特集 2017年11月30日

佐賀のバルーンフェスタがとにかく凄かった!

ここは日本ですぞ!
ここは日本ですぞ!
先日、「佐賀には深夜23時から開く甘味処がある~地元の人頼りの旅in佐賀市~」という記事を書いた。

その佐賀取材のときに丁度おこなわれていたバルーンフェスタがとにかくすごかった。他の取材もしなければいけないので滞在時間はたった3時間だったけれど、興奮で震えるほど感動した。

その様子をお伝えしたい。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」(動画インタビュー)

前の記事:佐賀には深夜23時から開く甘味処がある~地元の人頼りの旅in佐賀市~

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佐賀市といったらバルーン!

訪れるまで知らなかったが、佐賀市といったらバルーンが有名なのである。広い佐賀平野があること、まちに高い建物が少ないこと、海と山からの風による気象条件などがマッチして、国内屈指のフライトエリアなのだそうだ。
朝5時半起き。バルーンのいい景色を見たいなら早起きは必須!
朝5時半起き。バルーンのいい景色を見たいなら早起きは必須!
佐賀市のバルーンのフライト期間は初夏シーズン(5月下旬から6月下旬まで)と秋冬シーズン(10月下旬から翌年の2月下旬まで)あり、搭乗体験ができるイベントが行われたり、選手たちの練習風景を見ることができる。

が、なんといっても一番の見せ場は11月上旬に数日間行われる「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」である。今年2017年は総数111機(18カ国・地域から)も飛ぶという。
7時ちょっと前。嘉瀬川河川敷にはすでに多くの人でいっぱい。
7時ちょっと前。嘉瀬川河川敷にはすでに多くの人でいっぱい。
ペチャンコのバルーンが膨らんでいくところ。
ペチャンコのバルーンが膨らんでいくところ。
7時、バンバンあがっていく!
7時、バンバンあがっていく!

たくさん見たいなら朝7時までに行こう!

気を付けるべくは時間である。バルーン飛行は風が少しでも強いと中止になってしまうそうなのだが、早朝は風が安定していることが多く、飛行できる確率が高いのだという。
このフェスタのみだけ営業する「バルーンさが駅」。会場へは電車も車もバスも混むので、早めに移動しよう。
このフェスタのみだけ営業する「バルーンさが駅」。会場へは電車も車もバスも混むので、早めに移動しよう。
やほー
やほー
わほー
わほー
きゃほー!
きゃほー!

とにかく写真を撮りまくって呆ける

300キロもあるバルーンがどんどん上がっていく。それはそれは色とりどりで、秋の青空に映えてとても美しかった。最初はとにかく目を見開いて感動に震えるのみである。
準備段階も面白いし、
準備段階も面白いし、
飛んでいくところもいい!
飛んでいくところもいい!
興奮が落ち着いてくると、ようやく会場に流れるアナウンスが耳に入ってくる。どうやら今見ているバルーンは競技用と協賛会社のものがあるらしい。
特別協賛のHONDAのバルーン。こういう独特の形のものもある。
特別協賛のHONDAのバルーン。こういう独特の形のものもある。

バルーン競技スタート

競技は7時から9時、15時から17時の1日2回。そう、バルーン大会はただバルーンが大量に浮いていくのを見るだけでなく、風を読んでいかに目的地に近づけるかを競う競技も行われるのである。し、知らなかった!
ああ可愛い。
ああ可愛い。
どんどん小さくなっていく。
どんどん小さくなっていく。
ちなみにバルーンができる操作は、バーナーで温かい空気を球皮内に送ることによる上昇と、その空気を外に排出することによる下降のみだそうだ。

これが車ならハンドルで方向を変えられるし、せいぜい平面を動くだけなのだが、バルーンはバーナーの火の強弱だけで自然の風の中を、しかも立体的に移動させるのだ。車の運転もままならない自分にとっては想像ができない高度な技なのである。すごいなおい。
下降し、できるだけターゲットに近づいて赤い砂袋を投げる。
下降し、できるだけターゲットに近づいて赤い砂袋を投げる。
一斉に舞い上がったバルーンたちは、風の動きを見計らって、土手に×で書かれた「ターゲット」と呼ばれるゴールに向かって次々に下りてくる。

その×のマークにマーカーと呼ばれる砂袋を投げ、より中心に投下できた選手には高ポイントが与えられる。早さではなく正確性が重要。
みごと真ん中に落とすことができてガッツポーズ! ここまで地面に接近できるとは限らず、かなり上から投げる選手もいた。
みごと真ん中に落とすことができてガッツポーズ! ここまで地面に接近できるとは限らず、かなり上から投げる選手もいた。
どんな結果になろうと、選手が投下した後には「せーの! やったー! やったー! やったー!!」というアナウンスの声が響く。選手はガッツポーズを見せたり大きく手をふり、観客は歓声をあげながら盛大な拍手と共に選手の健闘を称える。

なんて爽やかな朝なんだ!
あ、客席に近くて危ない! と思ったら、熟練の技をもった選手によるパフォーマンス。
あ、客席に近くて危ない! と思ったら、熟練の技をもった選手によるパフォーマンス。
こっちにもきた! 「サガのミナサン、コンニチワ~!」と手を振る外国選手たち。頭上スレスレ
こっちにもきた! 「サガのミナサン、コンニチワ~!」と手を振る外国選手たち。頭上スレスレ
バーナーのブオーッという音が間近に聞こえる。
バーナーのブオーッという音が間近に聞こえる。
プカプカと浮かぶバルーンだけで見ていて楽しいのに競技やらパフォーマンスで全然見飽きない!

そしてまだまだバルーンフェスタの魅力はとどまらないぞ!

佐賀フードも楽しめる!

さてここでいったんバルーン競技会場から離れ、さがバルーン駅周辺にいってみよう。そこには、競技会場に負けず劣らず人だかりのできるエリア「うまかもん市場」があるのだ。
ものすごい人! そしてすごく広い。
ものすごい人! そしてすごく広い。
うまかもん市場には佐賀の特産品が一堂に会している。私は地元の人にお薦めされていたみかんの生絞りジュースと、昔から気になっていた「須古寿司」を発見したのでそれをいただくことにした。
みかんジュースめっちゃうまい! 100円
みかんジュースめっちゃうまい! 100円
須古寿司とは、有明海の珍魚ムツゴロウが入っている押し寿司である。
須古寿司とは、有明海の珍魚ムツゴロウが入っている押し寿司である。

ムツゴロウが入った須古寿司

この須古寿司、杵島郡白石町の名物でなんと500年もの歴史ある寿司である。ただ佐賀駅から車で30分くらい離れていることもあって食べるのを諦めていた。

が、バルーンフェスタに来れば食べられるのである! ラッキ~
このサイズ(2こ入り)で450円。盛り付けがおめでたい感じ!
このサイズ(2こ入り)で450円。盛り付けがおめでたい感じ!
海苔みたいだけどこれがムツゴロウ。平たい。甘辛い味つけで食が進む。
海苔みたいだけどこれがムツゴロウ。平たい。甘辛い味つけで食が進む。
ご飯は酸味が控えめで食べやすい。そこに海老や優しい味付けのシイタケや錦糸卵なんかが乗っている。お祝いや法事など、みんなで集まる時に食べられるものだそうだ。

ムツゴロウが入っているというのでイロモノぽいのかと思いきや、バルーンに負けていないくらい色使いがきれいで上品なお寿司であった。
ちなみに市場では本物のムツゴロウやワラスボが見られるコーナーもあった。
ちなみに市場では本物のムツゴロウやワラスボが見られるコーナーもあった。
ひー! 「有明海のエイリアン」ことワラスボの干物300円。色んな表情があってこわい。
ひー! 「有明海のエイリアン」ことワラスボの干物300円。色んな表情があってこわい。
内臓を取り出した後、干している間にうごめくらしく、色んな表情になるのだという。ちなみに目は退化していて無い。
内臓を取り出した後、干している間にうごめくらしく、色んな表情になるのだという。ちなみに目は退化していて無い。
バルーンからだいぶ脱線してしまったが、こういった佐賀をよく知ることができる市場や、お祭りのような屋台が並ぶエリア、バルーングッズが売られるエリア、佐賀出身の芸人さんや女優さんなんかをゲストに呼んだステージイベント、ホンダのバイクライダーショーなど、バルーン以外の楽しみがたくさんあるのである。

(といっても私は時間がなくてほとんど見られなかったけど)
市場とは別に、お祭りのような感じで屋台がたくさん並んでいる。
市場とは別に、お祭りのような感じで屋台がたくさん並んでいる。
振り返れば佐賀のまちのあちこちにバルーンが浮いてる! 幻想的だなあ
振り返れば佐賀のまちのあちこちにバルーンが浮いてる! 幻想的だなあ

キャラクターものがそろう「バルーンファンタジア」

須古寿司を食べたあとまた競技会場の方に戻ると、アニメや映画の人気キャラクターやかわいい動物たちの巨大バルーンが並び始めていた。「バルーンファンタジア」と呼ばれる見世物である。
あらかわいい
あらかわいい
大人向け? キャラもいる。
大人向け? キャラもいる。
ヨーダの目力がすごい!
ヨーダの目力がすごい!
最初は顔の正面がそろわず混沌としているのも面白い。
最初は顔の正面がそろわず混沌としているのも面白い。
なかには20年もののパンダバルーンも。なんでもゴビ砂漠や万里の長城など、世界各地を飛んでいる猛者らしい。
なかには20年もののパンダバルーンも。なんでもゴビ砂漠や万里の長城など、世界各地を飛んでいる猛者らしい。
こんな感じで、たった3時間弱だったけれど、本当にたくさんの感動を得られた時間だった。
昼間だけでなく夜間係留もある(風が強い場合はバーナーのみ。こちらの写真は今年ではなく過去のもの)。私は日程の都合で実際には見られなかったが、とても美しい。(写真提供/PANDANETWORK飼育係)
昼間だけでなく夜間係留もある(風が強い場合はバーナーのみ。こちらの写真は今年ではなく過去のもの)。私は日程の都合で実際には見られなかったが、とても美しい。(写真提供/PANDANETWORK飼育係)
パンダバルーンも活躍! (写真提供/PANDANETWORK飼育係)
パンダバルーンも活躍! (写真提供/PANDANETWORK飼育係)
夜もたくさんの人がバルーンに魅せられる! (写真提供/PANDANETWORK飼育係)
夜もたくさんの人がバルーンに魅せられる! (写真提供/PANDANETWORK飼育係)
果たしてこのレポートでどれだけ感動が伝わっているかは分からないけれど、佐賀市では毎年多くの人がバルーンを仰ぎ見て心震え、笑顔になっていることが伝われば幸いである。
シーズンオフは佐賀駅から徒歩17分の所にある「バルーンミュージアム」に行くのもお薦め!
シーズンオフは佐賀駅から徒歩17分の所にある「バルーンミュージアム」に行くのもお薦め!

空を見上げたくなるまち

佐賀には深夜23時から開く甘味処がある~地元の人頼りの旅in佐賀市~」にも書いたけれど、佐賀市は空がとても広くて、思わず見上げてしまうまちである。

いつもはついついスマホに見入ったり、下ばかりみてしまう日々だからこそ、そんなまちの発見がとても嬉しかった。プカプカとバルーンが飛んでいる日を狙って、ぜひ訪れてほしいとおもう。

参考サイト)佐賀インターナショナルバルーンフェスタ
会場で売られていたバルーンのピンバッジはどれも可愛かった。(右ふたつは偶然知り合ったパンダバルーンチーム(PANDANETWORK)からのいただきもの。)
会場で売られていたバルーンのピンバッジはどれも可愛かった。(右ふたつは偶然知り合ったパンダバルーンチーム(PANDANETWORK)からのいただきもの。)
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