どこが一階なのかわからない駅、戸塚
東海道線のJR戸塚駅を利用したことがある人にはわかってもらえると思うのだけれど、あの駅ってどこが一階なのかわからなくないだろうか。


新宿駅なんかもいろんな路線が立体的に乗り入れているのでわかんなくなるのだけれど、戸塚駅の場合は駅周辺の地形からしてちょっと複雑なことになっている。
戸塚駅にかぎらず、横浜のこのあたりは山を一生懸命に切り拓いて人が住み着いた感じがしてロマンチックなのである。横浜は港の印象があるが、住んでみると実は山だよなと思う(僕はかつて横浜の金沢区に住んでいました)。
長くて高い階段
そんな戸塚駅のすぐ目の前に、この山がちな地形の産んだものすごく長くて高い階段があるので紹介したい。

公園を避けるように伸びているこの階段、隣に建つマンションと比較してもらうとわかるように、十階建てくらいの高低差があるのだ。

階段は公園を経由した後、空に向かって一直線に伸びていく。
一気に登ると息が切れるが、かといって立ち止まって振り返ると転がり落ちそうな高さに震える。


階段パートを終えると最後はスロープで締めくくられる。この時点でマンション八階くらいの高さまで登っている。



階段を登った先には有名な神社があるなんてこともなく、住宅地が通常運転で広がっているのもすごい。戸塚駅からこの山の上の住宅街まで、平面距離はわずか数十メートルなのに、高低差がはんぱないのだ。



視界の開け方がさながら山頂からの風景だが、ここは戸塚駅のすぐ近くの住宅地である。長崎なんかも坂の街として有名だが、横浜も場所によっては負けていない。
登ってくる階段はいくつもあり、それぞれに個性があるので登り比べてみてもいいだろう。僕は疲れて足ががくがくしたので2つ登って満足した。



階段の他にもマンション裏手には笑っちゃうくらい急な坂道もあるので、アキレス腱を伸ばしたい人にはおススメしたい。普通に立ってるだけでマイケルジャクソンみたいになれる。


住んでしまうと普通になる不思議
近くに住んでいる友人にこの階段について聞いたところ、存在は知っていたが歩いたことはない、と言っていた。そういえば駅まで行くのに直線距離はたいしたことないのだが山と谷をいくつか超える、とも。
きっと住んでしまえばそれが普通になってしまうのだろう。僕らみたいに初めて来た人がこの階段すげえな!って騒いでいるのがピンとこなくなるのだ。
でもすごいですよね、この階段。戸塚駅に行く機会があればぜひチャレンジしてみてください。
