まだまだある変わり種
やきいも丸じゅんではほかにも変わり種商品がいくつも販売されている。
中でも気になった「やきいもハンバーグ」を買って帰り、晩ごはんで食べた。
肉×おやつとしても食べられる甘い野菜という組み合わせに、肉×パイナップルの酢豚を連想した。
老若男女問わず日本人皆から愛されるいもといえばそう、さつまいもだ。
4年前のちょうど同じ時期に、べつやくれいさんが豪徳寺にあるやきいも専門店を訪れているが(記事はこちら)、愛知県碧南市にも40品種以上ものやきいもを取り扱うやきいも専門店があると聞き、いも好きの友だちを連れて行ってきた。
そこは、ねっとり系からほくほく系、これまで食べたことのない珍しい品種まで色とりどりのさつまいもが並ぶ、いもパラダイスだった。
碧南市は三河湾に面した自然豊かな地。名鉄に乗れば名古屋駅から約1時間で行くことができる。
初めて訪れる碧南市がどんな街か楽しみにしていたが、冷え冷えした外とは対照的な暖房がきいた車内がとても心地よく道中爆睡してしまい、気がついたらお店に到着していた。
碧南市は「へきなんし」と読む。
最近は子どもの名前に「碧」という字を使い「あい」「あおい」などとも読むらしいが、答えを知るまでは読めず勝手に「いわなんし」だと思っていた。ジュビロ磐田の「磐」に似てるから。
我ながら安易な発想だ…
目が覚めるとそこはちょっと怪しげな焼きいも専門店だった。
今回の目的地、やきいも丸じゅんだ。
あなたも気になっているだろう右下に写っている男性は、やきいも丸じゅん店長のジャンボさんだ。この後も随所に現れるため、顔が完全にインプットされる。
窓口へ進むと多くのお客さんが列を作っていた。若いカップルから子ども連れの家族、お年を召した夫婦まで年齢層はさまざま。
店舗や看板の色合い、幅広い年齢層のお客さんが列を作っている光景が、年末ジャンボ宝くじ販売中の宝くじ売り場みたいだなと思った。
さつまいもの品種といったら紅はるかや安納芋、シルクスイートなどが有名だが、それらの人気品種はもちろん、やきいも丸じゅんは40種類を超えるさつまいもを取り扱っている。
マツコの知らない世界では、さつまいもの品種は全23種類だと言っていた。倍ぐらい多い。
これだけ多いとどれを食べていいかわからないので、競馬のように名前で買ういもを選ぶという手もある。
個人的には、「葵はるか」「夢ひらく」あたりが、源氏名っぽくて好きだ。
「エレガンス葵」はさつまいもの品種だと知らずに聞いたら、100%商店街にあるブティックだと思う。
名前もいいけどちゃんと味で選びたいという方も、お店がちゃんとインフォメーションしてくれているので安心してほしい。
好みのやきいもを自分で選びたい方は、このチャートを参考にするとよさそうだ。
そしてわたしのような究極のめんどくさがりには、この方法がピッタリ。
なんだかんだいってプロに聞くのが一番手っ取り早い。家電だって、化粧品だって、やきいもだってきっとそうだ。
無事購入完了。
スタッフさんの手際がいいので、列になっていても長く待った感覚はなくすぐに買えてよかった。
今回手に入れた商品はこちら。
やきいもは寒い中、熱々をはふはふ食べるのが一番!ということで、早速いただく。
まずはねっとり系の王道、シルクスイートのやきいもから。
美しい黄金色がまぶしい。
さすがねっとり系、半分に折りたくても柔らかくてなかなか折れなかった。
貼り紙してあった通り「今、あまいいもおすすめは?」とレジの方に聞き挙げてもらったのが、このシルクスイートだ。
本当にあんまい。ひっくり返るほどあまくて、濃くて、うまい。
こんなあまいさつまいもが昔からあったか?わたしが子どもの頃食べていたさつまいもは、なんとな~くあまくて、どちらかというとパサパサして食べづらい印象の方が強かったが…
調べてみたところ、シルクスイートは2012年から種苗の販売が開始されたばかりの新しい品種だそうだ。割と最近!やっぱり子どもの頃にはなかった品種だった。
さつまいもも進化してるんだなぁ…どんどんあまくなって、どんどんおいしくなって、人間って、すごいな~!!
超希少芋とされる指宿ムラサキのやきいも。
指宿ムラサキは、食感も味もさっぱりしていた。
最近はねっとり系のいもが人気らしいが、ねっとりが苦手な人、口に残るのが苦手な人はこれくらいさっぱりしている方がいいかもしれない。
シルクスイートを食べた後だったので、より違いが明確になった。
何品種も同時に味わえるいも比べ、めちゃくちゃ楽しい。
やきいもなのに冷えているとはどういうことか。上は洪水、下は大火事、さてな~んだ?という定番なぞなぞがよぎった。ちなみに答えは「風呂」なので、やきいもとは一切関係はない。
はじめはわけがわからなかったが、どうやらやきいもを蜜に漬け、冷やしたものらしい。
ただでさえあまいやきいもがさらにあまあまに。でも、自然のあまさなのでからだに悪い気はまったくしない。
ただしこの日は、寒波の影響で今シーズン一番の寒さと報道された日。外で食べるべきではなかった。
速攻車の中に退避した。
冬も食べられるけど、夏におすすめ…!
最後にいただいたのは、燻製冷やし干し芋 男のお芋。
燻製機で冷燻にかけられた干し芋で、スモークウッドがりんごかさくらか、選ぶことができる。
これが度肝を抜かれるうまさだった。
干し芋のイメージを覆すスモーキーな風味が最高!!お酒にも合いそうだ。
さつまいもは好きだけど干し芋は一度に食べきることができず、普段は食べては封をし、食べては封をしを繰り返して食べ終えていたが、この干し芋は開けて気がついたらなくなっていたと思うくらい、あっという間に食べてしまった。
実際はなくなったのではなくバッチリ全部食べているので、そのことは自分に言い聞かせたい。
こんなことならまとめ買いしてくるんだった~!!
今回食べたのはたった4品。
男の干し芋まとめ買いを含め、また訪れ、食べたことのない品種も順番にクリアしていきたい。
全クリした時の達成感もすごいんだろうな…
やきいも丸じゅんではほかにも変わり種商品がいくつも販売されている。
中でも気になった「やきいもハンバーグ」を買って帰り、晩ごはんで食べた。
肉×おやつとしても食べられる甘い野菜という組み合わせに、肉×パイナップルの酢豚を連想した。
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