マルちゃんのざるラーメン(ごまだれ)が好き
マルちゃんのざるラーメンが好きだ。いつも、数百円でこんなにいい思いができていいのかと首をかしげながら食べている。

ざるラーメンとは中華麺を茹でたあと冷水でしめ、冷たいツユにつけて食べる飯だ。類似商品は数あれど、わたしはマルちゃん(東洋水産)のごまだれ味に固執している。
なんといってもツユが好きだ。品質保持のために入っているというアルコールのせいか、麺をすするたびに鼻からむわあっと酒香が抜けていくのだ。ざるラーメンのツユを日本酒だと思っている節がある。

8人前買ってきた
マルちゃんのざるラーメンはつゆのアルコール香が最高。言いたいことは全部言えた。あとは何も考えずに腹がはちきれるまで食べよう。とりあえず買ってきます。


勢いにまかせて8人前買ってきた。1人前が麺150gなので1kgちょっとの計算になる。
ざるラーメンは無限に食えるからなんの問題もないのだ。ツユのアルコールが食欲を増進させてくれると信じている。カリ・ユガにあって信じられるものがまだ世の中にあろうとは!
ぜんぶ茹でよう
買ってきたざるラーメン8人前をすべて茹でることにした。とくに大食いというわけでもないので、単に舞い上がって冷静な判断ができなかっただけである。でもそれくらい好きなのだ。


麺を8玉いっきに鍋に投入したら成分が溶けだしたのかなんなのか、ニッキ系の和菓子のような香りが漂ってきて不思議だった。不思議は不思議のまま受け入れることにしている。



はち切れるまで食いたい
茹でたら麺がめちゃくちゃ増えた。これだけあればはちきれるまで食べられる。テンションがあがってきた。


ちなみに麺は弾力があってかなり食べごたえがある。かたい麺をきゅむきゅむ噛むと人間は嬉しくなるのでそこも好きなポイントだ。
あと、ぜったいにツユを見て味わってほしい。

なにがどうなっているのかは分からないが、光の模様がゆらゆら揺れてきれいなのだ。野菜ジュースもコップに注ぐとこういう模様が出てくることがある。不思議だ。
鑑賞したあとは限界ギリギリまで鼻を近づけて匂いを嗅ごう。ざるラーメンは五感で味わうものなのだ。シックスセンスがある方はぜひそちらもご活用ください。


ここまできたらあとは啜りまくろう。



ツユをまとった麺を勢いよく啜るとアルコール香が鼻を抜けていく。後口にはすこし苦みが残る。
より強く香りを感じるため、麺はできるだけ多く口にいれるといい。これは美味しいとか美味しくないの話じゃない。そうすると、ただただ気持ちよくなれるのだ。
麺はなにか工夫がしてあるのか、茹でたあと少し時間をおいても歯ごたえが残るようになっている。ゆっくり食べてもずっと美味しくてうれしい。

うまい。ずっとうまいが、8人前はさすがに多かった。
麺は冷たく続けざまに口に運ぶことができるので、そのぶん満腹感がやってくるのも早い。
はちきれるまで食うぞ!と意気込んでいたが、ものの数分で限界がきてしまった。実際に食べたのは3人前ほど。でも味には飽きていないぶん悔しさが残る。なんなんだ。

このまま無理をして食べつづけると、わたしとざるラーメンの蜜月の関係に亀裂が入る可能性がある。わたしは彼を嫌いになんてなりたくない。できることなら一生を添い遂げたいと思っている。
ここはいっかい寝てリセットしよう。



結局、茹でた分は翌日の朝→昼→夜と時間をかけて完食した。4食連続でざるラーメンだけを食べたのだが、飽きはまったくこなかった。わたしたちはまだいける。
マルちゃんのざるラーメンのツユが好きすぎる。
