特集 2012年4月5日

焼け野原にならなかった東京めぐり

雰囲気を感じさせる一角
雰囲気を感じさせる一角
東京の町を歩いていて、ここの町並みちょっと雰囲気あるなーと感じることがある。

後で調べると戦災を逃れた町だったことが分かったりする。そう感じるほどに、逆にほとんどの場所が焼けてしまったということだろう。

たまに聞く、焼け野原にならなかった町。それらはどこにあって、今どういう雰囲気なのか?いくつかめぐってみました。
1976年茨城県生まれ。地図好き。好きな川跡は藍染川です。(動画インタビュー)

前の記事:町の名前が教えてくれる

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たとえば谷中

ぼくは谷中という町が好きで、よく遊びに行く。具体的にどこが好きかというと、まず路地。
いいね!
いいね!
そして建物。
いいでしょう
いいでしょう
素敵な井戸もある。
この井戸について26人がいいね!といっています
この井戸について26人がいいね!といっています
調べると、谷中や千駄木は空襲の被害を免れたそうだ。それで古い町並みが残っているらしい。

そういう話って、たとえば佃とか月島についても聞いたことがある。だからそういう場所が東京にいくつかあるのかなあと、なんとなく思っていた。

なんと被災地図があった

そんな折、先日行った地図展で、「戦災消失区域表示 帝都近傍図」という地図を見かけてしまったのです!
なんと!
なんと!
このとき受けた衝撃はすごかった。まず、実際こんなに焼けたのか!という驚き。いまの東京でこの範囲の火事が起きたら、と思うと言葉が出ない。

そして、この地図が同時に「焼けなかった」範囲も示しているということ。いままで漠然と知っていたそれらの地域を一覧できるのだ。一体なんということでしょう!

その後、この地図がなんとか手に入らないかといくつかの書店に訊いてみたが、取扱いがないという。最後の砦、日本地図センターの「地図の店」でも訊いてみた。でもダメだった。
地図ならなんでも揃う日本地図センターの店(「地図のサンクチュアリ」より)
地図ならなんでも揃う日本地図センターの店(「地図のサンクチュアリ」より)
日本地図センターにないんじゃ、どこにもないんじゃないか・・。そう思いかけていたとき、江東区の「東京大空襲・戦災資料センター」にて、他ではもう売っていないという、より詳しい被災地図を特別に売ってもらえたのです!
じゃじゃーん!自慢
じゃじゃーん!自慢
なかをちょっとだけ
なかをちょっとだけ
いいでしょう。

これをもとに、焼け野原にならなかった東京をめぐるという本編がようやく始まるのです。

だけど、いまほとんどショックを受けながら告白すると、もともとの帝都近傍図がなんとネットで高精細で公開されていました。国際日本文化研究センターの、こちらのページです。たいへん貴重な地図なので、みんな穴が空くほど見ればいいと思います。
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