FRONTALE2000
試合中ずっとチャント(応援歌)を歌っていたらメロディが頭にこびりついて離れなかった。
オーオオー レッツゴー川崎 オーオオー フローンターレー
オーオオー レッツゴー川崎 オーオオー フローンターレー
帰り道、JR武蔵中原駅を発車するメロディがフロンターレのチャントだということに初めて気づく。そうか、本当にこのクラブが街に根付いているんだな、と感じながら南武線に揺られ家路についた。
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この日はふたりに案内してもらってフロンターレの試合をはじめてスタジアムで観戦した。
しかも席はゴール裏(ゴールの裏側の席)。おれ、ゴール裏で試合観るの初めてだ。
というのも、ゴール裏は一般的に応援団を中心として熱烈に声を上げる”応援席”であり、特定のクラブのサポーターではない筆者にとって縁のない場所だったのだ。単純に、恐れ多い。大丈夫かな。
対戦相手は東京ヴェルディ。
元々は川崎をホームとし、ヴェルディ川崎としてJリーグ黎明期を支えた因縁の相手だ。熱くならないわけがない、両者にとっても大きな試合である。ヴェルディは実に16年ぶりのJ1(Jリーグの一番上のカテゴリ)で迎えるシーズン。久々の顔合わせというわけだ。
キックオフの笛が響き、なぜゴール裏にはイスがないのか、をすぐに理解する。それは、みんなずっと立って応援をするから。
お互いギリギリのところでピンチを防ぎながらゴールラインを割らせない、じりじりと拮抗した展開が続く。
北向:誰か交代するっぽい…ここからじゃ誰か分からないな。
妹:そうなんだよね、だから私はコンタクトの度数を上げた。
フロンターレを応援して、プリンターを買い、コンタクトを買い替えた妹。確かに、今の筆者の視力じゃ正直誰がいまボールを蹴っているのか判別も怪しい。
もともと、ゴール裏というのは観戦自体より、応援をすることに重きを置くところなのだ。
テレビで観戦をしてばかりの筆者には今まで無縁だったゴール裏という場所だったけど、危ないシーンには声をあげ、良いプレーには選手に拍手を送り、この一体感と高揚感は確かにここで観戦しないと味わえない魅力だな〜。
試合は両者決定機をいくつも創りながらお互い譲らず、0-0の引き分け。
なかなか順位を上げることのできない両者にとっては痛み分けという形で、歯痒いけれども存分に満喫した90分だった。
筆者は今までふわふわといろんなクラブの試合を眺めているだけだったのだけれど、それぞれ応援するクラブがあるふたりの話を聞いて、そこまで熱くなる対象があることを単純にとても羨ましく思った。
北向:2シーズン目になって心境の変化はある?
妹:ない。ないけど、「今シーズンはアウェイ(対戦相手の本拠地での試合)に行こう」って。
北向:アウェイ!いいねえ!
今まで"近くでやっているから観戦している"というところから、アウェイへの遠征となればそれはもう本当に肩までどっぷり浸かったサポーターだ。さらに推し活手帳は充実するのだろうな。
試合中ずっとチャント(応援歌)を歌っていたらメロディが頭にこびりついて離れなかった。
オーオオー レッツゴー川崎 オーオオー フローンターレー
オーオオー レッツゴー川崎 オーオオー フローンターレー
帰り道、JR武蔵中原駅を発車するメロディがフロンターレのチャントだということに初めて気づく。そうか、本当にこのクラブが街に根付いているんだな、と感じながら南武線に揺られ家路についた。
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