ギネス記録に挑む
四足走行世界大会が開催されたのは2014年11月13日。場所は駒沢オリンピック公園の陸上競技場。滑り台やブランコがある広場でやるのとは訳が違う本気の競技場での開催です。
テレビなど各種メディアの取材も沢山来ていました。
大会はまず予選があり、各予選で1位の人が決勝に進めます。
予選の組み合わせ抽選。デイリーポータルZゼッケンを装着。
ちなみに、世界大会出場者は24人。下は11歳から上は51歳まで。おそらく全員日本人。
ユルキャラも出場していましたからね。
これで大体わかったのではないでしょうか。世界大会とは言っていますが、そんな感じの大会です。
ギネス公式認定員の方も来ていました。ギネス記録については
こちらの記事で。
とはいえ、この大会では四足走行のギネス記録に挑戦出来ます。もし決勝でギネス記録が出ればその場で認定され、ギネスワールドレコードに載ってしまうのです。
ということで、本気で挑んでみました。
100kmや200kmは走ったことがあるけれど
それでは四足走行のルールです。四足走行では手足を交互につかないといけません。
後で知ったのですが、ゴムが全面についた手袋は摩擦で加熱して火傷することがあるそうです。四足走行を始める方は気を付けてください。
手袋着用が義務付けられ、素足不可。スパイク付きの靴を履いても構いませんが、手にスパイクをつけてはいけません。
それから、二足で走る時のように、片足が着地した後にもう片方の足が着地する直前、両足が浮いている状態になってはいけないというルールもあります。
足が二足走行のようになってはいけないというのは、恐らくこのように手をちょっとだけついて走ってはいけないという事だと思います。
細かい所はそのぐらいで、後はコースを半分以上はみ出さないなど通常の100m走と同じ。ルールは結構アバウト。
こんなルールに従い大会出場前に練習した時の映像がこちらです。
サルが走っているのと似た感じです。このフォームが一番いいのかわかりませんが、大体こんな感じの走りになります。
ちなみに、この練習時に股関節を痛め、本番に向けての練習はこれ1回のみ。ほぼ未経験での世界大会出場となりました。
オッサン必死過ぎ
それでは予選の様子です。予選は50mで行われ、全部で5レースありました。
野球のユニフォームやコスプレなど皆さん自由な服装で走ります。
各レースで1位になった人のみ決勝に進めます。早い人と同じ組にならなければ決勝進出の可能性もあります。
同じ組だった坂田さん46歳。フィンスイミング歴20年。四足走行も早かったです。
同じ組で走った方は私以外に3人。年齢もスポーツ歴も様々。少なくとも四足走行を普段から練習している人ではないでしょう。
広島からきた15歳の女の子。器械体操歴8年、バトミントン歴2年半だそうです。凄く早かった。
さて、私の予選の結果ですが、こんな感じになりました。
ほぼ同着でのゴール。このあと同時にゴールした二人でもう一度50mを走り、かろうじて私が競り勝ち決勝進出を決めたのでした。
オッサン、必死です。
若者は早い
さあ、いよいよ決勝。決勝は予選の倍。100mで競います。ここでギネス記録を出せばその日から世界記録保持者となれます。結果はいかに!
On Your Mark!
Ready Go!10代、20代の選手が先行!40代選手が全員出遅れる!
離されていく!
遅れていく!
ゴール!100mなんとか完走!
結果、100m29.35秒。世界第7位(決勝最下位)!
世界第6位の麻野さん(石川県在住45歳)と固い握手。結婚10周年の記念として出場されたそうです。四足走行界では錦織圭級の世界順位の二人です。ナイスファイト!
シニア部門を作って
という訳で、決勝では最下位。7位となりました。一応世界大会なので世界7位ということで。ええ、分かっています。くじ運でうっかり決勝に出られただけのこと。
おこがましい事も分かっています。でも来年ぐらいまでは世界7位と言っておきます。多分、こんな大会他の国で行われる事はなさそうなので。
いずれにしろ、短距離走は若者が早いですね。1位は18歳の高校生で15.86秒のギネス記録でした。第三回大会があるならばシニア部門設けて欲しいです。倍ほど年の違う若者とスピード勝負はキツイ。腕や肩、腰にきます。
100kmや200kmのマラソンの時よりも肩や首などに長くダメージが残りました。オッサンはゆっくり走るに限るね。