特集 2019年9月11日

郊外の「ゆで太郎」は駐車場が広すぎる

立ち食いそばチェーン「ゆで太郎」の郊外店舗の駐車場が広い!

ファーストフードの中でも立ち食いそばはひとつの大きなジャンルとして人気がある。
移動中にサッと食事を済ませるのに便利で、僕も駅ナカや駅前の店舗でよく利用する。

このような店はぎゅっとコンパクトになっていることが多い。
都心にある他のファーストフード店と比べても、立ち食いそば屋は狭い印象がある。

だが、例外もある。
チェーン店の「ゆで太郎」が郊外に出している店舗がすごいのだ。

1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。(動画インタビュー

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行こう、ゆで太郎へ

立ち食いそば屋といっても、最近はイスがあり座れる店が多い。
それでもイメージしやすいので、便宜上「立ち食いそば屋」と呼ぼう。

都内を中心に様々な立ち食いそばチェーンがあるが、今回紹介したいのは「ゆで太郎」である。
ゆで太郎の運営会社は実は2つある。信越食品とゆで太郎システムだ。

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上が信越食品の1号店である湊店。下がゆで太郎システムの1号店である西五反田本店。

看板をよく見ると少し違いがある。また、湊店は営業時間が短く(平日6:30〜15:00、土曜祝日は6:30〜14:30で日曜休み)既に閉店時間になってしまっていた。
サラリーマンの朝食・昼食に特化した昔ながらの立ち食いそば屋の立ち位置を維持している信越食品と、システム化して営業時間を長くするゆで太郎システムとで方針の違いが見えるようで面白い。

そしてこのゆで太郎システムが運営しているお店がどんどんと郊外に増えているのだ。

関東にある店舗をマッピングしてみた。

青が信越食品の店舗、赤がゆで太郎システムの店舗だ。
他の立ち食いそば屋チェーンでこんなに広範囲に出店しているところはないだろう。

ところで僕の住んでいるところは東京から電車で1時間ちょっとかかる、なかなかに郊外の町だ。
そんなうちの近所にもゆで太郎がある。こういう外観だ。

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千葉県にある、八千代工業団地店。

…駐車場がでかい!!

ゆで太郎の駐車場を駆け回りたい

なんだこの広さは。都心のゆで太郎が10軒くらい入りそうである。

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駐車場の奥からの視点。完全にサッカーが出来る広さだ。

初めて見かけたときはものすごくびっくりした。
頭の中にあるゆで太郎の店のサイズと違いすぎたからである。おそらくタピオカランドに抱いた感想と真逆のものだ。

店内はかなりゆったりしていてテーブル席も多い。
家族連れでやってきてそばを食べている光景が見られるのも、都心と違った印象だ。

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僕のイチオシメニュー、とり舞茸天そば。ゆで太郎システムの方にしかないのでぜひ食べて欲しい。
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とり天がジューシーでとてもうまいのです。

この駐車場の広さ、うちの近所のゆで太郎だけではない。

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国道16号沿いにある、16号白井富塚店。

幹線道路なだけはあって、大型トラックが何台も停められる。

お気づきの方は多いかもしれないが、これはまるっきりコンビニの居抜き物件なのだ。
元々別のお店だった場所に入る居抜き物件は、コストを安く抑えたい外食チェーンにはとても重要なのだろう。

同じ地点で過去に撮影した写真を見る機能がGoogleのストリートビューにあるので、それを使ってゆで太郎の前は何があったかを調べてみた。

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23区を除いた関東地方の店舗で、居抜き物件なのが確実にわかるものだけ記載した。

確認出来た53軒のうち、29軒が元コンビニだった。
飲食店は21軒で、それを上回っている。
(ちなみに先ほどのGoogle Mapに以前の店舗が何かも載せているので、暇だったら見てみてください。)

全店舗をストリートビューで調査していくうちに、これは絶対に実物を見なくては!と思った店舗が出てきた。

ここからはそんな気になるゆで太郎を紹介していきたい。

そば屋らしい見た目のゆで太郎がある

まずは千葉市若葉区にある若松町店だ。

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これは!

歴史と伝統がありそうな門構えに、「そば屋じゃないか!!」と思わず思った。いや、そば屋はそば屋なんだけども。

ここは去年あたりで運転中にたまたま見かけていて、それ以来ずっと気になっていた店舗だった。
今回ついに来ることが出来て感無量である。

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塀があるゆで太郎は人生初だ。
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席からの景色。完全に「和」である。
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かき揚げがアツアツなのが嬉しい、朝そばを頼んだ。これで330円ってマジか。

朝から大満足である。郊外の店舗であっても朝6時から開いているのもすごい。
続いてそこから車で20分ほどのゆで太郎へ向かう。

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東関東自動車道の佐倉ICからほど近くにある、佐倉岩富店だ。

相変わらず広大な駐車場、そして何より「ゆで太郎」の表示の大きさが目を引く。

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近くで見るとロゴが大きすぎて良く読めない。

ロゴの存在感がすごいが、確かにゆで太郎だ。
元の物件に合わせた店名の出し方のバリエーションが多彩である。

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すぐ隣に超巨大なQVCの建物があった。みんなゆで太郎に来ているのだろうか。

 

くぐろう、ゆで太郎アーチを

東関東自動車道に乗り一気に埼玉県へ移動する。どうしても見たい店舗が春日部にあったのだ。

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国道4号沿いにある春日部長沼店だ。

変わった建物だ。レンガ造り風というか。しかし、この店舗はそれどころではない。

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アーチ!ゆで太郎アーチだ!!

駐車場に入るのにアーチをくぐるのだ。
向かいにある中古車屋にも同じ形状のアーチがあった。そこに燦然と輝くゆで太郎の文字。

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興奮しすぎてゆで太郎アーチをくぐる動画を撮った。

初体験すぎて、くぐる間じゅう「マジか」を連呼してしまった。入店前から大興奮であった。

着いたのがお昼どきなのもあってか、お客さんがひっきりなしにやってきていた。
ものすごく繁盛しているぞ…!

建物自体は大きいのだけど、店内のスペースは他の郊外のゆで太郎と同じサイズに抑えてあった。
店内もやたら広いという状況を期待していたのだけど、さすがにそこまでやってしまうとお店として回らなくなってしまいそうである。

お客さんはトラックの運ちゃんが多いが、家族連れもたくさん来ていた。
おじいちゃんと孫がそばとカレーライスをそれぞれ食べていて、ほっこりする。
次の現場へ向かうまでの栄養補給所でもあり、団らんの場でもあるのだ。

さらに車で40分ほど北へ。加須市にあるゆで太郎がこちらである。

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加須北小浜店だ。

かわいい!!

…あまりにもファンシーな見た目、しかしゆで太郎である。
元々はピザやパスタを出すリーズナブルなイタリアンレストランだったようだ。

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寄って見るとよりかわいさを感じる。
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自家製麺を売りにしているゆで太郎だが、加須北小浜店の製麺室は出っ張っていてこれもかわいい。

郊外のゆで太郎にこんなにバリエーションがあるとは。
はるばる来た甲斐があったというものだ。

都心の店舗もいいが郊外の店舗もいい。
これからは多様性の時代なのだから、郊外にも目を向けていこうと思う。


普段見るチェーン店の見た目が違う、という良さ

なんとなく自分の中で立ち食いそば屋は狭いというイメージがあった。だが郊外型のゆで太郎によりその既成概念がぶち壊されて、開眼したような気持ちになった。

街なかで見慣れた店が全然違う見た目になっているだけで、なぜこんなに面白いのか。
ゆで太郎システムのフランチャイズは、北は北海道から南は福岡県までどんどん広がっている(2019年9月現在)。
今回は関東圏で行けるところだけ巡ってみたが、もっと広い範囲で巡ってみるとまだ見ぬゆで太郎に遭遇出来るかもしれない。

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食べているところを撮ろうと思ったら、そばと見つめ合ってしまった。

 

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