日本酒蔵が3つにクラフトビールの店も
やってきたのはこちら。池袋から東武東上線急行で1時間ちょっと。埼玉県小川町です。
実はこの町。駅から歩いて行ける範囲に日本酒の蔵が3つもあります。
しかも、駅のすぐ近くには、店内でビールを醸造して提供しているマイクロブルワリーの店もあります。更に、駅から少し離れますが、使われなくなった古い小学校の建物の一部を改装して作られたカフェでは、テラスでワインも飲めるとのこと。そして、駅から近いところに日帰り温泉施設もあるのです。
これはもう走って飲めと言わんばかりの布陣。酒飲みランナーのパラダイスと言ってもいいかもしれません。車や自転車では飲酒運転になりますが、走ってならば大丈夫!これは走るしかありません。勝手にメドックマラソン開催です。
それではまず、カフェを目指します。駅からは約3.3kmの距離です。この日は天気もよく、最高の勝手にメドックマラソン日和。駅前の道を進み、国道254沿いを進みます。
ちなみに、今回はワラーチという手作りのランニング用サンダルで走っています。ランニングフォームに関しては、以前「100kmを自分の足で走って届けるのと宅配便で届けるのはどちらが早いか」という記事のなかで靴を履いた時のランニングフォームの動画を載せています。
ワラーチだと靴を履いていない状態に近いので、その動画よりも更に足裏の前から中ほどにかけて着地しています。
それから、酒を飲みながら走ったら危険と思う方もいるかと思いますが、都内でやった際は1ケ所で飲むのが90ml程度。飲んだ後にその3倍程度の水を飲むようにして走りました。
それで全く体調の変化なし。通常通りに走れました。酒が弱い人とか、高血圧の人とかにはオススメしませんが、健康上特に問題ありませんでした。本家フランスのメドックマラソンは1984年から開催されている大会ですが、日本人の参加も多く、特に問題はないそうです。今回も前回程度の量で進みます。
あと、走って何かをしていると「はぁ?走る意味ワカンネ」みたいな事を言う人が必ずでてきます。この記事の時にも言いましたが・・
そう、意味などない!走りたいから走るだけ!こまけぇ事はいいんだよ!走ると楽しいんだよ!
という事で走ります。
走るの気持ちいー!
途中撮影などしつつ走る事約30分。最初のエイドステーション。下里分校に到着しました。
こちらには元用務員室の建物を改装して作られたカフェがあります。
こちらのテラス席をエイドステーションとして、給水ならぬ給ワインをします。もちろん走っているので水も補給します。
と言ったものの、実はこの日は臨時休業の日でした。テラスには誰もお客様がいません。もちろんワインは頼めない。しかし、事前に情報は得ていたので、こんな物を用意しておきました。
小川町にある武蔵ワイナリーの小川小公子。小川町で有機栽培されたブドウで造られたワインです。現状ブドウの栽培だけで製造設備はありませんが、いずれは蔵ができるようです。こちらを開放されているテラスで給ワインします。
甘すぎず穏やかな渋み。非常に滑らかに流れていきます。このままここでボトルを開けてしまってもいいかと思う景色ですが、グラスで少量のんだら携帯している水を一気に飲んで次に向かいます。
松岡醸造株式会社
次のエイドステーションはカフェから約5km。松岡醸造株式会社まで走ります。
橋を渡り、住宅街や山に沿った道を進んでいく。
40分ほど走り、やがて松岡醸造が見えてきました。
こちらの銘柄は帝松。併設されている蔵の売店で1本購入して、勝手にメドックマラソンのエイドステーション用給日本酒とします。
ここからは先行して駅から歩いて来て、蔵見学もおこなっていたチームと合流します。
ここから先のコースは、次の蔵までが約2km程度。その次までは600m。更に次までは200m程度しかありません。もはや歩けばいい程度の距離になります。
最初にしっかり走り、最後はゆるい感じに走る。コース取りにもよりますが、勝手にメドックマラソンin小川町は結構ハードル低めです。
ということで、ここからは流す感じで走りつつ次にいきます。
晴雲酒造株式会社
松岡醸造から2kmほど移動して到着したのがこちら。
晴雲酒造株式会社です。こちらも売店で1本購入して給日本酒と思いましたが、たまたまイベントをやっていたので、試飲セットを購入して給日本酒とします。
このサイズのお猪口なら1杯大体30ml程度。3杯でも90ml。次の蔵まで600mぐらいなので、もうちょいと思いましたが、一応勝手にメドックマラソン中。決めた量で進みます。
売店カウンター横に流れる仕込み水を飲んで次へ向かいます。
武蔵鶴酒造(株)
次は晴雲酒造から約600m。走ったらあっという間に着く距離にある武蔵鶴酒造(株)です。
こちらの蔵は文政2年(1819年)創業。3つの蔵の中で一番古い蔵になります。そして駅から一番近い蔵になります。
こちらも入り口にある売店で給日本酒用の酒を1本購入。手前の駐車スペースで給日本酒したらいよいよ最後のエイドステーションです。
麦雑穀工房マイクロブルワリー
武蔵鶴酒造からおよそ200m。歩いても1分程度で着いてしまう麦雑穀工房マイクロブルワリーに着きました。ここが最後のエイドステーション。給クラフトビールでシメます。
こちらでは店内で仕込んでいるビールを飲むことができます。混雑している時は、銘柄は限定されますが、プラカップに注いでもらえて店外でも飲めます。運よく店内が開いていたので店の中で給ビール。
給ビールをキメたところでゴールの小川町駅に戻ります。戻ると言っても、もう歩いて1分程度の距離ですが。
ということで、小川町駅まで戻ってきました。勝手にメドックマラソンin埼玉県小川町ゴールです。飲んで、走って。いや、走って、飲んで、歩いてか?いずれにしろ楽しいランでした。
歩きでもできます
今回、勝手にメドックマラソンということで、埼玉県小川町を飲みながら走りました。最後の3kmぐらいに酒蔵が集中しているので、そこはほぼ走らず。歩きで来た仲間と大体同じように移動していました。実際に春ごろには3蔵をめぐるイベントもやっているようなので、そこだけなら歩きでもできます。
もっとしっかり走りたいというならば、最初のカフェに行くまでに近隣の山でトレイルを走り、降りてきて酒造をハシゴしていくというコースも組めるでしょう。
酒田とか西条とか伏見とか。酒造が集まっていて有名な場所がありますが、探せばこういう小さいながらも蔵の集まる町はあると思います。もしそんなところがあって、どの蔵でも売店が併設されているようだったら、勝手にメドックマラソンできます。無理のない程度にやってみてはどうでしょう。楽しいです。とりあえず、近いうちに人を集めて、小川町で勝手にメドックマラソンイベントをやろうと思う。