石川さんも食べています
グラブジャムンは、以前編集部の石川さんの記事で紹介されています。
激甘!インドのドーナツが世界一甘い
記事の中では「とにかく何をしても口いっぱいに甘いのだ。どのくらいかというと今まで気づかなかった虫歯が見つかるくらい。」と甘さが表現されています。揚げてシロップを染み込ませているのだから間違いなく甘いだろう。
こんなものまで売っている。Amazon無双。
どれほど甘いのか実際食べてみたいと思ったものの、記事内ではインド料理店でもグラブジャムンを扱っている店はそんなに多くないとあります。それならば、どこかで通販してないかと思ったらアッサリAmazonで売っていました。アマゾンなんでもあるぞ。
売ってはいるが、業務用の1kg入りだけどね。
届いた物を見ると、原材料は小麦や砂糖。「凝縮したミルク」はコンデンスミルクのことでしょうか。ギーはインドのバター?ローズ・ワターはローズウォーター?発音に忠実です。
色々疑問に思いつつ、開けて器に盛ります。
シロップ漬けのアンズとかにも見える。少し温めてから食べるのがいいようです。
香りはそれほどしませんが、少し甘いスパイシーな香りがあります。カルダモンの香りでしょうか。
油をまとい、タップリと砂糖水を吸い込んだその姿。危険だ。
切ってみると、中までタップリのシロップが染み込んでいます。見るからに甘そう。とにかく食べてみます。
かなり甘いが思ったよりも大丈夫。酒も好きだが甘い物も好きな42歳のオッサンにもギリ大丈夫な甘さ。
確かにかなり甘いお菓子でした。沖縄の揚げドーナッツに少しアジア雑貨店で感じるような香りを足してガムシロップに浸けこんだような感じです。
もっと垂れてくるほどシロップがタップリ染み込んでいるかと思っていましたが、表面がかなりカリッとしていて、そこまでではありません。アルコール感の無いエスニックなサバランとも言えるかもしれません。
沢山食べるのはキツイ甘さではありますが、1、2個ぐらいなら辛い物の後にいいでしょう。
見た目は白玉団子のようですが、騙されてはいけません。
缶を開けると表面がザラついた白い塊がゴロゴロ入っています。
餅のような食べ物を想像して食べると痛い目をみる。
香りはそれほどありません。薄くレモンのような香りがします。グラブジャムンが割と平気だったので、1個を一口で食べてみます。
なんじゃこりゃー!
激甘です。いや、白い塊のそのものはそれほどでもありません。シロップがグラブジャムン同様にかなり甘く、それをグラブジャムンよりもはるかに大量に吸い込んでいるのです。
一口で食べた結果、口の中に大量に甘いシロップがあふれ、どうすることも出来ない甘さが口の中に留まります。これはキツイ。
これだけ吸い込んだ激甘シロップが口にでてくる。食べ方を間違えたのだろうか。
断面を見るとグラブジャムンよりも全体がかなりスポンジ状です。シロップが凄い勢いで出てきてあたりまえ。一口で食べてはいけないものでした。
冷静に味を判断すると、カッテージチーズの爽やかな風味があるので、シロップをしっかりしぼればグラブジャムンよりもアッサリしていました。
しかし、いずれにしろ甘過ぎ。インドの人は本当にこれを好んで食べているのだろうか。
自作してみよう
グラブジャムンもラスグッラもかなり甘い事は分かりました。調べてみると、作り方はグラブジャムンもラスグッラも途中まで同じで、シロップなどを調整すれば日本人でも食べやすい美味しいお菓子となるようです。
材料は牛乳、小麦粉、レモン汁、砂糖と水とシンプル。
チーズでボールを作る
それではグラブジャムンとラスグッラを作っていきます。
市販のカッテージチーズでもいいようです。
用意する材料は牛乳、レモン汁、小麦粉、ベーキングパウダー、グラニュー糖。
レシピによってはベーキングパウダーが無かったり、カルダモンパウダーやローズウォーター、スキムミルクなどを入れる物も有りました。一番シンプルな物で作ってみます。
お酢でも作れますが、香りがキツイのでレモン汁がオススメ。
まず牛乳1リットルを沸騰させ、火を止めてレモン汁を50mlほど入れてかき混ぜます。再度沸騰させたら火を止めて静かに置きます。
分離が甘かった時はレモン汁を足して再加熱してください。
続いてレモン汁を入れた牛乳をガーゼで漉します。ガーゼに残った物を一度水でさっと流し、ゆっくりしぼって水を切っていきます。
インドあたりではこれをパニールと言うそうです。小さく切り分けて揚げた物を料理に入れたりするらしい。
続いて出来上がった塊をボールに移して練って生地を作ります。
入れる分量は割と大雑把でいいようです。
ベーキングパウダーは無くても大丈夫。
お好みでカルダモンパウダーなども入れます。今回は無しで。
この段階ではあの激甘は想像できない。
練った生地を切り分けて2cm程度のボールにしたら、次はシロップを作ります。
激甘の原因はここにある
シロップ作りはとても簡単。
普通の砂糖でも構いません。
水と同量程度のグラニュー糖を用意します。今回は水400mlに対してグラニュー糖250gとしました。
おいおい、こんなに入れていいのかよ!と思う量が入る。恐らくこれでも日本人向けの抑えた量だと思う。
あとは、グラニュー糖を水に入れて火にかけて全部溶かせば出来上がり。グラブジャムンやラスグッラのシロップでは、これにローズウォーターやレモン汁などを入れたりすることもあるようです。無くてもOK。とてもシンプル。
ここまで来たら最後の仕上げ。先のボール状にした生地を調理していきます。
シロップで煮込むとは。生地そのものが甘く無くてもそんなことしたら甘くなって当然。
まず鍋でシロップを加熱します。そこへ丸くした生地を静かに入れて煮ていきます。5分ほど煮たら弱火にしてフタをします。そのまま10~15分ほど煮ていきます。
油で揚げたあとにシロップへ。油と砂糖の組み合わせは美味しいですけどね。程度というものがある。
一方、グラブジャムンの方は生地を低温の油でじっくりと揚げていきます。
このまま塩をかけて食べても美味しいと思う。油と塩の組み合わせも美味しい。
表面がカリッと揚がったら取り出して油をよく切ります。
何も浸けこまなくても。上からかけるだけではダメだったのだろうか。
油を切ったらシロップに浸けます。フタをしてひと晩放置すれば出来上がりです。
ふくらんだ生地。シロップをよく吸っていそうだ。
さてラスグッラですが、煮えて生地が膨らんでいたらフタを取り、もう数分煮たら出来上がり。このまま温かいうちに食べるか、冷やしてたべます。
では、出来上がった自作グラブジャムンとラスグッラを食べていきましょう。
市販品よりもツルンとした表面。それほどシロップは吸い込んでない?
自作ラスグッラは割と滑らかな表面。カッテージチーズの爽やかな香りがします。
あまりスポンジ感はない。味はどうなの?
割ってみましたが、市販品の物に比べると気泡が細かく、あまりスポンジ感はありません。押してみましたがシロップの染み出しも程々です。警戒しつつ食べてみます。
かなり甘いが結構いける!
自作ラスグッラは、シロップの吸い込みは程々。いきなり口の中が甘さ全開になることはありませんでした。カッテージチーズのレモン風味の乳製品の香りが強くややクセがあるものの、市販品に比べれば食べやすい味です。
シロップもよくある自作ガムシロップと同じ感じで作っているため、かなり甘いとはもののインドのシロップに比べれば穏やか。
本場のラスグッラは日本人にはちょっと厳しいですが、これならチーズ風味の甘いお菓子として普通にたべられそうです。
油と糖分でテカテカ。この見た目なら美味しいにちがいない。
続いては自作グラブジャムンです。ひと晩おいて取り出してみるとシロップを吸いこんだためか、ややふくらんでいました。
シロップをしっかり吸い込んでいる。
カルダモンパウダーなどを使わなかったのでエスニックな香りはなく、揚げドーナッツの香り。
かなり甘いがこれはうまいな!
自作グラブジャムンはシロップの染み込み具合は市販品とあまり変わりませんでした。しかし、シロップの甘さが抑えられていると、スパイスのクセもなく食べやすい味でした。
自作ラスグッラに比べるとチーズ臭さがなくなり、小麦だけのドーナツと異なり軽い口当たりです。シロップの甘さをさらに抑えたり、レモン汁などを入れて爽やかにしたりすると更に美味しくたべられそうです。
これならまた作りたい味です。
本場の味は厳しい
自作グラブジャムンとラスグッラはどちらも美味しく食べられました。ネットで出てきた日本語のレシピを参考にしたので、恐らくある程度日本人向けにアレンジされていると思います。
よくレストランでその国出身のシェフが作る本場の味と宣伝しているお店があります。総じて本格的で美味しい!となるのですが、必ずしも本場の味が日本人にとっていいとは限らないのが分かった2品でした。
興味のある人はアマゾンで買えるので、飲み会など大勢で一気に食べられる時に取り寄せて試してみてください。激しく甘いです。覚悟して食べてください。一人でも食べたい方は1kg消費出来る当てを見つけてからがいいです。
残った市販品のラスグッラ。しぼって軽く水で流し、別のシロップをかけてなんとかしました。本場の味は厳しい。
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