日曜たのしさ一万尺 2018年12月2日

Aバッチ、草履、マラソンタオル~ローカルスクールアイテム投稿発表~

全国各地からローカルスクールアイテムが集まった

あって当たり前だと思っていたスクールアイテムが、他地域にはなかった!!

そんなご当地スクールアイテム『ローカルスクールアイテム』を募集したところ、1つ1つが特集記事になりそうな勢いの興味深いアイテムが続々と集まった。

小・中学生の頃を思い出しながら、どうぞお楽しみください。

1988年静岡生まれ・静岡在住。平日は制作会社勤務、休日は大体浜名湖にいる。
ダイエット目的でマラソンに挑戦するが、練習後温泉に入り、美味しいものをたらふく食べるというサイクルを繰り返しているため、半年で10kg近く太る。

前の記事:うなぎ屋のまかない食べ歩き


持っていることがステータスなアイテム

わたしが住んでいる静岡県には、「リーダー旗」という選ばれし高学年のみが持てるローカルスクールアイテムがある。1登校班につき1人しか持つことができないので、それを持てることがステータスだった。

このリーダー旗への憧れの気持ちは、他地域でも共通していた。

リーダー旗は埼玉(川口市)にもありましたよ!

通常はなるべくシワにならないよう、ピッチリとぐるぐる巻きにするのがカッコ良いとされ、横断歩道での使用時のみバッと開くものでした。

なお下校時は皆バラバラなので、リーダーは旗をランドセルの右側に縦に差し込んで手ぶらで帰ります。

その姿にもまた、選ばれし者だけが放つオーラを感じたものです。笑

九段下さん

埼玉にもあった!!

ピッチリとぐるぐる巻きにするのがかっこいいとされる風習、ランドセルに差し込んで手ぶらで帰るスマートさ…めちゃくちゃわかる~!!

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大人になってからビジネスバックで再現した(こちらの記事より)

リーダー旗と同じように、持っているとまわりから一目置かれるローカルスクールアイテムがほかにも。

「Aバッチ」は毎年行われるスポーツテストで優秀な成績(A判定)だった人が県からもらえるバッチです。我が家では弟が毎年もらっていたのですが見当たらず…。通常は1クラスに一人か二人の生徒がもらっていました。
先日上司の子供さん(中学生)がもらっていたのですが、広島出身の上司はその偉大さが分かっておらず、岡山県民で必死にその名誉を力説しました。
私の偏見ですが、Aバッチ=スポーツ万能=勉強もできる人が多い=カースト上位なため、とてもキラキラした人たちが貰うもの、といったイメージです。

魔王さん

わたしのクラスだったらあの子がもらっただろうな…という光景が目に浮かんだ。間違いなくりさちゃんだ。 

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画像検索したらとてもかっこよかったので絵に書いた
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快適さを求め生まれたアイテム

ローカルスクールアイテムは子どもたちが学校生活を安全に、より快適に過ごすため、企業が開発した商品が多い。

子どものことを考えて機能性にフューチャーしたんだろうなと感じるアイテムがこちら。

島根県出雲市の小学校では、夏になると上履きも衣替えします。 学校指定の青い草履(昔は女子はピンクでした)を裸足で履くので、暑い日もすこぶる快適。これが全国的なものではないと知った時は地味にショックでした。ちなみに他の地域での使用状況は不明です…。

フエリさん

こんなの快適に決まってる!!
学校だけじゃなく会社でも採用してほしい。 

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見た目もかわいい、究極のクールビズ

奈良の子はそろそろマラソンタオル(駆け足タオル)をお母さんに用意してもらう季節…
タオルの真ん中に切り目を入れて、体操服の下に着る。同じ関西人でも知らん人がいたよ…

RUEさん

 

『マラソンタオル』(主に奈良県北部)タオルをベストのように切ったもの。
冬のマラソンの時に体操着の下に着用し、終わったあと首元からシュッと抜くのが爽快。2016年以降複数のメディアに取り上げられ、そのうちNHK奈良放送局の調査で長年の謎だったルーツが判明。

高野はライオンさん

このマラソンタオル、調べてみると奈良ではかなりメジャーらしい。
奈良に嫁ぐ予定がある他県民は、覚えておいた方がよさそうだ。

005.jpg
急に「お母さん、用意して!」と子どもに言われても、そもそも物を知らない
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色とりどりの通学アイテム

ローカルスクールアイテムの中でも特に数が多かったのが、通学アイテムだ。

生まれも育ちも愛知ですが、名古屋市内の小学校から小牧市の小学校に転校した時に、学校指定の通学帽がありました。しかも、市内15小学校色や形が違っていました。後、遊びに行く時には学校の校章シールを貼ったヘルメットがありました。名古屋の時にはどちらもありませんでした。 
10年以上も前の話ですが、未だにあるみたいです。

よーへーさん

色や形のバリエーションがすごい。
既製品なのか、学校オリジナルで作っているのかが気になるところ。

MIKASAのバッグ(宮城県)
中学生がメインに持っている、エコバッグにありがちな薄い素材のバッグです。 
特にかっこよさ・かわいらしさはないように思いますが、カラーバリエーションが豊富で、通学時に友達(たぶん)同士がお揃いの色のバッグを持っているのを見かけます。 
私が宮城に来た(約10年前)からすでに見かけていましたが、今も健在です。

もちさん

もちさんに教えていただいたMIKASAのウェブサイトを見たら、22色もラインナップがあった。
MIKASAロゴにラメが入っているバッグがほしい。

修羅の国・北九州における局地的な話かもしれないが、昭和55年頃 突如「ランドセルはダサい」という価値観が児童間に広まり ほぼ全員がランドセルを放棄。私も母お手製のおけいこバッグのような物で学校に行っていた。自意識の芽生える季節だったのか。

ちゅんさん

ランドセルを放棄するも、お母さんお手製のおけいこバッグが代替品となったところが小学生らしくてかわいい。
そっちはいいんだね…。

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地域独自の試験

ローカルスクールアイテムといえば「自転車免許」。たしか小学校3年のときに試験(筆記と実技)があり受かれば自転車で遠出できる。ヘルメットも必携でした。埼玉県北部

松本ジュンイチローさん

筆記と実技の両方があるなんて、乗り物が自転車というだけでほぼ自動車運転免許試験だ。
友だちが受かって自分だけ落ちたらつらい…。 

埼玉でいえば他に北辰(ほくしん)テスト。出版社がやっている高校入試に向けた実力テストで、埼玉県の中学3年生はほぼ全員が受験し、その結果用紙を学校に堂々と持ってきて教師に見せたりなどしていました。
というのもこれで県内の私立高校の合否が決まるという謎のテストだからで、一部周辺の都県の高校でも通用します。そのため何故か埼玉県民は皆これが全国クラスのものなのだと勘違いしている節があります。

九段下さん

全国区だと思っていたら地元だけだったよい例。
しかしこれで高校の合否が決まってしまうなんて、ローカルながらかなり重みのあるテストである。


 

一部の地域だけではもったいないほど魅力あふれるローカルスクールアイテムをたくさん知ることができた。

草履とマラソンタオルは個人的に導入したい…

たくさんのご投稿ありがとうございました!!

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