ガチのスタバ好きに聞く
今回お話を聞いたのは、以前書いた記事『スタバの新規オープン「1番目の客」になりたい』で偶然知り合ったスタバホリック(略してスタホリ)のNobuyoさん。熱心なスタバ活動(略してスタ活)により、たった5カ月で300店舗以上まわっちゃうような人である。
初めて会った時にお話をたくさん聞いた私は、その足でいくつかのスタバに行ったり、後日スタバ通なら知らない訳がない場所に行ってきた。
その様子の写真と共にお送りします。
1.「プレスでお願いします」と注文する
さて、まずはこのワードを紹介したい。
Nobuyoさんが「忘れもしない、あれは6月27日のことでした」と語りだしたのだ。
スタ活初期に衝撃をうけたというのがこの「プレスでお願いします」という常連さんの一言だったそう。
なにそれ、なんかかっこいい!
プレスでお願いする、ということは、改めて抽出してもらうということで、つまりは豆を選べるということである。
スタバで豆選べるのさえ知らなかった!
これは…間違いなくツウだろう。
ただし、だ。かわりに通常のコーヒーより高くつくのでそこは覚悟してほしい。
なお、豆を選ぶとシールか、説明が書かれたカードがもらえる。
カードはこのあと説明する「リザーブ店」でもらえる。
もう、1つ目でこの記事の伝えたかった半分は伝えてしまいました。
2.スタッフではなくパートナーさんと呼ぶ
ディズニーランドではスタッフをキャストと呼ぶように、スタバでは「パートナー」さんと呼ぶそうだ。
これは、スタバの人事による「パートナーはスタバの価値そのもので、パートナーの成長がスタバの成長だとする」という従業員に対しての哲学からきているらしい。素晴らしすぎて「もぅ、スタバの人事ぃ…」と脱力してしまう。
パートナーさんに、ねえパートナーさん!と呼ぶ感じではなく、誰かとスタバに行ったとき「あのパートナーさんの対応素敵だったね」みたいな使い方をするといいようだ。
そしてSNSなどでシェアするときなど、文字で表す場合は「PTR」と略して書く。PTNとかPTAとか書かなないように気を付けよう。
ちなみにスタバではアルバイトであってもみんな「80時間研修」というものを受けるそうだ。自信がつくだろうなあ。ほかにも、国立市のお店では聴覚に障がいのあるパートナーさんが中心に活躍しているそうだ。いろんな取り組みをしているんだなあ。
3.コーヒーパスポートをつかって旅する
前回の記事にも出てくるが、スタバでは無料で「コーヒーパスポート」という小さな冊子がもらえる。
開くとまず「このパスポートは、あなたをコーヒーの旅へ案内するガイドブック、そして旅の記録です。」と書いてある。
その通り、これでコーヒーの知識や、よくスタバに並んでいるコーヒー豆の詳しい説明を学びながら、実際に体験したコーヒーの思い出をメモできる。
そうか…たしかに、スタバでは世界各国のコーヒーを味わうことができる。それを「旅をしてる」とするわけだ。そう考えるとコーヒーを飲む時にいっそう思い入れがわいてくるな!
これまでどこの豆とか全く気にせずにいたけど、これからは旅を楽しもう。そしてそういう意識改革がツウへの一歩なのだ。
4.味の感想に迷ったら「〇〇の大地の味がする」
これはNobuyoさんに聞いた話ではなく、コーヒーパスポートを眺めていて私が気付いたことだ。
コーヒーパスポートには味の感想を書くところがある。
ご丁寧に、テイスティングの方法が書かれているし、後半には表現の用語集があるので、誰でもそれっぽい表現を書きのこすことができるだろう。
なるほど、、しかしちょっと面倒だ(すみません)。
初心者としては、もっと簡単にすませたいのだ。
そこで「〇〇の大地の味がする」である。
豆は、産地によって味が変わってくるだろう。だから表現にもし困ったら「ルワンダの大地の味がするなあ」「コロンビアの大地の香りがするよね」でいい。
味がよく分からなくても、これでツウっぽく見せることができるのだ!
5.豆選びに迷ったら「山系」をオーダー
これは、Nobuyoさんのお友達でやはりスタバ好きの靖子さんと話してて使えると思ったことだ。
豆は山の名称がついているのがやっぱり美味しいというのだ。(これはもしかして一般常識か?)
よく聞くところでいうとブルーマウンテンやキリマンジャロ。
ほかは調べたら、クリスタルマウンテン、グアテマラSHB(SHBとはストリクトリー(厳格な)、ハード(高地産)、ビーン(豆)のこと)、トラジャコーヒーなどがあった。
コーヒーは赤道を挟んで南緯25度から北緯25度の「コーヒーベルト」と呼ばれる地帯で主に栽培される。そのコーヒーベルトの中でも、比較的高地で、雨が適量で、寒暖差ちょうどいい感じの場所が栽培に適しており、味わいのあるコーヒーが出来るそうなのだ。
なので豆に詳しくない人は「マウンテン」がついているのを選べばOK。高いけども。
6.スタバアプリを入れてスマートさを演出
スタバのアプリをスマホに入れて、アプリから支払いをできるようにしておくと、支払いがスマートでそれだけで常連感を演出できるだろう。
このアプリ、スタバの情報がたくさん得られたりポイントが溜まったりする訳だが、私が一番気に入っているのはスタンプである。アプリで購入した翌日の14時に、お店オリジナルのアイコンが表示されるのだ。
これを集めるのが楽しみになり、気づけばスタバ沼へハマってしまう人も多いかもしれない。
7.店内やレシートをチェックする
興味の有無なのだろう、今までスタバをよく観察してこなかったが、よくみたら内装が店舗によってけっこう違う。
ツウともなれば そういった違いにいち早く気づき、それも楽しむのである。
ロゴのシンボルであるサイレンさんをチェックするのも良いだろう。Nobuyoさんは「オアゾ店のサイレンさんが控えめで好き」と言っていた。これぞツウの目線じゃないか!
8.スタバで各地の建築物を楽しむ
店内だけでなく、外観や建築物そのものを楽しむのもいい。
スタバには各地に「リージョナル ランドマーク ストア」というのがある。
日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされ、地域の文化を世界に発信する店舗の総称だ。観光地に多いので旅にいくとき、ランドマークストアがあるか調べていくのも楽しいだろう。
9.リザーブ店に行ってプリンチ(丸の内オアゾ店は穴場)
スタバにはリザーブ販売店というのがある。何それ全然知らなかった!
というのも、全国に60店舗ほどしかないそうだ。(うち東京に20店舗ほど。)
リザーブ店では希少なコーヒー豆と、抽出方法が選べるのだ。
そしてどうせならその中でも穴場を狙うとツウっぽい。
Nobuyoさんお勧めは、まだオープンして1年の丸の内オアゾ店。ここにはクローバーというドリップの機械がある。温度やお湯の量など調整してくれるから毎回均一に美味しいコーヒーができるそうだ。
SNSでこのお店のマップ情報を入れつつコーヒー写真を載せればスマートにツウだと思わせることができるだろう。
プリンチとは…ロッコ・プリンチというイタリアのパン職人のベーカリー。スタバと提携して、一部の店舗で食べられる。いまのところ丸の内オアゾ店、銀座マロニエ店、代官山プリンチ、横浜NEWoMan、中目黒ロースタリーだけのようだ。
ペアリング(コーヒーと合わせる食べ物のこと)としてプリンチの中から自分好みの酸っぱそうなのを選んだ。
このマリトッツォ、、飛び跳ねたくなるくらい美味しい…超まろやか。ホイップがきめ細やかでさわやかで酸っぱい!つまり、最高にうまい!
コーヒーは、ちょうどこの日から販売開始した、こだわりのウェストジャバだ。高かったので全集中した。
10.本格的なランチをする
ちょっと聞いてくださいよ。
スタバってコーヒーと軽食だけだと思ってませんでしたか?
実は本格的な料理も食べられるところがあったんです!
このマロニエ店では、お昼頃に行くとプリンチのランチプレートがいただけるのだ。
好きなデリが2種類選べて1298円だ(税込・ドリンクは別)。
サラダはバルサミコのドレッシングが美味しかったし、人気のフォカッチャは塩気がきいててこれまた美味しかった!
見渡すと、キャリアウーマン風の女性が多く、かっこいい空間であった。
ツウなのである。
11.いきなりテーマパーク「中目黒店」で工場見学
何かに精通してくると、そのおおもとの工程を知りたくなるものだろう。工場見学とか行って。
しかし、いきなり初心者がそういう所に行くことは少ない。
ビール飲んだことが無いのにビール工場に行く人はいないのだ。
だが逆に、いきなりおおもとに行ってしまうことで「この人はある程度知ってる人なんだな」になれるチャンスなわけだ。
そんな、ツウっぽくなりたい初心者があえてまず行くべき場所が、メイドインジャパンのコーヒーを焙煎している「スターバックス リザーブ ロースタリー東京」である!
ここで焙煎した豆が「トーキョーロースト」という名前で日本各地やアジア各国のスタバに届けられる。
「コーヒー豆の音」を聞いとこ
店内に入ると、焙煎のでかい機械がドーン!
そしてそこからシンフォニーチューブと呼ばれるチューブが張り巡らされている。
このチューブで、焙煎された豆がガスによって勢いよく運ばれる。
その際に聞こえる「プシュ! カラカラカラ…」という音が楽しめる、楽器のような仕組みになっているのだ。
ただ、いつその音が聞けるのか、タイミングはパートナーさんでも分からないらしい。
豆を作る頻度が多い週末が割と聞くチャンスが多いかもとは言っていた。
隠れミッキー的なのを探しとこ
ここはスタバのテーマパークと呼ばれるだけあって、見どころが多い。
焙煎機械の上の方には、2000枚にもなる桜の花びらを見ることができる。
そしてその中で一つだけ、桜の花びらが2枚重ねになっているものがあるのだ。
私は見つけちゃったぞ(ヒントもらった)。
でもここでは書かない。ぜひ行って探してみてほしい。見つければツウだ。
12.あえて紅茶を飲む
ちょっと聞いてくださいよ。
スタバってコーヒーだけじゃなくて紅茶飲めるの知ってました?
2階がティバーナという紅茶専門フロアになっている。TEA(お茶)とNIRVANA(ニルヴァーナ/至福の境地)からきているそうだ。
実はさきほど紹介した銀座のマロニエ店も茶葉の販売はないものの、紅茶が飲める。
ここ中目黒店ならさらに、紅茶が30gと少量から買えたり、紅茶の抽出機械が売られている。
スタバで紅茶飲むって、それはもう上級者よ。
13.あえてお酒を飲む
ちょっと聞いてくださいよ。
スタバってお酒飲めるの知ってました?
ここ中目黒店の場合、3階がお酒コーナー。(ちなみに4階はラウンジで席だけある)
この時はコロナの影響でノンアルコールだけだったけど、すっごく美味しいドリンクを飲むことができた。
もうワクワクが止まらなかった。
席も開放感があって過ごしやすいのだ。
14.イベントに参加しちゃう
知りもしないのに、いきなり工場見学しちゃうのと一緒の理論で、いきなりイベントに参加しちゃうのもツウっぽいだろう。
ここ中目黒店ではセッションと呼ばれるイベントを開催しているそうで、コーヒーや紅茶の飲み比べや、なぜか抹茶をたてるイベント、夏休みには見学ツアーなんかもあるらしい。
ただ、そういったタイミングが無くともできるものもある。
15.「おつドリ」をSNSにあげる
さてラストは「おつドリ」。
おつドリとは、お疲れ様ドリンクの略である。
もっぱら仕事終わりに注文する定番のドリンクとして使われるらしい。
「今日のおつドリはこれ!」みたいにSNSに載せれば間違いなく初心者には見えないだろう。
というわけで、スタバでいきなりツウっぽくなれる方法は以上です。
怖がらずに、スタバへ行こう!
そして常連になったら「ホムスタ」をつくろう
初心者向けにいろいろ書いたわけだが、もしこれらすべてをこなしたら、もうあなたはスタバが怖くなくなっていることだろう。
そしてきっと、お気に入りの店舗が出てくるはずだ。
そんな、よく行くお店をスタバ好き界隈では「ホムスタ」と呼んで大事にしている様子。そのうちホムスタのパートナーさんとも自然と仲良くなり、常連さんだけに配るちょっとしたプレゼントをくれる機会なんてあるかも。
うーん、知れば知るほどハマるスタバ。
見る目が変わって、すっかり行くのが楽しみになっちゃった!