ちょっと聞いてよ 2023年6月7日

袋の中から猫の鳴き声がしたら、もうそれは猫

ある朝ひらめいた。

袋の中から猫の鳴き声がしたら、それはもう猫なのではないか。

やってみるしかない。

1986年埼玉生まれ、埼玉育ち。大学ではコミュニケーション論を学ぶ。しかし社会に出るためのコミュニケーション力は養えず悲しむ。インドに行ったことがある。NHKのドラマに出たことがある(エキストラで)。(動画インタビュー)

前の記事:夢の問題を現実で解決する(デジタルリマスター)

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猫を作る

いったいどういう思いつきなのか。簡単な仕組みである。

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用意するのはBluetoothスピーカー、タオル、巾着袋

袋の中から声がするというので、スピーカーと袋は必須である。持ったときのやわらかさ(今回の最大限の生き物らしさ)を担保するためにタオルも用意した。

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スピーカーをタオルで包んで
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こんなやわらかい感じにしておこう
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巾着袋に入れて
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猫(鳴き声システム)の完成

Bluetoothスピーカーは予めPCと繋げておいて、動物の鳴き声が出るようにセッティングしてある。

つまり動物の鳴き声がする袋がここに出来上がったわけである。

これがうまくいけば、ペットが飼えない事情があるご家庭の福音になることうけあいだ。

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実際に試してみる

さて実際に試してみよう。

中から動物の鳴き声がすることは伏せて、編集部の石川と安藤に頼んでみた。

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鳴き声システムを渡す
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(※入ってない)

まず初めにカラスの鳴き声を流してみる。袋にカラス。はじめからバイオハザードっぽくなってしまった。

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……。
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話題を振ってみる
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ノッてくれた

ありがたい同僚である。袋がカラスだということを認識してくれて、少なくとも「?」ということにはならなかった。

代わって安藤に袋を持ってもらう。今度は本命の猫の鳴き声だ。

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にゃーにゃー言っている
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猫だと認められた
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仔猫だと認識するやいなや、袋の持ち方が変わった

だいじな仔猫ちゃんだと認識が変わるやいなや、袋の持ち方が自然と変わった。いま、この袋はほとんど猫になっている。

戯れに今度は鳴き声を犬にしてみる。

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大きな犬だ
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そうである。でかいのである。
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この袋に入るサイズの犬の鳴き声ではない

鳴き声と袋のサイズは大いに関係あるようだ。大型犬がほしい方は大きな袋を用意しよう。

小さな生き物ではどうか。セミである。

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自然を感じさせるセミの鳴き声
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これもいる
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感心を隠せない二人であった

鳴き声と袋だけでそこにセミはいることになった。いないのに。

いや、二人がいると言っているのだからいないというのは野暮なのかもしれない。犬は怪しいが仔猫もいる。サンタもいれば神もいる。

信じる気持ちがいちばん大切なのだ。その気持さえあれば、きっとぼくらはどこにだって行ける。

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