雨の日の動物はなにをしているのか
僕はこの一年だけでもすでに10回以上は動物園に行っている。いやそんなもんじゃないな、20回くらい行っているかもしれない。そうとう好きだ。
どうしてこんなに動物園が好きなのかを考えてみたのだが、たぶん広い中を動物を見ながらぶらぶらと歩き回るのが気持ちいいからだと思う。ハイキングと同じような感覚かもしれない。
しかしハイキングも動物園も、行くのはきまって晴れの日だろう。予定していても雨が降ったら普通延期か中止だ。
でもまてよ、動物たちは雨が降っても檻の中にいるはずではないか。人だけ休むなんてフェアじゃない。
ということで今日も動物園にやってきた。雨だ。昨日の天気予報で降水確率90パーセントと言われていた通り、すさまじい荒天だった。だけど今日はこれでいいのだ。この雨の中、動物たちがどうしているのか、そこが知りたい。
開園時間に合わせて現地に着いたのだが、なんとチケット売り場のシャッターが閉まっていた。ガーン!と思ったが自動発券機は稼働中。売り場が閉まるのは雨の日シフトなのかもしれない。
薄暗い入り口のゲートには係の人が一人だけいた。
係のお姉さんは僕をしげしげと見ていた。見る限り周りに僕以外動物園へ入っていくような人はいないので、もしかしたら今日初めてのお客さんなのかもしれない。
「しーーーん。ざー(雨音)。」
ある程度予想はしていたのだがこれほど静かとは思わなかった。やはり雨の日はみんな動物園に行かないようだ。これを結論にして今日は帰ろうかとも一瞬思ったのだが、やはり動物の様子が気になる。なにしてるのだろうか。
ということで雨の動物園ツアー、始まりますよ。
まずはゾウ
静かな園内をしばらく歩くと早速ゾウ舎を見つけた。ゾウはこの雨の中、無事でいるのだろうか。
心配をよそに中のゾウたちは雨をまったく気にするそぶりもなく、いつも通りに悠々と歩き回っていた。
ちなみにこのゾウが僕が動物園に入場して初めて見かけた生き物です(人も含めて)。周りは雨の音しかしませんでした。ざーざーざー。
写真ではよくわからないが、この時点で傘をさしていてもひざから下がびしょ濡れになるくらい降っている。それでもゾウは動じない。さらに水に入ったりして遊んでいる。彼らにとってはこのくらいの雨、降ってないようなものなのだろうか、それともヤケになってるのか。
なんとなく動きに後者のような投げやり感も読み取れるのだが、それは僕の気持ちを押しつけているだけかもしれない。
他の動物たちはどうだろう。