本当にかわいいのか、もふもふに騙されてないか、アルパカ
アルパカのかわいさについて考えたい。
ゆるふわなイマージュの中のアルパカは、たしかに白くてもふもふしてかわいい。
けれど、実際のアルパカはけっこうゴツゴツした顔立ちをしていて、ちょっと不満そうだ。
もふもふの中に隠されたゴツゴツ。
アルパカはホントにかわいいのか。
まあ、アルパカにしてみたら、ニンゲンから見てかわいいかかわいくないかなんて、知ったこっちゃないと思う。
けれど、人間はアマノジャクである。
かわいいかわいいと言われていると、そうか?と言いたくなる気持ちも持っている。
いわゆる嫉妬である。
俺はアルパカに嫉妬しているのだ。
長野にはアルパカ牧場がある
こないだ長野の諏訪へ旅行に行ってきたのだが、途中、八ヶ岳アルパカ牧場さんという素敵な観光牧場に寄ってきた。
アルパカがたくさんいるのだ。
この牧場では、間近でアルパカと触れ合うことができる。
じっくりとアルパカと見つめあうことができるのだ。
なお、アルパカは5月~6月にかけて毛刈りをする。
いくら長野の避暑地とはいえ、日本の夏は暑い。
もともとアンデス山脈の標高3500~5000mの高原に放牧されている家畜種がアルパカだ。
夏のあいだはこんなすっきりした姿になり、冬にかけてまた毛がもふもふになってくる。
ということは、顔立ちを拝見しやすいのは夏だ。
夏は、アルパカをまじまじと見やすい季節なのである。
そもそも、アルパカは人間並みに個性的だった
アルパカ、色も違えば、髪型も違うし、顔立ちも違う。
こんなに個性豊かな動物って、ちょっと他にないんじゃないか。
すごい。
「アルパカはかわいいのか?」は、「人間はかわいいのか?」みたいな無意味な問いなのか。
アルパカ、もしかしたら、「かわいい」より「かっこいい」が優ってるかもしれない。
もふもふしてないアルパカは、シャープで精悍でかっこいいのだ。
ほのかな嫉妬心が、たしかに憧れにかわっていく。
うーん、わりと早い段階で結論がでてしまったか。
そして、何より個性的だ。
「みんな違ってみんないい」という言葉には、自分が良し悪しを判断できる立場にあるという驕りを感じてしまうけど、でも他の言葉が見つからない。
みんな違ってみんないいのだ。