特集 2015年1月16日

甘酒にジャムを入れると美味しい

甘酒にジャムを入れます!
甘酒にジャムを入れます!
寒い時期の乙な飲み物「甘酒」。お米から作られたもので、甘酒とは言うものの、アルコールは基本的に含まれていない。

伝統的な飲み物ではあるが、近年は甘酒も進化を遂げ、イチゴ味の甘酒も登場している。もう何でもありなのかもしれない。ということで、甘酒にジャムを入れてみようと思う。
1985年福岡生まれ。思い立ったが吉日で行動しています。地味なファッションと言われることが多いので、派手なメガネを買おうと思っています。(動画インタビュー)

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> 個人サイト Web独り者 彼女がいる風の地主恵亮

甘酒の進化

甘酒の起源は古墳時代までさかのぼるそうだ。日本書紀にも甘酒の記述はあるらしく、日本人が昔から飲んで来た飲み物であることが分かる。現在もスーパーなどで容易に買うことが可能だ。
甘酒!
甘酒!
この甘酒に進化が起こっている。ガソリンで動いていた車が、水素で動くようになるような進化だ。甘酒に「イチゴ味」が誕生したのだ。私は甘酒は甘酒味でなければならないと勝手に思っていたので、衝撃だった。
イチゴ味の甘酒
イチゴ味の甘酒
本来白い甘酒がほんのりピンク色になっている。飲んでみると甘酒の旨味と、イチゴの酸味がいい味を出している。美味しいのだ。

ということで、甘酒にジャムを入れてみようと思う。今すごい飛躍があったように感じるが、むしろないと考えたい。
甘酒にジャムを入れます!
甘酒にジャムを入れます!

甘酒にイチゴジャム

紅茶とジャムの組み合わせを「ロシアンティー」という。飲み物にジャムという組み合わせは全然ありなのである。紅茶の歴史も古いので、同じく歴史が古い甘酒もジャムとの相性がいいのだ。
甘酒にイチゴジャム!
甘酒にイチゴジャム!
イチゴ味の甘酒があるように、これは絶対に美味しいだろう。またかき氷のイチゴ味、歯磨き粉のイチゴ味など、イチゴ味に外れはないのだ。これも間違いないと思われる。
果肉入り!
果肉入り!
飲んでみると、イチゴの酸味と甘みが、甘酒の持つ素朴な甘みと相まって美味しい。日本の飲み物なのか、海外の飲み物なのか悩む、アジア圏の味がする。やはり合うのだ。都会的ではない、田舎で過ごした青春時代を思い出す味だ。
青春!
青春!

甘酒にマーマレード

次もジャムの王道である「マーマレード」。私が考えるオシャレな響きベスト10に入る一品だ。甘酒に入れると黄色くなり美しい。貴族が飲む飲み物かもしれない。
甘酒とマーマレード
甘酒とマーマレード
マーマレードの持つ品のある酸味と甘みが、甘酒に驚くほど合っている。どれもが程よいのだ。イチゴジャムのように突き抜けた酸味はないが、程よい。都会的な味だ。東京に来たからにはこのようなものを飲んで行きたいと思う。
オススメです!
オススメです!

甘酒にリンゴジャム

優しさの象徴「リンゴ」。禁断の果実とも言われるが、風邪の時などはすりおろしたリンゴを食べる。またリンゴでウサギを作ったらキュンキュンする。それがリンゴだ。これが驚くほど、甘酒に合うのだ。
優しさの象徴です!
優しさの象徴です!
やはり優しさを感じる一品となった。甘酒は若干癖があり、苦手という人もいると思うが、それをリンゴジャムが打ち消し、素朴な甘さという、もう一つの甘酒の旨味を引き出している。程よい酸味も忘れてはいない。母だ、母のような優しさの一品。これは美味しい。
色はあまり変わらない! オススメです!
色はあまり変わらない! オススメです!

そうでもないものたち

甘酒にジャムが何でも合うわけではない。不味くはないが、わざわざ入れるまでもないジャムもあるのだ。世の中にはいろいろなジャムがあり、パンには合うが甘酒には合わないジャムもあることを知っていただきたい。
甘酒にブルーベリージャム
甘酒にブルーベリージャム
結構な量を入れなければブルーベリーの味がしなかった。色は強いのに味は弱いのかもしれない。酸味も弱い。若干のヨーロッパの風は感じるが、味にインパクトがない。わざわざ入れる必要はないのだ。
甘酒にワインジャム シャルドネ
甘酒にワインジャム シャルドネ
初めて食べるジャムなのだけれど、甘くて苦みのないワインの味がして、ジャムとしては本当に美味しかった。問題は、甘酒にいれても全く味が変わらないこと。どこか遠くに甘さは感じるけれど、かすかすぎて、彼女の声を聞くことができない。
甘酒にワインジャム マスカット
甘酒にワインジャム マスカット
そのまま食べると、ゼリーのようで美味しい。しかし、甘酒に入れると、驚くほどにその力を発揮しない。出会ってはいけない二人というわけでもなく、街中でなんとなくすれ違ったくらいで、そこに運命を全く感じない。若干甘くなっただけだ。
甘酒にマロンクリーム
甘酒にマロンクリーム
ジャムなのか微妙だけれど、ジャム売り場にあったので、買ってみた。甘酒に混ぜると、モンブランを混ぜたような味となる。つまりそのままなのだ。悪くはないが混ぜる必要もない。パンチ力もなく、失敗した観光地の飲み物みたいになってしまった。
全体的に不味くはない、ジャムはどこだ? と探す味になった
全体的に不味くはない、ジャムはどこだ? と探す味になった

甘酒にミルクジャム

最後はミルクジャムを甘酒に入れる。私はミルクジャムを知らなかったのだけれど、オシャレをギュッと固めるとミルクジャムになる気がする。ちなみに混ぜるとオシャレな茶色になった。
甘酒にミルクジャムをイン!
甘酒にミルクジャムをイン!
完全に日本を離れた。北欧にこんな飲み物があると思う。寒い地域に伝わる体が温まる甘く優しい飲み物。酸味はなく、とにかく甘く、とろみが増して、体を芯から温める。甘酒が出汁的な感じで、甘みに深みを生み出している。
これをオシャレな茶色と言います!
これをオシャレな茶色と言います!

甘酒にジャムの時代が来た!

全部が全部美味しいとは限らないが、マーマレードやリンゴジャムなどは、間違いなく、甘酒に入れて美味しいジャムだった。素晴らしい味わいだ。世の中にはこのような組み合わせがあるのだ。今後もいろいろなものを組み合わせて行きたい。あと、いま私の家がジャムだらけで、オシャレな気がして満足している。
ジャムとしてはすごく美味しかった!
ジャムとしてはすごく美味しかった!
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