特集 2020年7月28日

ポケモンスナップを研究し続ける学会をきみは知っているか?

20年前に発売されたゲーム、ポケモンスナップを今でも研究し続けているポケモンスナップ学会というものが存在している。

『スクエアヘッド理論』『仲間ニャース』『β世界線』など仮説や理論をたててポケモンスナップをやりつくしている。

同じゲームをやりつづけたからこそ新しい世界が見えてくる発見がたくさんあったのだ。同じゲームを研究しつづけてきた先になにが見えてきたのか、ポケモンスナップ学会にインタビューして聞いてみた。

大学中退→ニート→ママチャリ日本一周→webプログラマという経歴で、趣味でブログをやっていたら「おもしろ記事大賞」で賞をいただき、デイリーポータルZで記事を書かせてもらえるようになりました。嫌いな食べ物はプラスチック。(動画インタビュー

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1999年に発売されたポケモンスナップというゲームを知っているだろうか?

野生のポケモンたちが動き回る島に行き、自由にポケモンの写真撮影ができる夢のようなゲームだ。今でもこのゲームを最高傑作としてあげる人もいるほど完成度が高い。

新作が開発中であることが発表されており、再び注目度も高まっている。

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さあ、懐かしさに震えあがるがいい
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プレイしたことがある人ならば「やぁーおかえり」「これは!」「惜しいのう」というオーキド博士の声が脳内再生されることであろう

ポケモンスナップが発売されてから20年も経っている。時の流れが早すぎて自分で書いてて驚きである。

そんな小学生が大人になる長い年月が経っているゲームにも関わらず、今でも研究し続けている人たちがいるのである。

それがポケモンスナップ学会だ。

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ポケモンスナップという可愛いゲームをごりごりに研究している。それがポケモンスナップ学会だ。(出典:ポケモンスナップ学会資料)

 

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スクエアヘッド効果……?(出典:ポケモンスナップ学会資料)

 

僕は↑のポケモンスナップ学会の解説動画が大好きで、初めて見たときに一瞬でファンになった。自分が子供の頃にやっていたゲームがここまで深堀りされていることに感動して大笑いした。


今日はそんなポケモンスナップ学会に「なぜ20年前のゲームを研究し続けているのか」「やり続けたことでどんな発見があったのか」ということを深堀りして聞いていきたいと思う。

ポケモンスナップを知らない人たちは「1つのゲームをこんなに探求している人たちがいるのか!!」とわなわな震えあがってほしい。

 

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■ Koto(写真→)

ポケモンスナップ学会会長。解説動画を2010年ごろからあげている。ポケモンスナップを研究し始めた第一人者。

Twitter: koto_0219
ニコニコ:11417373
■ キイ(写真←)

ポケモンスナップ学会副会長。イベントの運営や動画の解説など学会の業務を主に担っている。海外のポケモンスナップ仲間との連絡なども担当している。

Twitter: hidamare
YouTube: aKaFuKu Snap


ポケモンスナップ学会は白衣が正装だ。オーキド博士へのリスペクトなのである。副会長であるキイさんに至ってはインナーまでオーキド博士と同じカラーという徹底っぷりだ。

また、会長のKotoさんがパルシェンを横向きで持っているのは、その方がポケモンスナップ的に得点が高いからだそうだ。

この1枚の写真だけでガチ勢なのが伝わってくるだろう。しかし、こんなのはまだまだ浅瀬である。ここからずぶずぶと頭まで深みにハマっていってほしい。

 

※ 取材は窓を全開にして換気し、距離を保って行いました

 

そもそもポケモンスナップとは

本題に入る前にポケモンスナップとはどういうゲームなのか簡単におさらいしよう。

【ポケモンスナップとは?】
1999年3月21日に発売されたポケモンのゲーム。
野生のポケモンが住む『ポケモンアイランド』に行き、様々な動きや表情をするポケモンたちを撮影することができる自由度の高いゲーム。

撮影した写真をオーキド博士に見てもらい採点されるシステムが特徴的である。

また、当時は撮影したポケモンの写真をプリクラ風にプリントアウトすることもできた。

 

 

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ポケモンスナップでは『大きさ』『ポーズ』『なかま』などいくつかの項目から採点がされる

 

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詳しい得点の内訳(出典:ポケモンスナップ学会資料)

ポケモンの写真をどれだけうまく撮れるのか?というのがこのゲームの目的である。ただ、得点を気にせず動いているポケモンを見ているだけでも楽しむことができる。

ポケモンスナップ学会では主に「ポケモンごとの最高点 / 最低点の写真の撮り方」「どれだけゲームを最速でクリアできるのか」などを研究している。(詳細にはもっと細かく分かれる)

 

さて、基礎がわかったところでいよいよポケモンスナップ沼に足を踏み入れていこう。



『同じカセットを100本買う』『ポケモンスナップのために海外に行く』

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オーキド博士に見守られながら取材するという謎の空間

 

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ポケモンスナップのグッズも持ってきていただいた。昔やっていたゲームの攻略本とかって見るだけでテンションあがる…!

 

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グッズだけでなく研究資料も持参してくれた

 

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こちらは研究ノート。これらを見せてもらった瞬間に「あ、この人たちは本気で研究しているんだ」と一気に身が引き締まった
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使い分けができるようにカセットが3本もあった

 

--------------- カセットだけで3つもあるんですね
 

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これはほんの一部だけで今までで100本ほど買っています。  

--------------- 100本!!なぜ……? 
 

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研究のためです。他の人のデータやアルバムを見たときに、意外な写真の撮り方で点数をとっているときもあるので。そこから新たに発見したこともありました。

 

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撮影された過去データから「どんな人が撮った写真なのか」をプロファイリングするのも楽しいとのこと

 

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それとTwitterで「昔、ポケモンスナップを親に売られた」という人を見かけるので、そういった方のデータを私が買っていた場合は返してあげることも可能です。ぜひご連絡ください。怖いと言われますけど(笑)


--------------- ネットで「ヤバい人(褒め言葉)」と言われるタイプの人だ…!!

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同じ店でポケモンスナップを買いすぎて、カセットが値上がりしたこともあったらしい。市場価格を一人の力で動かす男
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英語で書かれているカセットもあった

 

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これらは北米版です。この攻略本はスイスのポケモンスナップ仲間に会ったときにもらったものです。

--------------- スイスまでポケモンスナップ仲間に会いに!?
 

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ドイツ旅行を計画していたので、ついでに会いにいくか、みたいな(笑)

--------------- ヤバい人だ(褒め言葉) 

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なぜ懐かしいゲームを研究するようになったのか


--------------- 会長であるKotoさんはポケモンスナップをなぜ研究しようと思ったのでしょうか?
 

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2008年ごろに久しぶりにポケモンスナップをやったときに、小さい頃には気づかなかった写真が撮れて大感動しました。そのときに奥が深いゲームなのかも…と。

 
--------------- 始めは懐かしいゲームをただやってみただけだったんですね
 

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そうです。そこから調べてみると海外にもガチ勢がいることがわかっておもしろいなと。そこから研究するようになって2010年に解説動画を公開しました。
その頃はニコニコ動画でゲーム実況が流行り始めていたときで、ポケモンスナップのもいくつか動画があったのですが「これなら自分の方が上手くできそうだ」と思い解説動画をあげることにしました(笑)

 

こちらはKotoさんが2010年にあげた解説動画


--------------- キイさんが始めたキッカケはなんだったのでしょうか?
 

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大きくハマったのは仲間ニャース(※)という理論を知ってからです。概念がおもしろくてポケモンスナップへの熱が入りました。
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この写真を見てもらいたい。ニャースが一匹しか写っていないように見えるかもしれないが、採点してもらうと「仲間がいる」という判定がされ得点があがるのである。
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解析してみると左隅にうっすらとニャースが見えるのがわかる。『画面には見えてないけど仲間のニャースがいるので得点が入る』、この現象を仲間ニャースと呼ぶ。(出典:キイさんのブログ)


--------------- そこからどのようにポケモンスナップ学会が発足したのでしょうか?

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学会が発足したのは2016年です。私とキイさんと、もう1人で始めました。もともとみんなTwitterで繋がっていて、偶然3人で集まれる日があったので会ってみることにしたんです。
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当時Kotoさんの解説動画に「ポケモンスナップ学会」とタグ付けされていたんです。それを遊び半分でホワイトボードに書いたのが始まりです。
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ゲームを学術的に取り上げて解説する動画に『学会』と名付ける文化がそのときはあったんですよ。FF学会とか日本カービィボウル学会とか。

 

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もう一人の創始者の『けーさん』という方は2013年頃からポケモンスナップのハイスコアの撮り方を解説した「ポケモンスナップ道」というサイトを開設している。つまりこの3人目の方もガチ勢なのである。(けーさん:co51831
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ポケモンスナップ学会の歴史年表も持ってきてくれていた。この丁寧であり狂気にも似た情熱が心地よい


--------------- ポケモンスナップの研究は今でも続いているのでしょうか?
 

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今でも熱心にプレイしている人は多くいます。Cyberscoreというゲームの得点を競うランキングサイトでは、今でも高得点の写真が更新されつづけています。記録保持者は海外にも多くいます。
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2019年には日本人プレイヤーがハイスコアアタックの世界新記録をだしました。その人は僕らよりあとから始めた若い人です。
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新しい人が活躍してくれればポケモンスナップをやるプレイヤーも増えるので嬉しい限りです
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もう任天堂の商品開発部の人にしか見えない

--------------- 同じゲームを続けてくると飽きてくるときもあると思うのですが、「ポケモンかわいい!癒やされる!」という感情はまだ今でもあるんでしょうか?
 

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かわいいとはまったく思わないですね。最初好きだったけど段々嫌いになっていきます(笑)
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僕たちにとっては1と0のデータの塊でしかありません(笑)
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ちなみにポケモンスナップを長時間やっている弊害として『現実の写真を撮るのが下手になる』という弊害もあるらしい。↑はポケモンスナップをやる前の写真。
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こちらはポケモンスナップにハマったあとの写真。ポケモンスナップは「ど真ん中に映っている」+「全身が大きく写っている」写真だと高得点になる。現実でもどうしてもこの構図で撮影してしまうらしい。
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ど真ん中で全体が大きく写っているので、ポケモンスナップならかなりの高得点になるらしい。しっかりとポケモンスナップが人生に侵略してきている。

 

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ポケモンスナップで判明した『スクエアヘッド理論』『仲間ニャース』『β世界線』

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ここからは実際にプレイをしながら、ポケモンスナップを研究してわかってきたことを聞いていきたいと思う

ちなみに研究内容が全然わからなくても構わない。画像だけ見て「よくわかんないけどすごい発見しているな!!」ということだけでも伝わってほしい。
 

--------------- ポケモンスナップを研究してきた中で、どういった発見があったのでしょうか?

 

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研究としてわかりやすいところで言えば『スクエアヘッド理論』『仲間ニャース』『β世界線』あたりでしょうか。
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あとは採点は常に研究対象になっていて、発見も多くあります。面積、大きさ、距離のどれが重要なのか検証を重ねていますが、どれもバッチリと当てはまるものがまだまだない状態です。
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ポケモンスナップは採点をしているオーキドとの戦いなんです(笑)

 

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(出典:ポケモンスナップ学会資料)

 

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(出典:ポケモンスナップ学会資料)

 

 

研究①:スクエアヘッド理論

 

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研究① スクエアヘッド理論:
写真撮影するときの視野が四角ではないかという理論。視野が四角になっているため、端っこに写した方がポケモンが大きく撮影されたと見なされて得点があがる
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例えばこのピカチュウはしっぽが中心となっており、身体が端っこに写っていているため得点が高くなる可能性がある

 
--------------- うーん、説明を聞いてもなんとなくしか理解できませんでした……
 

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スクエアヘッド理論については理解も説明も難しいので、仕方ないと思います。『端っこに映っていた方が高得点になる傾向がある』と理解できていればだいたい大丈夫です。


研究②:仲間ニャース
 

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研究② 仲間ニャース:
プレイヤーからは見えてはいないが後ろに隠れたニャースがいると判定され得点があがる。詳しい撮り方は動画を参照→ポケモンスナップ ニャース編 【セットアップ】

 

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仲間ニャースはビーチエリアにいるニャースを崖から落として撮影することができます。わかりやすいので実際にやってみましょう!
 
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仲間ニャース その1

 

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これは仲間がいそうですね
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そうですね、これはいそうです

--------------- ??

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仲間ニャース その2

 

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これは仲間がいないパターンです
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これはいないでしょうね

--------------- ????
 

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仲間ニャース その3

 

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これは仲間がいるか微妙なラインですね
いない可能性が高いでしょう
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うーん、たしかにいないかもしれませんね

--------------- なるほど、まったく違いがわかりません
 

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本当の仲間は目には見えないものなんですよ

--------------- やだ、カッコいい……!
 

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やりかたさえ覚えれば誰でも世界記録を狙えるとのこと。慣れればいるかいないかわかるようになるらしい。今のところ違いがまったくわからない。

 

研究③:β世界線

 

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最後に紹介するのは世界線の話です。これはここ2年ほどで見つかった新しい発見です。
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ハイスコアアタックの世界記録更新にも関わっているので、ポケモンスナップとして重要な発見でした。
 


※ 世界線:ここでは「パラレルワールド」 に近い意味で使用します

研究③ 世界線:
まったく同じタイミングで写真を撮っているのにポケモンの挙動が違うときがある。このことから決められた世界線によってポケモンの動きが固定されているのでは?という理論

 

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一番わかりやすいのは、ビーチステージの開始ムービーをスキップするかどうかです。これによってポッポの動きが変わってきます。実際にやってみましょう。
 
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こちらはオープニングをスキップしたとき。ポッポの翼がひらいている。
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こちらはオープニングをスキップしないとき。まったく同じタイミングで撮影したものだが、こちらは翼が閉じている。

 

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このポッポの動きはオープニングをスキップするかどうかで確定で変わります。

--------------- たしかにポッポの動きが違いますね!ただ、これがわかるとどのような意味があるのでしょうか?
 

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世界線でポケモンの動きが決まるので、狙った写真が撮れるようになります。つまり理論さえわかれば誰でも記録が狙えるセットができたのです。
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ただまだ他のステージでは確実に狙った世界線に行ける方法があるわけではないので、研究の余地はまだまだあります。

--------------- SFの超大作の話を聞いてるようだ…



仮説、検証、実証を繰り返して新たな発見がある
 

--------------- これだけプレイしていればやり尽くされているような気もするのですが、どうやって新しい発見をしているのでしょうか?
 

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仮説を立てては検証しての繰り返しです。偶然の発見からひたすらプレイして試行錯誤します。
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最近たまたま見つかったものだと『出張ヤドラン』というものがあります。ヤドランは動く範囲が決まっているはずなのですが、プレイヤーの動きを止めて放置するとありえない場所に移動するんです。他の投稿者の動画で発覚し、その方に話を伺って検証して原因が確定しました。
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ヤドランは距離が離れている場所にいるため、あまり仲間点が入りません。出張ヤドランを応用できるようになれば、ヤドランの最高得点が狙えるかもしれません。    

--------------- 偶然の産物からの仮説と検証って、本当の研究と同じですね。『学会』って名前は大げさでもなんでもないですね…!

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学会を名乗ったおかげで知識が集約されるようになったのはよかったと思っています。突然あたらしい情報を匿名でくれる人もいるんです。
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僕らは野生のプロと読んでいます(笑)
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ここまでくると本物の研究者だ


--------------- 新しいポケモンスナップの発売も予定されていますが、やはりこちらも研究していくのでしょうか?
 

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まだわかりません。そもそもオーキド博士の採点があるのかもわかりませんし。もしかしたら採点がなくなって写真をゆっくり撮るだけのゲームになっているかもしれませんし。
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研究にやりがいがあればいいなと思っています。もし64版の方が研究しがいがあるのであれば、このまま今のポケモンスナップを研究していくことになると思います。  

--------------- 新作発売にも浮かれていない…!さすがすぎる……!!
 


名作は極めても、極めなくてもおもしろい

 ここまで読めばポケモンスナップ学会にどっぷりハマったことだと思う。そんな人はぜひ↓のロースコア解説も見てほしい。


おもしろいゲーム全般に言えることだが、名作というのは初心者でも達人でも楽しめるものだということが改めてわかった。そして20年ぶりにポケモンスナップが名作だと思い知った。

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撮った写真をキャプチャしてカラーコピーするとかわいい写真集を作ることもできる。「むしろこうやってかわいさを楽しむのが本来のポケモンスナップなのでは…?」と喉元から出てきそうになったが飲み込んだ
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