壁一面駄菓子コーナー
旅行の同行者に「ホテルの近くにお菓子屋さんがあるからお土産にどう?」と誘われ、朝から連れて行ってもらった。ブラジルの治安では怖くて一人で行けないのでありがたい。
路地を進み、お店に入ると右側が一面駄菓子コーナーだった。ブラジルに「駄菓子」があるのかはわからないが、1個1レアル(=約33円)ぐらいの価格で大量に売られていたので駄菓子みたいなもんなのだろう。



バーコードがないお菓子がほとんどだったのでめちゃくちゃ大変そうでした。店員さんにとってはこんなの慣れっこなのだろうが、申し訳なかったから目を見てObrigada…Obrigada…(ありがとう…ありがとう…)と祈るように伝えて店を出た。
いざ!実食
帰国後、大量のお菓子を携えて会議室へ。一人で謎のお菓子を食べるのは怖かったので、林さん・べつやくさん・石川さん・橋田さん・月餅さんに一緒に食べてもらった。



見た目で正体を予想しつつ、私が食べたことがありおいしいとわかっているお菓子から開けてみることにした。確実に旨い、「旨確(うまかく)」ってやつ3つだ。
旨確① チーズ風味のサクサク「グローボ」
リオデジャネイロの浜辺でおっちゃんから突然もらい、めちゃくちゃ美味しかったのでお菓子屋さんでも買ったこちらのスナック。




「後味がどんどんおいしくなる」
あとでパッケージをちゃんと読んだら主成分がタピオカ澱粉だとわかった。小麦粉でもない、とうもろこしでもない何だろうこの後味は…と思っていたのだが、スナック菓子としては日本であまりなじみのないタイプの原材料だった。
「ポンヂケージョ」(ブラジルで有名なチーズパン)もタピオカ粉で作れるらしいし、ブラジルのお菓子界ではよくある原材料なのかもしれない。
ちなみにあの有名なドーナツ「ポン・デ・リング」はこのポンヂケージョが元になっていて、同じくタピオカ粉が原料なんですって。もちもちだもんなぁ。
旨確② ブラジルのハイカロリーきな粉「パソキッタ」
続いて、ブラジルを知る者の間で「カロリーの味がする」ともっぱら評判のこちら。


ピーナッツバターから油分を抜いて固めたようなお菓子で、「パソキッタ」という商品名が擬態語なのではないかと思うくらい食感がパソパソしている。



知ってる味だとは思っていたが、この時初めてきな粉だとわかった。そうかきな粉か!大豆だろうとピーナッツだろうと、硬めのマメの粉だから似たような味なんだろう。
ただきな粉よりもはるかにカロリーが高い味がする。弱った村を3つくらい救えそう。
旨確③ 繊細なロマン派お菓子「ロミオとジュリエット」
これは番外編で、他のとは違うお店で買ったもので作るアレンジレシピ。せっかくなのでこれも食べてもらうことにした。

「ゴイアバーダ」という羊羹状のグァバとチーズをクラッカーに乗せたもので、ゴイアバーダとチーズの相性の良さから「ロミオとジュリエット(Romeu e Julieta)」とよばれている。なんてロマンチック!
それなら酢飯とマグロも相性がいいので、これから寿司のことをロミオとジュリエットって言おうかな。日本だから「妹背山婦女庭訓」(ロミオとジュリエットのようなお話の歌舞伎の演目)か。
ちなみにチーズは本来「ミナスチーズ」というブラジルのものを使うけど(それもすごくおいしい)、私の好みでクリームチーズバージョンにしてみました。撮影日までにミナスチーズが手に入らなかったからでもある。





ゴイアバーダのずっしりとゴツい見た目と、ロミオとジュリエットの繊細なうまさのギャップに驚いていた。そうなんです、めちゃくちゃ甘そうに見えてそうでもなくて、繊細なドライフルーツみたいな味がするんです。煮詰めたジャムみたいで意外と酸味が強い。
ゴイアバーダは日本でも買えるのでぜひ試してみてください。通販や南米系のスーパーにあります。
ではここから、私も食べたことがない謎お菓子を開拓してみよう。見た目が気になるものを5つ選んで味見してみた。
謎① 激甘&巨大なキャラメルのトロ
結構な大きさの茶色い塊があり、気になったので開けてみた。





ここにきて今日一番のお菓子を見つけてしまった!日本の生キャラメルよりもかなり大きく柔らかくて、冷えても表面が乾いても中まで固まる様子はない。味もめちゃくちゃ濃くて、この大きさで1個として売ってるのが信じられないな。
おいしかったから次行ったらまた買お〜っと!