ファインタワー・稲城市
高台ばかりの多摩ニュータウン、さらにそこの丘の上にある展望台だ。
稲城は多摩丘陵の東端に位置するので、東京の西側の平地が一望できる。そんな最高のロケーションでさらに塔を建てたのだから作った人は相当分かっている。
武将だったら地の利を活かして勝つタイプだ。
このタワーは土日のみ公開されていて、入り口には市からの嘱託なのかボランティアかわからないが、高齢の男性がテーブルを出して座っていた。
テーブルは学校の机、静かに本を読んでいる。その男性に会釈して登る。
塔の入り口で本を読みながら番をするなんてそんなゲームみたいな仕事があるんだ。
てっぺんの展望台までずっとらせん階段。途中でタイムリープしているんじゃないかと不安になるころに展望台にたどり着く。
塔の高さは24mだが(山の高さを入れると展望台の標高は127m)下と空気が違う。風が強く、空気がひんやりしている。登った日は8月で35℃以上ある日だったが全く暑くない。
これがさっき地図でみた東側に広がる平野だ。平らなので20km先の六本木もよく見える。
砂上の楼閣、って感じだな。そんなディスも自然に出る。
途中にある建物を調べるのが展望台の醍醐味である。グーグルアースでぐりぐり探すとここと六本木の間にあるヨーカドーだと、国領店であることがわかった。
あんなところで立替金の精算とかしていたのか
高いところに行くと悩みが消えると言われるが、むしろ遠くからビルを眺めたほうがどうでもいい気持ちになる。あんなところでおれはちまちま立替金の精算とかしていたのか。
手前の左側が斜めになっているマンションは多摩川沿いのマンション。ネットで調べたら75平米で4390万。結構する。晴れ晴れした気持ちになりながらも、下世話な興味も尽きない。
地形を横から見られる
見るのは都心だけではなく、多摩丘陵も手に取るように分かる。
地形を横から見られるのも展望台の醍醐味である。ついでにファインタワーはちょっと揺れるのもまた醍醐味だ。
さあ次は向ヶ丘遊園。