ファミマの生パンは焼くと美味い
僕の勘違いからはじまった記事だが、今回焼いてみた生焼きそばパンと生クロワッサンについては、ぜったい食べる前に焼いた方が美味いと思う。そういう意味では、ファミマで売られている状態はある意味「生」と言えるのではないか。焼いてこそ完成するのである。
と自分の思い違いを正当化したところで終わります。ちょっとファミマ行ってきます。
最近のファミリーマートで気になることと言えばパンが生なことだろう。
なんで生で売るんだ。しかたがないので自分で焼きました。
家の近所にファミマがあるので一日に二回くらい行くのだけれど、最近パンが生だなと思っていたのだ。
生のパン、それは生地だろう。焼けよ、と。
ファミマの入店音を聴きながらいつも思っていた(♪生なら焼け~生ならな~)。
そうはいいながら僕もファミマも大人なので、焼かれる前の生地が売られているわけではないことくらいわかっている。
しかし生というからには生なんだろう。何がだ。買ってみた。
生スコーンは普通に美味しいスコーンだった。
油で揚げずに焼いて作ったのでヘルシーです、みたいなお菓子をよく見かけるが、そういうことだろうか。しかし生というからには焼いてすらいないのかもしれない。焼かずにこれをどうやって作るのか。蒸して?いやそんなはずはない。
わからなかったので翌日は白生コッペパンを買ってみた。
これは生クリームが挟まっているので、そういう意味では生スコーンよりは表現に齟齬がないようにも思うが、「生」はパンにかかる形容詞だろう。パンはどう見ても生ではない。
それでもファミマが生だというのであれば、だ。これは客に選択を委ねられたと見て間違いないだろう。
つまり、焼くのはお客の勤めなのである。
生やきそばパンを買ってきたので焼いてみることにした。
刺身を焼く、みたいな無粋さを若干感じなくもないが、生だと言うなら焼きたいと思うのもまた人間である。
ここからファミマの生パンを次々と買って来て焼いていこうと思ったのだが、生焼きそばパンを焼きながらパッケージに書かれた文字を読んでいたらとんでもないことを発見してしまった。
生クリームを練り込んだパン、略して「生パン」だったのだ。驚愕である。
そうですよね、焼いてあるもんね。やばいこれは恥ずかしいぞ。
顔を赤らめている間にも生焼きそばパンが焼き上がってきた。いい匂いである。
焼き「生」焼きそばパンである。ややこしい。つまり生クリームを練り込んだ生地を「焼いて」作った生焼きそばパンを焼いたものだ。説明したらますますややこしくなった。
いいから食べてみよう。
焼き生焼きそばパンは、パンの表面がサクサクに、中がふわふわになっていて最高に美味しかった。
本当はこれでサクッと終わりたいところだが、ここで終わるとあいつ逃げたなと思われるだろう。生クロワッサンも焼いてみた。
ファミマの生クロワッサンは中にチョコとホイップの二種類のクリームが挟まっているのだけれど、焼くことでこれらが混然一体となって、さらにクロワッサンもサクサクになって、これはもう別物の美味しさだった。
以上です。もうほんと書くことないわ。
僕の勘違いからはじまった記事だが、今回焼いてみた生焼きそばパンと生クロワッサンについては、ぜったい食べる前に焼いた方が美味いと思う。そういう意味では、ファミマで売られている状態はある意味「生」と言えるのではないか。焼いてこそ完成するのである。
と自分の思い違いを正当化したところで終わります。ちょっとファミマ行ってきます。
ここから
会員特典コンテンツです
この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。
▽デイリーポータルZトップへ | ||
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |