特集 2019年9月13日

ボードゲーム専門店だなんて、どうしたんですか

自分ちのゲームをエンジョイする店長

埼玉県 三郷市にボードゲーム専門店ができた。ボードゲームとはコマやカードなどを使って卓上で遊ぶゲームである。ゲームの販売のほか、店内で遊ぶことができるそうだ。

それよりも気になるのは店長がデイリーポータルZでもライターをしていた小野法師丸さんであることだ。

見かけないと思ったら店を開いていた。ゲームよりもそっちに興味があるので話を聞きに行った。

1971年東京生まれ。デイリーポータルZウェブマスター。主にインターネットと新宿区で活動。
編著書は「死ぬかと思った」(アスペクト)など。イカの沖漬けが世界一うまい食べものだと思ってる。(動画インタビュー)

前の記事:地元の人がよく行く店リストができた

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教師をやめた小野法師丸さん

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店はみさと団地内にある。最寄り駅は新三郷駅
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店長の小野さん、小野法師丸さんじゃないか

小野さんはこの店を開くにあたって、それまでの仕事をやめた。もうやめちゃったから書くが、小野さんは小学校の先生だったのだ。そんな堅くて安定した仕事をやめてボードゲームの店!暮らしていけるのだろうか。

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旧知の仲だと思って単刀直入に聞きます

小野「そのへんはわからない。どうなっちゃうんだろう。」

この店のシステムは、店内でのプレイはひとり15分100円。1時間遊ぶと400円である。ひとりで来ることはないので例えば4人組が1時間遊ぶと1600円。うーん。

「平日の昼は人は来ませんね」ときっぱり。

ゲームを遊ぶ人用に飲み物とお菓子の販売もしている。

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定価。缶ジュースは自販機より安い

お菓子も出していて、チーズアーモンド150円、コアラのマーチ100円だった。

小野「チーズアーモンドは美味しいですよね、でも売れないです。コアラのマーチばかり出ますね」

違う。そういう話ではない。コーラは氷たくさんのコップに入れて(コーラの量がちょっとでいいから)レモン入れて500円にしたらいいのに。

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店内で遊べるゲームはすべて小野さんの家にあった

小野さんは仕事に使うためのゲームを自費で購入していた。それをそのまま活かした店である。

家に本がたまりすぎて古本屋を始めたような店だろうか。

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「そんなようものですよ」

別に教師の仕事が嫌になったわけではなく、ずっとボードゲームの店をしたかったそうだ。

先にも書いた通り、遊ぶ場合は15分100円だが、追加で加算されるタイミングは15分過ぎたら、である。

なので、29分までは100円で遊べる。僕だったら15分を1秒でも過ぎたらもう100円加算する。

「子どもがお母さんから200円もらって遊びに来たりするので(長く遊べるように)」

だそうだ。

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ちなみにろくろと器はインタビューを受けるから小野さんが作ったもの。

小野「だってITの人ってインタビューのときにみんなろくろ回すでしょう」

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やりすぎ

 

ボードゲームをやる

店の家賃やボードゲームの仕入れ値ばかり聞いていたが、ボードゲームをいくつかやってみることにしよう。

今回、取材にひとりで行くことを伝えたらライター玉置さんを呼んでくれた。

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ゲームをやるために呼ばれた玉置さん。何度か店に来たことがある

正直、僕はボードゲームが苦手である。仲間と「イエー!」と盛り上がれる自信がないし、人狼のように演技したりするのも得意ではない。

玉置さんも同じだそうだ。

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この店の取材に向いてないふたり

店にひとりで取材に行くことを伝えたら「ひとりで?!」という返信があった。まずい、小野さんはゲームで遊ぶモードになっている。

前の職場でなにかやらかしたのかを聞きたいだけだったのに(そういうことではないそうです)。

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しかし写真を見返すと
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楽しそう
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おれはいったいどうしたのか

いすを積むゲームがよかった。ルールが単純だしビールを片手にできる(このお店は持ち込み禁止ですが小野さんが気を利かせてビールを用意してくれてました)。

こういうのもボードゲームと言うのか。
「いす山さん」という名前もよい。

いちばん人気のないゲーム

小野さんに全然人気のないゲームを教えてくれと言ったら出してきたゲーム。「そんな顔してどうしたの?」

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剥製の写真をならべて
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サイコロで出た目の顔マネをする(サイコロは自分しか見えない)
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なにの顔マネをしているのかを当てる

僕もやってみたところ、真似ているつもりだったが、まったく伝わらない。

「アメリカバイソンにきまってるじゃないですか!」と人生初のキレ方をした。

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照れながら渋々やった玉置さんの顔マネのレベルの高さにおののく

ここまでやってもらっておきながらふたりとも当てられなかったため、ただ純粋な変顔になった。悪いことをした。

終電ギリギリまで遊んだやつ

グラビティメイズというゲームは、ブロックを組み合わせて玉を転がす道を作るゲーム。ブロックの中に玉が通る穴があいている。

スマホアプリのパズルゲームのようだけど(インスタグラムの広告で出てきそう)実物なので、手を使って考えられる。

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東急ハンズで見かけたことがあるが、子どもが群がってて触れなかった
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うっかり無垢な顔をしてしまったおれ

ちょうどよく難しく、10分ほど考えて正解を出せて、風呂場の排水溝からでっかい毛玉が取れたぐらいの爽快感を味わえた。

小野さんからヒントを貰うこともできるが、それで課金されたり広告動画を見せられたりはしない。

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ハエがうんこ目指して進むゲーム「ハエのごちそう」。かつて小野さんが記事で書いた

ただ、表には並べておらず(うんこの絵だから)、カウンターの奥の棚にある。

プレイしたいひとは店主に小声で「例のうんこの…あれ、ありますか?」と囁くといいだろう。

婚活イベントにぴったり

この店で婚活イベントをやって欲しいという話があるそうだ。短時間で心の壁が取れるのでぴったりだろう。儲かるし。

ただ小野さんは人がモテてる姿を見て
「『お前ら帰れ!』っていうかもしれないですね。」

とは言ってたけど要望があればやるそうです。

ぜひ合コン・婚活会場のお探しの方はここで盛り上がって店長をキーっとさせてください。

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ゲームの順番決めるじゃんけんの時点で楽しそう

お店情報:
さいころテーブル
埼玉県三郷市彦成3-7-6-2
定休日:毎週 火・水曜
営業時間:11:00~19:00
電話:048-999-5480

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