あの魚!魚!魚!な味を再現したい
さっそく、魚肉ソーセージ粉砕カレーとはなんぞや、という話に入っていくのだが、昔料理好きの友人に食べさせられたことがあるのだ。
あれは美味しかった。そして強烈だった。
魚肉ソーセージ以外、シーフードは入っていないのに、めちゃくちゃシーフード味なのだ。
あれを再現したい。
まぼろしの味…なんてことはなく、後述するが作り方は簡単だ。
まずは魚肉ソーセージをなつかしむ
皆さんそれぞれ、幼少期に食べ慣れた"こころのギョニソ"があると思うのだが、自分はホモソーセージである。
1950年代初頭、戦後の食の洋食化を見越して、各社がカマボコのソーセージ化をすすめていったそうだ。
当時はビキニ環礁で行われた水爆実験の影響でマグロが暴落しており、ホモソーセージもマグロを主原料につくられた。
その後、弾力のあるスケソウダラ+マグロに主原料がかわり、今に至る。
大人になって食べる魚肉ソーセージは、意外な上品さがある。
柔らかくて、もっちりしていて、魚肉のほのかな甘味を感じる。
それでいて、カマボコにはない確かな肉らしさがある。
基本の魚肉ソーセージ粉砕カレー
さて、これから実際に作っていくのだが、レシピはいたってシンプルである。
この水分を飛ばす工程、ムダに見えてけっこう味に影響するようだ。
たしかに、酸味が飛んで旨味が増すような気がする。
この状態で味見をしてみるも、びっくりするほど野菜の旨味しか感じない。
やはり魚肉ソーセージは粉砕するしかないのだ。