広告企画♪ 2017年11月16日

佐賀には深夜23時から開く甘味処がある~地元の人頼りの旅in佐賀市~

23時からのスイーツタイム!
23時からのスイーツタイム!
ガイドブックに頼らずに、地元の人にお薦めの場所を聞いて周る旅はたのしい。

どんなところにたどりつくか分からないドキドキと、地元の人しか知らないような情報が得られて嬉しいからだ。

今回やってきたのは焼き物や温泉で有名な佐賀県。いったいどんな旅になるのだろうか。



※これまでいろいろな場所で取材をした記事を読めば誰もが知ったかぶりできるはず。「知ったかぶり47」は、デイリーポータルZと地元のしごとに詳しいイーアイデムとのコラボ企画です。

愛知編:名鉄のナナちゃん人形の股を覗いてはいけない~地元の人頼りの旅 in 名古屋~
鳥取編:まさか鳥取でうどんを食べるとは~地元の人頼りの旅in鳥取市~
滋賀編:彦根の心霊スポットが本気で怖い~地元の人頼りの旅in滋賀県~
宮城編:冷やし中華の元祖店では具を自分で乗せる~地元の人頼りの旅in宮城県仙台市~
神奈川編:小田原にはトリックアートみたいな不思議な景色がある~地元の人頼りの旅in神奈川県小田原市~
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好きなものは犬と酸っぱいもの全般。そこらへんの人にすぐに話しかけてしまう癖がある。上野・浅草が庭。(動画インタビュー)

前の記事:アルミカップの間に挟まってるあの薄い紙には使いみちがあった!

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しょっぱな最高の光景に出会うことに!

初めての佐賀市にやってきた。台風が連続でやってきていた為、予定より2週間押して、ようやくである。そしてスケジュールがズレた事により、想像を絶する素晴らしい光景が見られることとなるのである。
前日の夜に佐賀に到着。タクシーの運転手さんがお薦めと、すごく大事なことを教えてくれた。
前日の夜に佐賀に到着。タクシーの運転手さんがお薦めと、すごく大事なことを教えてくれた。
朝5時半起きで佐賀駅を出発。
朝5時半起きで佐賀駅を出発。
運転手さんにお薦めされた通り、早朝に嘉瀬川の河川敷に原付バイクを走らせた(車の運転が苦手なのでレンタルした)。一方で早朝にもかかわらず電車の改札や臨時バスには長蛇の列が並んでいるのが視界に入る。

なぜかというとこの日は、年に一度行われる「インターナショナルバルーンフェスタ」が開催されていたからである。佐賀市といえばバルーンが有名らしい。

お薦めスポット1:早朝にバルーンが飛び立つところ

7時頃。ちょうどバルーンが上がり始めてる! す、す、す、すごい!
7時頃。ちょうどバルーンが上がり始めてる! す、す、す、すごい!
バルーン大会が行われるのはホテルが取りにくかった事で知っていたし、きっと薦められるだろうと思ってはいた。だが早朝が一番の見どころというのは知らなかった!

聞けば納得。風が一番落ち着いている時間帯であるためバルーンが上がっている確率が高いことと、一斉に飛び立つ所が見えるためである。
じゃんじゃん上がっていく! なんと100機を超えるバルーンが参加しているのだとか。
じゃんじゃん上がっていく! なんと100機を超えるバルーンが参加しているのだとか。
世界中から選手がやってくる競技用バルーン、広告を兼ねたスポンサーのバルーン、そして割と低い位置に係留するキャラクターのバルーンがたくさん見られた。

大量のバルーンが空に次々に飛び立っていく。佐賀の青く広い空にカラフルなバルーンが舞う姿は爽快そのもので、土手を埋め尽くす観客たちみんなが見惚れていた。
気球は300キロもあるらしいが、それがバーナーの火でフワフワとあがっていく
気球は300キロもあるらしいが、それがバーナーの火でフワフワとあがっていく
普通の風船に見えるけど、全部バルーン。ちなみに会期中であっても風の影響で中止になることもよくあるそう。ほんとラッキーだった。
普通の風船に見えるけど、全部バルーン。ちなみに会期中であっても風の影響で中止になることもよくあるそう。ほんとラッキーだった。
キャラクターのバルーンも大人気!
キャラクターのバルーンも大人気!
なかには20年もののパンダバルーンも。
なかには20年もののパンダバルーンも。

バルーンがあがるのに最適な立地

佐賀市は北に山、南に海がある。山と海から吹いた風が何層にもなり、バルーンはその3Dの見えない道をバーナーの火の炊き具合を調整しながら進んでいくそうだ。

山と海の間には広い佐賀平野。そして高い建物が少ない佐賀市は国内屈指のフライトエリアなんだそうだ。なお、大会以外でも初夏と秋冬がフライトシーズンとなっていて気象条件と運が良ければバルーンが飛んでいるのが見られるという。
佐賀市のまちの上空を飛ぶバルーンたち。人生で初めて「ファンタスティック!」という言葉が口を飛び出した。
佐賀市のまちの上空を飛ぶバルーンたち。人生で初めて「ファンタスティック!」という言葉が口を飛び出した。
ああ、素晴らしすぎてバルーンフェスタだけでこの記事が終わりそうだ……いかんいかん。いずれ別記事にまとめるとして、次のお薦めのスポットに行こう。
お次は原付を借りたysp佐賀の店長が「すごい美味しいんだから!」と薦めてくれたもの
お次は原付を借りたysp佐賀の店長が「すごい美味しいんだから!」と薦めてくれたもの
バルーン競技会場のすぐ隣の「うまかもん市場」。佐賀の名産が集まるとあってギュウギュウ!
バルーン競技会場のすぐ隣の「うまかもん市場」。佐賀の名産が集まるとあってギュウギュウ!
お目当てはこちらのみかんジュース!1杯100円。
お目当てはこちらのみかんジュース!1杯100円。

お薦めスポット2:田島柑橘園のしぼりたてみかんジュース

スペイン製のかわいいジューサーで絞られているのは、太良町という地域でとられたみかん。先に飲んだ人たちが「日本一だね」と絶賛しているのが聞こえ期待が高まる。
フレッシュ! 甘いながらスッキリしてておいしい。
フレッシュ! 甘いながらスッキリしてておいしい。
さすがしぼりたて。余計なものは入っておらず、また高機能のジューサーのおかげで皮の苦みもなく、みかんの旨味が100%味わえた。

バイク屋さんも人に薦められ飲んで以来、毎年こちらのみかんを10kgネット注文するようになったらしい。もちろんジュースもネットで買えるぞ。
バルーンを見に来た人に次のお薦めを聞いた。
バルーンを見に来た人に次のお薦めを聞いた。


次は佐賀の市街地へ。ヒデシマライスとはなにか。


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お薦めスポット3:佐賀市歴史民俗館のあたり

次に教えてもらったのは、市街地にある歴史民俗館。「民俗館」と一口でいっているが計7つからなる歴史的建物群だそうだ。

旧長崎街道沿いにあり、無料で見学ができる。
江戸~大正に建てられた、立派なお屋敷や蔵などが並ぶエリア。
江戸~大正に建てられた、立派なお屋敷や蔵などが並ぶエリア。
旧古賀銀行の中。モダンで素敵。
旧古賀銀行の中。モダンで素敵。
その隣、旧古賀銀行の頭取の屋敷。
その隣、旧古賀銀行の頭取の屋敷。
バルーン会場での興奮を落ち着かせるにはもってこいの穏やかな場所である。

オシャレエリアでもある!

なかには見学できるだけではなく、再活用してカフェや写真館、体験工房など老若男女が集まるオシャレなお店になっている所もあった。

特に気になった佐賀の工芸品店「さがしもの」さんに寄ってみることに。
カラフルなびーどろのガラス工芸や、手すきの和紙などが売られていた。
カラフルなびーどろのガラス工芸や、手すきの和紙などが売られていた。
中でも気になったのがこちらの「ミニミニ鍋島緞通」。緞通とは手織りの高級絨毯のこと。
中でも気になったのがこちらの「ミニミニ鍋島緞通」。緞通とは手織りの高級絨毯のこと。

日本最古の絨毯「鍋島緞通」がすごい

300年以上前、佐賀(鍋島)藩が有明海を干拓していた時、塩分を抜いてくれる木綿を栽培していたそうだ。

その木綿で作られたのがこの鍋島緞通で、美しさや肌触りの良さから幕府や親藩大名への贈り物として使われていたのだとか。

また木綿で織られる緞通は日本にしかないらしく、今でも1畳あたりおよそ100万円という高値で売られている。
隣の工房の奥で作品を見せてもらった。これがとても高級感がありかっこいい。和室にも洋室にも合う。
隣の工房の奥で作品を見せてもらった。これがとても高級感がありかっこいい。和室にも洋室にも合う。
織っている様子も見ることができる。綿をカットするのは特製包丁。
織っている様子も見ることができる。綿をカットするのは特製包丁。
こちらの工房では、昔ながらのデザインのほかに、現代に合わせた絵柄を取り入れて売られている。

サイズもコンパクトなものなど、オーダーメイド可能だそう。
籐椅子にピッタリな「つばき柄」の鍋島緞通。かわいい。13万するけどね!
籐椅子にピッタリな「つばき柄」の鍋島緞通。かわいい。13万するけどね!
代表と職人さんのお二人にもお薦めを聞いた。
代表と職人さんのお二人にもお薦めを聞いた。
まず代表が薦めてくれたのは、すぐお隣の紅茶屋さんだった。奥がカフェになっており、まったりできて好きなのだという。

お薦めスポット4:全国のカフェに卸している和紅茶専門店「紅葉(くれは)」

残念ながら店長さんが不在でカフェはお休みだったけど、茶葉は購入することができた。
店に入って左右に紅茶が並び、奥にカフェ。いつもは店長がお客さん好みにブレンドしてくれるそうだ。
店に入って左右に紅茶が並び、奥にカフェ。いつもは店長がお客さん好みにブレンドしてくれるそうだ。
それぞれ全く違うフレーバーが楽しめる。缶の絵が全部違うのも良い。
それぞれ全く違うフレーバーが楽しめる。缶の絵が全部違うのも良い。
お試しにピッタリな個包装(2包130円)を買った。左から、寒くなるとなぜかすごく売れるという完熟バナナ、香り高い赤ぶどう、一番人気の嬉野アールグレイ。
お試しにピッタリな個包装(2包130円)を買った。左から、寒くなるとなぜかすごく売れるという完熟バナナ、香り高い赤ぶどう、一番人気の嬉野アールグレイ。
紅茶ながら、和の上品な香りがするものやジューシーな香りがするものなど、本当に色々あって香りを嗅ぐだけで気分が良くなってくる。

味は帰ってからのお楽しみにして、次に行こう。
こちらでも聞いておく。
こちらでも聞いておく。

お薦めスポット5:ミール珈屋凪(こやなぎ)のヒデシマライス

やってきたのは、鍋島段通の職人さんが強くお薦めしてくれた地元で人気の喫茶店。ボリュームが多く男性やファミリーに特に支持されているのだとか。
ほぼ満席!
ほぼ満席!
ゲーム付きの懐かしさ溢れるテーブル。こりゃいいや。
ゲーム付きの懐かしさ溢れるテーブル。こりゃいいや。
頼んだのは一番人気のヒデシマライス 670円。でかい!安い!
頼んだのは一番人気のヒデシマライス 670円。でかい!安い!
ヒデシマライスとはこのお店オリジナルメニュー。なんでも常連のヒデシマさんが考えたメニューらしく、オムライスにカレーがかかっている。
中はドライカレー。おそらくご飯3杯分くらいの量。
中はドライカレー。おそらくご飯3杯分くらいの量。
味はとても家庭的。カレーはスープカレー並にサラサラとしているので、ご飯が口にとどまらず飲むように喉に入っていく。しかし食べ終わるころには、夜ご飯いらないくらいお腹一杯になっていた。(予め少な目のオーダーも可)

パンパンの腹を抱えて向かったのは、有明海である。
海の手前一帯に広がる「シチメンソウ」
海の手前一帯に広がる「シチメンソウ」

お薦めスポット6:絶滅危惧種「シチメンソウ」

お薦めされたのは、「海の紅葉」と呼ばれるシチメンソウ。夏は青々としているが、ちょうど11月上旬に紅く染まる塩生植物だそうだ。国内では有明海沿岸の干潟だけに自生するという貴重な植物である。
花ではなく、草に近い。
花ではなく、草に近い。
有明海沿岸にずーっと続く。
有明海沿岸にずーっと続く。
こ、これが有明海の干潟か!
こ、これが有明海の干潟か!
シチメンソウの向こう側は、遠くまで干潟が続いていた。よく見ると小さいカニやトビハゼが無数にうごめいていて不思議な光景。ムツゴロウを見たかったが遠くの方にしかいないようだった。


次は県庁のプロジェクションマッピング。


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お薦めスポット7:県庁の「星空のすいぞくかん」

次にやってきたのは夜の佐賀県庁。なんでも、13階の展望ホールで行われるプロジェクションマッピングが人気なのだという。
夜の佐賀県庁。怖い。
夜の佐賀県庁。怖い。
展望ホールの窓。外観ではなく窓を照らし本物の夜景とコラボするようだ。
展望ホールの窓。外観ではなく窓を照らし本物の夜景とコラボするようだ。
佐賀市の夜景が彩られる! (実物はもっとすごいです)
佐賀市の夜景が彩られる! (実物はもっとすごいです)
約10分間、佐賀の夜景の上にムツゴロウなど有明海に住む魚が中心に泳いできたり、バルーンが浮遊したりと幻想的な映像が映し出されていた。

しかもちょうどどこかのイベントの打ち上げ花火が上がるという奇跡も起こり、とてもロマンティック。デートにピッタリである。というか実際カップルが多かった。

私は一人だったけれど、窓に手をかざすと魚たちが集まってくれる仕組みになっていたので寂しくなどなかった。本当だ。
そういえば街全体もイルミネーションがすごかった。
そういえば街全体もイルミネーションがすごかった。
もうとっくに日が暮れて22時近いが、佐賀の夜はまだまだ終わらない。

なんと、夜中から開店する甘味処があるというのだ。

お薦めスポット8:真夜中のみ営業する「夜のあんこ屋よなよな」

22時すぎにできた行列。地元のママさんバレーチームらしき方々と、後ろにはバルーンチーム。
22時すぎにできた行列。地元のママさんバレーチームらしき方々と、後ろにはバルーンチーム。
パンダバルーンに乗ってた人たちだった! これは万里の長城の上を飛んだ時の写真。
パンダバルーンに乗ってた人たちだった! これは万里の長城の上を飛んだ時の写真。
やたらと元気で面白い話が止まらないママさんたちと、パンダバルーンを飛ばしに兵庫からやってきたメンバーに挟まれたおかげで、諦めずに開店を待つことができた。

というのもこのお店、開店時間が決まっていないのだ。しかも開くかどうかも直前にならないと分からない。開店5分前くらいにSNSで情報が流れるのだ。
23:05。この日は無事開店! ご主人が「お手柔らかにお願いします」と挨拶。一人で営んでいるので大忙しなのである。
23:05。この日は無事開店! ご主人が「お手柔らかにお願いします」と挨拶。一人で営んでいるので大忙しなのである。

ちょうど1時間待っての開店。そのころには行列がさらに長くなり、店はギュウギュウ。私はパンダメンバーの方々に混ぜてもらい、一緒に分け合って食べることに。
ぜんざいにあんみつにプリン。真夜中に食べるという罪悪感も皆で食べれば怖くない。
ぜんざいにあんみつにプリン。真夜中に食べるという罪悪感も皆で食べれば怖くない。
こだわりのあんこがうまい!
こだわりのあんこがうまい!
なぜ真夜中に開店するのかというと、昼間は別の仕事をしているからだそうだ。そのあと仕込みをするためどうしても遅くなってしまうという。なお、お店はあんこが無くなり次第終了。

普通なら真夜中に甘味を食べるなんて思いつかないけど、逆にそれが罪悪感をちょっと感じる「大人の遊び」のようですごく楽しかった。
翌日。今度は山方面へ。
翌日。今度は山方面へ。
一緒にあんこを食べたパンダチームの予測どおり、この日は少し風が強くてバルーンは飛ばず。残念。
一緒にあんこを食べたパンダチームの予測どおり、この日は少し風が強くてバルーンは飛ばず。残念。
やってきたのは「巨石パーク」。無料で入れるようだ。
やってきたのは「巨石パーク」。無料で入れるようだ。

お薦めスポット9:パワースポット「巨石パーク」

朝出会った女性と、昨夜ママさんたちに薦められていた巨石パーク。パワースポットとして特に女性に人気と聞いてやってきた。

その情報で私の頭に浮かんだのはモアイ像的なやつである。もしくは謎の石の遺跡が並び、縄文人の恰好に扮して一緒に写真を撮ったり、巨石おにぎりみたいなご当地フードが食べられるようなテーマパークを予想していた。

だが実際に行ってみると、そこはまあまあ険しい山だった。
あれ、全然イメージとちがう!
あれ、全然イメージとちがう!
これ山登りだ!
これ山登りだ!
入り口に管理人さんがいたので聞いたところ、17の巨石を周るルートで、だいたい2時間はかかると言っていた。普通に山のぼりである。

かつてはアミューズメント施設もあったようだが、今ではそれらは撤去され、軽登山コースとして人気なのだとか。

ここまで来て引き返すのも勿体ないので、せめて一つだけでもとゼエゼエ言いながら山を登った。
約15分登って一個目の巨石、ご先祖さまに見えてくるという竜頭石についた。じいちゃんの優しい横顔に見えてくる。
約15分登って一個目の巨石、ご先祖さまに見えてくるという竜頭石についた。じいちゃんの優しい横顔に見えてくる。
登っている途中で大きい石が見られたので、これで充分なような、、などと思っていたが、いざ龍頭石を見ると全く大きさが違う! しかもうろこ状の断面や横顔が本当に龍の頭に見え、神秘的で面白い。これは来て正解!
「早かったね!」と管理人さん。次のお薦めの場所の地図を書いてもらった。
「早かったね!」と管理人さん。次のお薦めの場所の地図を書いてもらった。
なお、パワースポットとして女性に人気との触れ込みだったがかつてライターのT斉藤さんは「男は黙って巨石パーク」という記事でディズニーランドより好きと書いていた。最初に勘違いさえしなければ男女問わず楽しめる場所なのである。


次は佐賀ちゃんぽん!


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お薦めスポット10:「ときわ家」の白玉饅頭

巨石パークに行ったら途中でぜひ食べてほしいと言われていたのは佐賀県産米100%でつくられる白玉饅頭である。

白玉饅頭を作っているのは3店舗あり、それぞれ微妙に味が違うらしい。今回は巨石パークの管理人さん推薦の「ときわ家」さんに寄ることに。
特にお持ち帰りのお客が多く訪れる
特にお持ち帰りのお客が多く訪れる
一個75円。店内で食べる場合はひとつから頼める。
一個75円。店内で食べる場合はひとつから頼める。
「菓子の中の刺身」とも言われる白玉饅頭は出来立てを食べるのが一番良い。遅くともその日中に食べるようにしないと固くなってしまうのだ。

やってきた白玉饅頭は、輝くほどの白さであった。
マシュマロみたい!
マシュマロみたい!
表面はツルツルで、すごく柔らかい餅に紫がかった上品な餡が入っている。できたてとあってほんのり温かくて、めちゃくちゃ美味しかった。

なのに小さいので3個じゃ足りない。もし訪れたら絶対5個以上頼むべきだ。
聞く前に大将がお薦めしてくれた。
聞く前に大将がお薦めしてくれた。

お薦めスポット11:紅葉が見事な万寿寺(お不動さん)

白玉饅頭の大将が教えてくれたのは、山の中を登ったところにひっそりとある万寿寺。そろそろ紅葉のきれいな景色が見られるということだった。

行ってみたらまだ青々としていたけど、とても静かで、緑美しい境内だった。
この木が紅葉だったら確かにきれいだろうな
この木が紅葉だったら確かにきれいだろうな
ひっそりと佇むお堂。
ひっそりと佇むお堂。
横には鯉たちがいる池と、その奥に小さな滝もある。
横には鯉たちがいる池と、その奥に小さな滝もある。
たまたまお参りに来ていたお2人がどこから来たの? よくここ知ってるね、と話しかけてくれた。なんだか褒められたようでうれしい。
残り時間が少ないので行ける範囲で聞く。
残り時間が少ないので行ける範囲で聞く。
その後、別のルートで山をさらに登った。白玉饅頭の大将によると、佐賀平野を一望できるエリアがあるというのだ。

そしてあった、世界は広いなあと思わされるほど遠くまで見渡せる景色が!

お薦めスポット12:山からの開けた景色

空が大きくて気持ちいい! 風の影響でバルーンが上がってないのが惜しい。
空が大きくて気持ちいい! 風の影響でバルーンが上がってないのが惜しい。
次に向かったのは、何人かがお薦めしてくれた食事処。地元で愛されている「佐賀ちゃんぽん」が食べられるお店だった。

お薦めスポット13:「若柳」の豚肉ちゃんぽん

昭和8年創業。店の奥にTVがあって、お客はそれを見ながら食べるような気取らない食堂だ。
昭和8年創業。店の奥にTVがあって、お客はそれを見ながら食べるような気取らない食堂だ。
来た! キャベツは水っぽくなるという理由で入ってないのが普通のちゃんぽんと違う所らしい。(700円)
来た! キャベツは水っぽくなるという理由で入ってないのが普通のちゃんぽんと違う所らしい。(700円)
シャッキシャキのモヤシの歯ごたえが絶妙! この卵に見えるのは、おせち料理に出てくる「あべ川」。ほんのり甘みのある練り物だ。
シャッキシャキのモヤシの歯ごたえが絶妙! この卵に見えるのは、おせち料理に出てくる「あべ川」。ほんのり甘みのある練り物だ。
これがものすごく美味しかった。若干焦げ目がつくほどによく炒められたネギや玉ねぎの甘さが、長年つぎ足しながらつくっているという鶏がらスープベースの優しい味と調和してめちゃくちゃ美味しいのだ。

シャキシャキ食感の野菜と、ソフト麺のようなツルツル麺が小気味良く口の中でかみ砕かれ、勢いよく胃袋に納まっていく。これは続いてほしい味である。

お薦めスポット14:イケメン店長がいる「03coffee」

外観も店内もとてもオシャレで、スマホで写真を撮る女性たちが絶えない
外観も店内もとてもオシャレで、スマホで写真を撮る女性たちが絶えない
和紅茶専門店の女性たちがお薦めしてくれていたのが、おいしいコーヒーがいただけるこちらのお店だ。

コーヒーだけでなく料理もおいしそうだし店内の雰囲気もよくて居心地が良い。さらにさらに店長がイケメンだというのだ。

ちなみに03coffeeの由来は、店長が3男だからだそう(4兄弟全員イケメンと噂)。
言ってた通りイケメン。爽やかだしこりゃ人気出るよ! (隠し撮りのようですがちゃんと許可とってます)
言ってた通りイケメン。爽やかだしこりゃ人気出るよ! (隠し撮りのようですがちゃんと許可とってます)
一番人気のカフェラテ。
一番人気のカフェラテ。
イケメンを無事見たあとは、いよいよ最後のお薦めスポットだ。

今回の旅でバルーンフェスタを除き一番お薦めされたのは、かつて佐賀城があったあたりのお堀や石垣周辺の景色であった。03coffeeからもほど近い。

お薦めスポット15:佐賀城跡周辺

地元の人たちはちょっとした散歩にこの辺にいきたくなるそうだ。コンパクトながら、イチョウ並木のある風景や立派な石垣を眺めながら散策するのはとても気持ちよさそうだ。
こちらは佐賀城本丸歴史館。当時の大砲も残っている。
こちらは佐賀城本丸歴史館。当時の大砲も残っている。
佐賀市は全体的にイチョウ並木が続いていて、秋が似合うまちだ。
佐賀市は全体的にイチョウ並木が続いていて、秋が似合うまちだ。
最後は夕日。今回は色んな表情の空を見せつけられた旅だった。佐賀の皆さま、ありがとうございました!
最後は夕日。今回は色んな表情の空を見せつけられた旅だった。佐賀の皆さま、ありがとうございました!

空を見上げたくなるまち

という感じで、今回も素晴らしい旅ができた。山があり、海があり、そしてそのふたつをつなぐ平野にはバルーンがプカプカと浮かぶまち。

たくさんのバルーンが飛ぶのを初めて目の当たりにしたとき、縦横無尽に広がっていくのを見たとき、視界におさめることが追いつかず思わず目を大きく見開いた。あの感動はこの先忘れないだろう。夏の花火も美しいけれど、秋のバルーンも最高にお薦めである。
最後にもう一回バルーン写真。
最後にもう一回バルーン写真。


佐賀出身の古瀬さんはコブラのマネージャーです。


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