チャーハンを食べたあとに寄ったミスドにて
この日は集まってチャーハンを食べるだけの部活「チャーハン部」の活動日だった。
活動の詳細は活動の詳細はチャーハン部の記事として同時公開されているはずなので、よかったらあわせて読んでください。(新しいタブで開きます)

チャーハン部の活動は基本的にしっかりとチャーハンを食べるので、終わるとおなか一杯になる。それこそ歩けないくらいになることもざらだ。
この日も胃の重さに幸せな充足感を感じながら、前かがみで駅までの道を歩いていたのだが、ふと「ミスドでも行きますか」ということになった。
どういう流れだったのかは忘れたが、この(絶対ない)というタイミングでの「ミスドでも行きますか」に、互いへの闘争心というかプライドみたいなものを感じた。


チャーハン部部長であるライターの江ノ島さんはしきりに「もうおなかは一杯ですけどね」「安藤さんぜったいドーナツなんて食えないでしょう」とけん制してくるのだが、べつにドーナツ食べなくたってコーヒーを飲むからいいのだ。

僕もおなか一杯だが、それはみんなも同じはずである。入るというなら入ろうじゃないか、やってやんよ。書いていて思うが、僕らもそろそろ「負け方」みたいなものを学ぶ時期なのではないだろうか。
しかし、いざミスドに入っていい匂いのするドーナツたちと対峙すると皆の目の色が変わったのがわかった。

そして事件が起きる
まあそうだろうな、とも思っていたので、いまさらどれだけトレイにドーナツを載せられても驚きはしなかったが、レジで会計する時にちょっとした事件が起きた。




「チャーハンありますよ」
「ありますね」
みんなで集まってチャーハンを食べる部活、それがチャーハン部。つまり集まったお店にチャーハンがあるのにチャーハンを食べないのはおかしくないですか、ということらしい。
そんなこと言ったら帰り道にコンビニに寄っただけでもチャーハン買わないといけなくなるのだけれど、確かにミスドのチャーハンは食べてみたい気もした。
勝負である。ここは僕が、と名乗り出てチャーハンを注文した(ドーナツは持ち帰りにしてもらいました)。
そうしたら、である


もうおなか一杯なのでドーナツは一つか二つが限界かもしれない、と言っていた部長が、である。
部員である僕がチャーハンを注文したのが気に入らなかったのだろうか、でかいピザみたいな「ピザッタ台湾風ルーロー」といういかにもおなかに溜まりそうなものをすかさず注文していた。

ミスドでドーナツを食べずにチャーハンを食べる
というわけでミスドでチャーハンである。
ミスドには店舗によって飲茶というメニューがあって、あっさりした麺を食べることができる。ずっと前にそれを知って興味本位で食べてみた時も(おれドーナツ屋さんで麺類食べてるな)という背徳感みたいなものを感じたものだ。
今回はチャーハンである。しかもさっきチャーハン食べてきたあとのチャーハンだ。その背徳感はあっさりした麺の比ではない。


優しいチャーハンです
背徳感の中で食べたミスドのチャーハンは、優しい味だった。
にんにくやネギのがっつり効いたパンチのあるチャーハンとは違い、朝から食べたくなるような優しい味のチャーハン。たまごチャーハンという名前の通りふわふわのたまごの比率が多く、しっとり系なんだけど、たまごのおかげでパラパラ食感に感じられるという不思議。
正直、厨房で中華鍋を振って作っているわけではないと思うので、それほど本格的なものを期待していたわけではないのだけれど、さまざまな制限をふまえたうえで、ちょうどよい完成度で仕上げてきたな、という印象だ。チャーハンとピラフの中間くらいの、さらっとした上品な一皿だった。




ちょうどいいチャーハン
ドーナツだけでおなか一杯になろうとすると、いくつも食べることになりカロリーもなかなかのものになってしまうだろう。
そういう時にチャーハンである。
これを一皿食べておけば、あとは好きなドーナツをひとつ二つ注文してゆっくり過ごせるのではないか。おなか一杯になって眠くなっちゃうかもしれないが、それはコーヒーでも飲んでなんとかしてほしい。

以上、チャーハン部のあとで食べたミスドのチャーハンについてでした。チャーハンはどこで食べても美味しいですね。