特集 2018年4月6日

アルパカの肉は牛肉のようで美味しい

どれがアルパカでしょうか?
どれがアルパカでしょうか?
アルパカという生き物がいる。毛がモコモコした、羊の世界にもしモデルが誕生したらこんなスタイルなんじゃないかな、と思ってしまうような生き物だ。日本でもかわいいと人気でアルパカ牧場があったりもする。

アルパカの体毛は衣類品などに使われ、日本では非常に高級品という位置付けになる。そんなアルパカを食べたいと思う。一部の地域ではアルパカを食べるのだ。どんな味がするのだろうか。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

アルパカ目指して何千里

世の中にはいろいろな食文化がある。例えば「寿司」や「天ぷら」などは日本を代表する食文化。アメリカにはアメリカの、イギリスにはイギリスの食文化があるはずだ。所変われば食べるものの文化も変わるのだ。
日本はシースーですな!
日本はシースーですな!
肉を見ても、日本では牛や豚、鶏が主流だけれど、海外では羊肉やヤギ肉を食べる国もある。日本でも食べることはできるけれど、そんなには流通してない。たとえば羊なんてほぼぼぼ輸入品だったりする。
羊も美味しいけどね!
羊も美味しいけどね!
その羊の首を伸ばして、足を伸ばして、羊界にパリコレがあったらモデルに選ばれそうな動物が「アルパカ」である。羊とは関係ないけれど、毛がモコモコの動物だ。これを食べる国もあるのだ。それが南米・ペルーである。
ペルーに来ました!
ペルーに来ました!

まだ見ぬ食材へ

食への好奇心が強い。食べたことないものを食べてみたいと思う。アルパカを食べられると聞いて、遠足前日の子供以上のテンションでペルーにやって来た。「ビーフ オワ チキン?」は聞くけれど、「ビーフ オワ チキン オワ アルパカ?」 は聞いたことがないのだ。
まずは買い物をする
まずは買い物をする
ペルーの「クスコ」で現地の方が着ている服を買った。ちょっと安くして、とお願いすると「これはアルパカの毛だから無理」的なことを言われる。向こうはスペイン語なので確かではないけれど、そう言っている気がする。
なぞの記念撮影!
なぞの記念撮影!
日本でもアルパカの毛を使った衣類品は高級だ。それは現地でもそうらしく、なかなか安くはならなかった。もっとも高いと言ってもアルパカ毛のセーターが800円なのでそんなに高くはない。日本だと間違いなく「万」の世界だ。
そして、これがアルパカです!
そして、これがアルパカです!
アルパカに似ている動物がいる。「リャマ」と「グアナコ」だ。比べると確かに違うけれど、朝目覚めた時に枕元にこの3頭の動物のどれかがいたら、「これはアルパカ?」「リャマさんでしたっけ?」「以前お会いしましたっけ?」となる。
向かって左からたぶん、グアナコ、アルパカ、リャマ
向かって左からたぶん、グアナコ、アルパカ、リャマ
似ているけれど、微妙に違うらしく、リャマとグアナコは「ラマ属」で、アルパカは「ビクーニャ属」らしい。スペイン語で説明されたので自信はないけれど、なんとなくそう言っている気がする。違ったらその時はなんか、すみません。
リャマを食べる地域もあるらしい
リャマを食べる地域もあるらしい
リャマを食べる地域もあるらしい、グアナコを食べるところもあるそうだ。ただペルーではアルパカ。ぜひ食べてみたいとペルーのスーパーを巡ったけれど、アルパカ肉は売っていなかった。どうも高級品らしい。
ただ普通のレストランには、
ただ普通のレストランには、
ありました!
ありました!

アルパカを食べる

ペルーでアルパカを食べられるお店を見つけた。入ってメニューを見ると間違いなくアルパカと書いてある。値段は「1500円」ほどなので、ちょっと高い。500円くらいでお腹いっぱい食べられる国なので。
これがアルパカ料理です!
これがアルパカ料理です!
美味しそう!!!
美味しそう!!!
これがとても美味しかった。柔らかいし、臭みがない。海外でよく分からない肉を食べると臭みでクラクラすることがある。臭みこそ正義みたいなことがあるので、海外で食べる羊肉などは日本で食べる羊肉とは比べられない臭みの時がある。
でも、アルパカは美味しい!
でも、アルパカは美味しい!
しかし、アルパカは臭みもなく、柔らかく、純粋に美味しかった。サシのない牛肉のよう。白飯があれば「やよい軒」でのおかわりくらいしてしまっただろう。ただここはやよい軒でもないし、白飯の国でもないので、それだけを食べた。アルパカは美味しいと地主は覚えた。
場所を移動します!
場所を移動します!

亀の卵を食べる

せっかくなのでアルパカ以外も食べようと、アマゾン川にやってきた。アマゾン川にはウミガメ的な亀がいて、卵を産むらしい。そして、その卵を食べる。市場に行くと普通に売っている。ボイルしてあると思われる。
これが亀の卵!
これが亀の卵!
ブニョブニョです!
ブニョブニョです!
1個100円くらいで、こちらでは一般的な食べ物。元気になると言っていた。殻をむくけれど柔らかくて、鶏の卵とは全く違った。日焼けで剥けた皮をむく感じに近いかもしれない。異国に来れば知らない料理を食べるのが醍醐味だ。
剥けました!
剥けました!
食べます!
食べます!
ごめん、無理!
ごめん、無理!
ダメだった。生臭く、ブニョブビョの食感が私には口に合わなかった。好きな人がいることも理解できる感じではあったけれど、私には無理だ。食感も臭みも全てダメ。獣と魚介のミックスの臭み。ペルーならなんでも美味しいというわけではないようだ。
現地の方は美味しいと言っていました!
現地の方は美味しいと言っていました!

ペルーのマック的な

ペルーにももちろんチェーン店というものがあって、現地の人に聞いた所「ノーキーズ」が有名らしい。確かに首都リマのいたるところに店舗を出していた。マック的な感じでバンバンあるのだ。
ノーキーズです!
ノーキーズです!
鶏肉のお店です!
鶏肉のお店です!
ペルーは基本的には「鶏肉」の国で、市場に行っても生きた鶏がその場でさばかれ売られている。味付けはシンプルでめちゃくちゃ美味しい。ペルーで一番美味しいと言ってもいいかもしれない。値段も安いし。
ペルーはジャガイモの国でもあるのでフライドポテト!
ペルーはジャガイモの国でもあるのでフライドポテト!
美味しくて、ペルーにいる間に3回くらい行った。もっと行きたかったのだけれど、さすがにアマゾン川のよく分からない電気のない村とかに泊まっていた時もあって、そこにはノーキーズは出店していないので無理だった。毎日行ってもいいほどの味だ。
美味しい!
美味しい!

ペルーは美味しい国

基本的にペルーは美味しい国だった。ピラニアやワニ、モルモットなど、日本ではあまり出会うことのない食文化もあるけれど、基本的にはどれも美味しかった。亀の卵だけがダメだった。それ以外は美味しいのだ。驚くことに太って帰ってきてしまった。
たぶん日本にいない魚、たぶん
たぶん日本にいない魚、たぶん
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