ちょっと聞いてよ 2023年9月6日

削らず芯を足さず16km書ける金属鉛筆「メタシル」

先日文房具屋さんで見つけ、おもしろそうなので買ってみた商品が、ものすご〜く不思議かつ便利なんです。本気でちょっと、聞いてほしくて。

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

前の記事:アルコール入りソフトキャンディ「パリピ気分」


そんな魔法みたいな鉛筆があるの!?

それは、一見鉛筆なんだけれどもメタリックなこんな商品。

01.jpg
「metacil(メタシル)」(税込み990円)

なんだかちょっと変わった、かっこいい鉛筆だなと思って手にとってみると、パッケージに驚きの事実が書いてありました。あやふやな情報になってしまっても申し訳ないので、オフィシャルサイトからそのまま引用させてもらいますね。

なんでも、

芯が黒鉛と金属を含んだ特殊芯で作られており、筆記時に紙との摩擦で生じる黒鉛と金属の粒子が紙に付着することで筆跡となる、鉛筆のようで鉛筆とは違う、全く新しい筆記具です。芯は約2H鉛筆相当の濃さになります。

とのことなんです。つまり、鉛筆のように削ったり、シャープペンのように芯を足したりしなくても書き続けられる、魔法のような筆記具というわけ。それがもし本当なら、990円も高くないですよね!?

で、その線を書ける距離が、目安で16kmとのこと。ぜんぜんピンとはこないけど、16kmってもしかして、義務教育を終えた一般的な大人が鉛筆で書く線の一生ぶんくらいないすか? これは興味深いと、即買ってみたんです。

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使用レポート

はい。ここからが実際に1ヶ月ほどメタシルを使ってみた使用レポート。メリットもデメリットもはっきりしてる商品だということがわかったので、そのあたりお伝えしていきますね。

まず、実際に使っているところの動画がこんな感じ。

不思議ですよね。本当に芯がぜんぜん減ってないのに、紙に文字は書けている。そして、消しゴムで消せている。そのあたり、性能は鉛筆と同様に感じます。

ただし! これだけはお伝えしておかなえればいかない最大のデメリットもあり。それは、「線の色が薄い」ということ。なんだろう、ばりばりに勉強や仕事に使って、それを見返しまくって、というような人にとっては、ちょっと向いていない筆記具かもしれません。なんせ、とにもかくにも色が薄いので。

ただ、じゃあ僕がもうメタシルを使うのをやめてしまったかというとそんなことはなく、むしろ最近、鉛筆&シャープペンシル系は、メタシルしか使ってません。なぜかってそりゃ、自分のニーズに合っているからで。

僕、趣味や仕事でたまにアナログ絵を描いたりするんですよ。たとえばこんなふうに、

03.jpg
下書きを描く

そんなとき、メタシルが非常〜に便利なんですよね。なんつったって、削ったり芯を足したりしなくていいから、思い立ったときにすぐに描ける。加えて、絵を描いていて手が汚れない。さらに、消しゴムで消せるから下書きにぴったり。

また、僕はアナログで絵を描くとき、トレース台という、下から光が当たってそれをなぞるように使う器具を使っているんですが、それに載せても、薄すぎるとかいう問題もなし。

04.jpg
ちゃんと見える
05.jpg
で、ペン入れをして
06.jpg
色(モノクロですが)を塗って完成

という。ちなみに描いたのは、スシローの「サーモンマウンテン(ねぎまぐろ入)」。うまかったです。

用途によって向き不向きはあるものの、イラストの下書きに使うなどの場合はかなり便利な、メタシル。440円の替え芯もあるようなので、僕は末長く使っていこうと思っています〜。
 

これです!

サンスター文具 メタルペンシル metacil メタシル ネイビー S4541146

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