あぶなく忘れるところだった平成を思い出す 2019年5月2日

平成に姿を消し、そしていま帰ってき続けている「ティモテ」

2013年からティモテがまた買えるようになっていた…!

あの「ティモテ」が復活し販売されていることを最近知った。

ティモテ。北欧からやってきたシャンプーだ。ブロンドの女性が髪を洗うCMがテレビで流れまくり、当時小学生だった私はクラスのお笑い担当の子が歌って真似をするのを笑って見ていた。

なんと、今また買えるとは!

※この記事は2019年のゴールデンウィークとくべつ企画のうちの1本です。

1979年東京生まれ、神奈川、埼玉育ち、東京在住。Web制作をしたり小さなバーで主に生ビールを出したりしていたが、流れ流れてデイリーポータルZの編集部員に。趣味はEDMとFX。(動画インタビュー)

前の記事:昭和の遺産で刷ろう令和を

> 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes

走り出しは昭和60年

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こちらがいま復活して販売されているあの「ティモテ」

今回記事を書くにあたってティモテについて知れるだけ知った。まさかティモテについていま詳しくなろうとは。

もともとはスウェーデンのヘアケアブランドなんだそうだ。日本に上陸し、CMの放送が開始されたのが1985年だった。ということはそうか、スタートは堂々の昭和だ(1985年=昭和60年)。

ストライク世代は30代後半以上の皆さんだろうか。

ティモテのアイデンティティといえばむしろコマーシャル

「ティモテ」で検索するとYouTube上の当時のCMがトップでヒットする。わあわあわあわあ、これこれ。

ティモテといえばCMだ。シャンプーは使ったことがないがCMを覚えているという方は多いと思う。

当時は普通に見ていたが、ナレーションが男性だったり、「北欧の7種の野草」「髪にやさしい7種のハーブ」と大事なことを2回抑揚を変えて言ったり、カタカナでバーンと商品名が出るなど、きっちり古い……!

昭和は進むごとに人々のシャンプーの頻度が上がった時代だと聞く(こちらのツイートにくわしい )。

当時のティモテも「毎日洗える」をアピールしており、それもこの時代ならではだ。

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ちなみに海外では脈々とブランド展開されて続けていたようだ。
2011年に読者投稿コーナーにいただいた写真。(スイスイさんより)

平成6年に販売終了していた

公式サイトにはくわしい歴史が載っていた。みると順調にシェア拡大しつつも1990年代に入りバブルが崩壊してからぐっと苦戦に転じたようだ。

そして1994年(平成6年)に販売終了。

この終了当時のパッケージはあまり見覚えがなく、なるほど苦戦がうかがえる(そしてそれ以前の全パッケージの見覚えがありすぎてすごい)。

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現行版のロゴは、当時のロゴの風味を出しつつ今の感じに落とし込んであるっぽい

公式サイトを見ていくと、スウェーデン原産のハーブ「ティモシー」が配合されたことから「ティモテ」という名前になったようだ。

当時商品名を連呼してふざけていた小学生のころの私には知る由もなさすぎた。

販売中止、しかし……

いわゆる懐かし商品としての色がつよいティモテだが、ご紹介のようになんといま復活して販売している。

平成に消えしかし平成に再臨していたのである。

復活は2013年(平成25年)。なんと、もうそこそこ経っているじゃないか。

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パッケージも帰還で訴求

思えばシャンプー業界はここしばらくずっと「ボタニカル」「オーガニック」がブームだ。

そう、7種のハーブを使ったティモテの、完全な出番だったのだ。

あのCMの北欧の女性がふわふわのブロンドを風にたなびかせながら草原を駆け「またせたな」とやってくる。それが2013年のティモテ復活であった。

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「またせたな」

ちなみにシャンプー業界の流行といえば「ボタニカル」「オーガニック」ともうひとつ「ノンシリコン」だろう。新生ティモテである「ティモテ ピュア」はきっちりノンシリコン製品のようだ。

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抜かりなしの新生ティモテ

しかしあまりにぼんやり生きてすぎて、2019年になるまでその復活を知らないままだった。なんていうことだ。

みんなは知ってたんだろうか。

帰り続けているティモテ

じつは「みんなは知ってたんだろうか」の答えは、実はもしかしたら結構知られていない、なんじゃないかと思っている。

というのも、どうやら新生ティモテは復活から6年経つ今も「帰ってきた」と訴え続けているようなのだ。

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さきほどのこのパッケージ、 買ったのついこの間、2019年だ

ティモテは復活し、そしていまもなお帰ってき続けている。

バーンと登場した昭和、そして寂しそうに去った平成。しかし時代の流れにのって再登場し、おーい! と手を振り続ける。

そんなティモテのCMの人を目に浮かべ、今回買った新しいティモテは使って行こうとおもう。

髪といえばもう一つ「枝毛」なんですが……

さて、ティモテのわかりやすいなつかしさにくらべると、ここからかなり個人的な話になってしまうかもしれない。

「枝毛」のことだ。

ティモテ=懐かしのヘアケア、から、流れで「そういえば、『枝毛』って最近聞かないな?」と思った。

私が10代のころ、90年代は若い女性はこぞって枝毛のケアをしていた。

とくに髪の長い女性が毛先を扇のように広げて枝毛を見つけてはカットする、みたいなシーンをドラマやマンガで観た。ああいう景色、今はあまりないと思うんだ。

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こういう状況、いまあんまり見なくないか

美容室で使うカラーリング剤やパーマ剤、それに家庭用のシャンプーなどヘアケア剤がぐんぐん進化して髪が施術によって昔より痛みにくくなりケアもしやすくなったという話は以前美容師さんに聞いた。

つまり、枝毛に悩む人が減ったんじゃないか。「キューティクル」という言葉も以前よりは聞かなくなっているように感じる。

今回の企画のテーマは「あぶなく忘れるところだった平成を思いだす」。その思い出すべき平成に枝毛も含まれるんじゃないか。

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枝毛切りも、当時はみんなポーチに入れていた。今はそんなでもないですよね……

しかし……! Twitterで聞いてみたところ「枝毛」という言葉についてはいまも「ふつうに聞く」方が7割だった…! ガイーン! 


流行というよりも言葉として現存すると思いますか? みたいな聞き方になっちゃったからかな……。と気持ちが食い下がる。

枝毛という言葉が美容文化から失われていっていないかについては、今後も観察したいと思います!


転校生ティモテ

平成は終わった。しかし、あのアイコニックなシャンプーブランドのティモテが、ボタニカルとオーガニックの圧倒的な流行を受けて復活し、そのまま令和にやってきたのは、おもしろい。

小学校1年生のときに親の転勤で引っ越して、6年生くらいのころにまた戻ってきてそのままみんなと一緒の中学校に行く子っていたよな。

平成小学校から令和中学へ。ブロンドのティモテ、君は転校生だったのかもしれない。

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そう思うと、ちゃんとCMのころより大人になって帰ってきてる
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