

平成元年生まれ。令和から原始まで、古いものと新しいものが好き。

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あの魚!魚!魚!な味を再現したい

さっそく、魚肉ソーセージ粉砕カレーとはなんぞや、という話に入っていくのだが、昔料理好きの友人に食べさせられたことがあるのだ。

あれは美味しかった。そして強烈だった。

魚肉ソーセージ以外、シーフードは入っていないのに、めちゃくちゃシーフード味なのだ。

あれを再現したい。

まぼろしの味…なんてことはなく、後述するが作り方は簡単だ。

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まずは魚肉ソーセージをなつかしむ

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今回は丸善のホモソーセージをつかう。今年70周年だそうだ

皆さんそれぞれ、幼少期に食べ慣れた"こころのギョニソ"があると思うのだが、自分はホモソーセージである。

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これこれ、というオレンジ色の外装に赤いテープ

1950年代初頭、戦後の食の洋食化を見越して、各社がカマボコのソーセージ化をすすめていったそうだ。

当時はビキニ環礁で行われた水爆実験の影響でマグロが暴落しており、ホモソーセージもマグロを主原料につくられた。

その後、弾力のあるスケソウダラ+マグロに主原料がかわり、今に至る。

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ペリッとめくってそのままピリピリと下にはがしていく。剥くたのしみがある
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ペリッに失敗すると途方にくれるしかない…が裂くたのしみもある
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無理やりはがした時の地層みたいな残りも懐かしい。子供の頃は歯で削りとってたな
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剥いたあとの、この何ともいえない無防備さ!
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食べる

大人になって食べる魚肉ソーセージは、意外な上品さがある。

柔らかくて、もっちりしていて、魚肉のほのかな甘味を感じる。

それでいて、カマボコにはない確かな肉らしさがある。

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キュッと閉じた金具部分の凝縮感
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あらあらしくてかっこよい

 

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基本の魚肉ソーセージ粉砕カレー

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材料はこれだけ。ギョニソはふたり分で200g程度。ニンニクを撮り忘れた

さて、これから実際に作っていくのだが、レシピはいたってシンプルである。

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色がつくまで魚肉ソーセージ、玉ねぎ、ニンニクをいためる
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焼き色がつくギョニソ。冷たいときはむにっとしていたのに、熱されるとより柔らかくなりほわっとする
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白ワインとトマト缶を半分入れて水分を飛ばす
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水分を飛ばした後は、水を入れて沸騰するまで待つ

この水分を飛ばす工程、ムダに見えてけっこう味に影響するようだ。

たしかに、酸味が飛んで旨味が増すような気がする。

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なんかこわい
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沸騰してワラワラと浮いてきたのだ

この状態で味見をしてみるも、びっくりするほど野菜の旨味しか感じない。

やはり魚肉ソーセージは粉砕するしかないのだ。

⏩ 粉砕、します!

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