ちょっと聞いてよ 2023年6月12日

どう見てもたまごな、たまごじゃないたまご「Ever Egg」とは

誰がどう見てもスクランブルエッグなんだけど、実は原材料に玉子は使われていない代替食品。そんな「Ever Egg」という商品が手に入ったので、興味津々で味見してみました。

1978年東京生まれ。酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』など。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動中。

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超食べてみたい!

大変ミーハーなことなんですけど、こないだ偶然見たTV番組で紹介されていた「Ever Egg」という商品に、すごく興味を持ったんです。

それは、どこからどう見てもスクランブルエッグにしか見えないんだけど、なんと「にんじん」と「白いんげん豆」を材料に作られた、玉子風の代替食品。TV画面を通して見る限り、本気の本気でどう考えても玉子にしか見えないんですよ。

どんな食感なんだろう? どんな味なんだろう? 気になりすぎる! と思っていたら、よく行くスーパーで売っていたので、大興奮しながら買ってみました。

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「Ever Egg」

値段は1パック398円と、本物の玉子と比べてしまうとだいぶお高め。まぁ、コンセプトや商品の価値的にそれは当然なわけですが。

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「本製品は卵ではありません」

パッケージ写真の再現度を見ると、そう書いてあっても間違える人が続出しそうなレベルですよね。

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「野菜半熟化製法」!

さっそく湯せんで温め、お皿にあけてみます。

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うわー!

こりゃ玉子でしょう、もう。

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さすがに
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食べてみます

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まずはそのまま味見

すると、そのふわとろ食感はまじで、完全にスクランブルエッグ! なぜ? にんじんと白いんげん豆を材料に、なぜこんなにも玉子っぽい食べものが作れるの?

ただ、味のほうはやはり原料が野菜だけあり、かなり旨味や甘みが強く、それを調整するためでしょう、塩気もしっかめに効いています。本物の玉子ってかなりシンプルな味わいなので、そこに濃いめに味をつけた製品、という印象かな。ただやっぱり、なにも知らずに食べた人が全員だまされるに違いないくらい、玉子ですこれは。カゴメさんの技術力、こわい!

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続いて、ごはんにかけて
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オムライス風に食べてみよう

まずは、

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白メシ×Ever Egg部分

おー、なるほど。なんというか、そのままで食べるよりも違和感がちょい増すかな。食感がとろりと濃厚で、かつものすごく旨味が強いのが、どんな料理の味わいも引き立ててしまう「白メシ」によって強調されてしまうんですよね。いや、そもそも僕がだいぶ、「どこまで玉子なんだ!?」っていう気持ちで食べてしまっている前提があるし、もっと何気なく食べればそこまで思わないのかもしれませんが。

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ケチャップとも合わせてみる

うん、少し調味料が加わることにより、だいぶ味わいに対する集中力が分散するというか、玉子っぽさを受け入れられるような気がします。この味を例えるならば、どこかのすごい名人が秘密の技で作った、超特濃オムライス、って感じかな。

あまり集中して味わうよりは、たとえば中華風の炒めものに使うとか、素材として使うと、より本物っぽく味わえるんだろうな、という印象。

結論として、Ever Eggは、原材料が玉子じゃないんだから、そりゃあ完全に玉子ではないけれど、一度食べて驚いてみる価値はあるくらいに、かなり玉子っぽい食べものでした。

なんらかの理由で玉子が食べられない人のためや、玉子アレルギーのお子さんのお弁当に使うとか、そういう選択肢として、とてもいい商品だと思いました。
 


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