名店がはなつ瓶詰のあんこ
虎屋の「あんペースト」、こういう商品だ。
なめらかで塗りやすいペースト状にしたあんで、フレーバーはシンプルな小豆、砂糖、寒天のみを使った「こしあん」とそこへさらに黒砂糖とメープルシロップを練り込んだ、深みとこくのある「黒砂糖とメープルシロップ」。
良さそうさがすごい。
普段からスーパーであんこを買って朝のパンに塗って(というかこんもり置いて)食べているのだけど、いつものあんことは高級度がやはりぜんぜん違う。
食べ比べてその差異をいちど味わってみたい。
「こしあん」の方を購入、ライターの小堺さん、映像ディレクターの西垣さんと一緒に食べてみた。
普段のあんこはパッケージから吸えるタイプ
古賀:
前回は小堺さんの大好きな酸っぱいもの、レモン汁を食べ比べまして。
小堺:
おいしかったですね~~! 香りがよくってね。
古賀:
そうそう! で、今回は私が一番くらい好きな食べ物をちょっと食べ比べてみたいなと思います。こちらです!
小堺:
おお、そうだ、古賀さんといえばあんこのイメージ。
古賀:
これはおなじみ、井村屋のこしあんで、うちの近所のスーパーでいつも売っているお世話になっているやつですね。これすごいんですよ。ここ見て。
西垣:
お……おお……?
古賀:
「そのままでも食べられます」と書いてある。はさみが不要で手で切れて、パッケージから吸えるようになってるんですよ。
小堺:
ええっ。
古賀:
上のところをぴって切れば、その場でちゅーと食べられるという。
西垣:
すごい。ウィダーインゼリー感覚。
小堺:
へええー、はじめて見た。
古賀:
私もはじめて見たときは本当にびっくりして。業界激震じゃないかな、このパッケージは。
小堺:
あんこは他のメーカーからもいろいろ出てるんですよね。
古賀:
そうそう、もう無限にある。普通はただ袋に入ってるんです。そのまま吸えるのは多分だけど井村屋だけかな。
小堺:
袋から吸わせようと思いついてそれを最適化するのはすごい。
あんペースト、ひと瓶おいくらでしょう
古賀:
そこへやってきた高級な方のお品ですが……さあさあ……。
西垣:
ためるなあ。
古賀:
こちらです! 本日は虎屋の「あんペースト」をご用意しました。
小堺:
おおっ、虎屋。
古賀:
ありがたいよねえ、あの虎屋のあんをペーストにして売ってもらえるんだもんね。
小堺:
あんだけ売ってもらえるのがありがたいんだ。
古賀:
自由に使わせてもらえるからね。
小堺:
あんこに自由が欲しいと思ったことなかったです。
古賀:
さてさて、いつもの井村屋のは300gで250円くらい。あんペーストはひと瓶が、そのだいたい半分の155g入りです。さて……こちらおいくらくらいだとお~もう?
西垣:
いつものなぞなぞコーナー。
小堺:
うーん……瓶入りだからね……。
西垣:
瓶かどうかに敏感なんですよねいつも。
古賀:
小堺さんにとって瓶が高級品の証という。
小堺:
やっぱり食べたあと残るものがあるのは高級な感じするんですよね。
古賀:
なるほど、瓶はね、あとで使えるからね。
小堺:
……1000円……?
古賀:
うおっ………丸子さん……正解です……!
西垣:
おお~~っ。
いつものやつのお値段8倍でやらせてもらってます
小堺:
やった。普通に当てちゃいましたね。
古賀:
972円なんです。お手頃なんですよ! 虎屋さんのあんこでこのお値段。
小堺:
古賀さんにとっては安い。
古賀:
安い! 安い……とはいえ、おおむね重量比で計算するといつものやつのなんと8倍です。
小堺:
はちばい!
古賀:
みなさまから8倍の金額、ちょうだいして商売させていただいております。
西垣:
そうやってすぐ中の人になる。
食べたらサイレンが鳴った
古賀:
ではではまずはいつもの、そのまま食べられるパック、開けますね。本当に簡単に開くからこれ。行動食とか非常食としてぜひ、みたいな意味合いもあるのかもですね。
西垣:
「スポーツ羊羹」とかありますもんね。
古賀:
そうそう!
小堺:
虎屋の方も開けますね。
古賀:
うわ~、表面が美しいなあ。
小堺:
これ混ぜるの? このままでいいんだよね。
古賀:
このままでこのままで、わ、スプーンですくうと水羊羹みたい。
小堺:
ほんと、水羊羹だ。
古賀:
ぜったいにおいしいこれは。
小堺:
見ただけで分かるんだ。
西垣:
鑑定ですね。
小堺:
まず古賀さんがいつも食べてるほうから食べてみましょうか。
古賀:
(食べる)うっめ。
小堺:
あ、思ったより甘ったるくないんだね、甘いんだけど、「ったる」くない。
古賀:
そうそう。こしあんはすっと品よく口から体内に流れていくんですよ。つぶあんは食べ応えがあって口の中にとどまるんだよね。
そういう意味ではこしあんは飲み物なんですよね。
小堺:
飲み物??
西垣:
へんな名言出た。
小堺:
じゃあ8倍の値段のほういってみよう。
古賀・小堺:
(食べる)……!!! う~~~!!!
西垣:
サイレン鳴ってますよ。
古賀:
ははは、おいしすぎてサイレンに!
小堺:
え~~~っ。すごくなめらかだね!
古賀:
すっっっごい!!!!! ほら、でしょう、これ飲み物でしょう。
小堺:
これは飲み物!
古賀:
明らかだよね! やわらかさがはんぱない。
小堺:
とろーんって。
古賀:
ストローで飲めるよね! おいっしい。
小堺:
いつものとは舌触りが違うね。
古賀:
うん。これはそう、まるでシルクのよう。
小堺:
それだ。
古賀:
ああ、おいしいねえ、おいしいねえ。
西垣:
古賀さん全身で味わってる。
小堺:
かみしめてますね。
古賀:
おのずと体がヨガのポーズになる……。
古賀:
丸子さんにもおいしさが解ってもらえてよかったです。
小堺:
そんなんすぐ解ったよ!
古賀:
ブチ切れないでくださいよ。
小堺:
これはさすがに解った。古賀さんの誕生日にあげるよ。
古賀:
いいんですか、じゃあ……1月ですので……。丸子さんは誕生日いつ?
小堺:
2月です。
古賀:
私はレモン汁をあげます。
西垣:
はは、絆が深まってるじゃないですか。よかったよかった。
(おわり)
良かったらこの感動を動画でもどうぞ!
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編集部古賀、ライター小堺、西垣ディレクターのほがらか3人組が、いつも食べている手ごろなものと、高級品を食べ比べ! 高級の側の景色を知っていこう。
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