左利きになるための基礎体力作り
左利き、と聞いてまず連想するのは筆記具を持つ手のことだろう。お箸を持つ手が右でも、鉛筆を持つのが左であればその人は文句ナシに「左利きの人」だ。
まずは左手で地味に自分の名前を練習することにした。
書いてみて思ったのは、手首のかたさだった。
利き手である右手で書くときは手首のスナップが利くのに対し、左手で書こうとすると肘の付け根から動かして書く感じになる。
しばらく練習して、すこしずつ肩から動くようにはなってきた。
基礎体力作りその2
大道芸の切り絵の芸人さんが、練習でスーパーの広告の写真を切り抜いているのをテレビでみたことがある。
私も左手を使ってチラシをいろいろ切り抜いてみよう。特売のチェックもできて一石二鳥だ。
ハサミは効き手を問わず使えるものを使ったが、左手だとぜんぜんちゃんと持てない。
その上なんとか紙をハサミで挟んでもくにゃっと挟まれるだけでちゃんと切れなかったりする。
長年つちかった右手的カンを捨て、一からハサミと向き合った。
やや慣れてきて、キャベツ78円、スイスロール98円、あらー、安い、安いよなどと目的を忘れて気を抜くと、気づくといつのまにか右手にハサミを持ち替えていたりする。
利き手への帰属意識、恐るまじだ。
この、鉛筆とはさみを左手で持つ練習を数日続けてみた。さすがにやればやるだけコツがつかめて、同時に、左利きの人としての自信もついてきた。
ここでさらに左利きとしての行動範囲を広げる。続いて、化粧はどうだ。