電子ピアノの高いやつとは…!?
つづいては4階の電子ピアノ専門店「あのぴあの」へ。
こちらもデモ演奏を聴いて、高い楽器を当てる。どっちもローランド製です。
↑「木目の方」と呼びます
↑「白い方」としましょう
古賀:うまい……
石川:やっぱりどっちもいいやつに聴こえるよ……
谷頭:木目の方が音がくぐもってて、白い方がグランドピアノに近い気がするんですよね。こっちなんじゃないかなと思うんだけど。
※谷頭さんはピアノ歴22年、全国コンクール3位を取ったこともあります
古賀:ここは外せないですよ!!
谷頭:やばいやばい。ちょっと弾いてみていいですか?
谷頭:白い方がグランドピアノのタッチに近いので、こっち……いやわかんない!!
石川:木目の方が低音出てる気がするんです。高音の透き通った感じは白い方があるかも。
谷頭:フタの形が違うんだよなー
石川:それ判断基準になるかな??
店員・篠崎さん(以下、篠崎):では当ててください。
谷頭:僕は白い方が好きですね。
古賀:私もそっちにしよ。音がキラキラしてたから。
石川:僕は、木目の方だと思います。ボタンがいっぱいついてるから。
一同:(笑)
石川:多機能だから。あと、やっぱり低音よく出てる気がして。
正解は……
木目の方!!
谷頭:こっちかー!!!
古賀:多機能だ(笑)
鍵盤がまず違う
篠崎:一番大きい違いは、鍵盤です。まず素材が、横から見ると木目の方は木で、白い方はプラスチックなんです。
篠崎:さらに、構造も違います。木目の方は鍵盤の長さがグランドピアノに近く、ハンマーもしっかりしているので、打鍵感が格段にいいです。
古賀:(弾き比べて)これは…本当にわからない…!
石川:ここは経験者じゃないとわからないところですね。
篠崎:あとはスピーカーの形状や配置ですね。木目の方はスピーカーボックスに入っているため、ボックス内で音が反響しあって点ではなく面で音が出ます。そのため臨場感が出て良い音になります。
篠崎:スピーカーの出力が違うので、最終的な音が変わってきます。
多機能=こだわりが異常
篠崎:電子ピアノって、生のピアノの音を録音・編集した音源を持っていて、鍵盤を押すとそれが鳴るというシステムです。白い方はそれを単純に鳴らしますが、木目の方はモデリングシステムといって……。
谷頭:(本体の液晶画面を見ながら)ピアノの開き具合が設定できるんですか!
篠崎:はい、シミュレーションして再現した音色を出すことができます。他にはハンマーノイズといって、グランドピアノを弾くと弦の音とは別に、ハンマーが機械的に動く動作音が鳴ります。その大きさを設定することもできます。
谷頭:すげー!!いま電子ピアノってそんなことになってるんだ。
石川:門外漢には全然想像もつかなかったこだわりですわ……。
篠崎:音色のデータ自体も大容量のものを持っていると思いますね。
石川:それぞれどういうお客さんに勧めてますか?
篠崎:お子さんがピアノを習い始めるような場合は、木目の方がおすすめです。教室のグランドピアノと家のピアノで打鍵感をそろえてあげた方が違和感がなく、上達も速いと思います。
逆に、ピアノ経験のある方は打鍵感の違いにも対応できますので、一人暮らしを始める学生さんや久しぶりにピアノを再開したいという方には、手ごろな白い方でも問題ないと思います。
石川:上級者ほど高いのがいいわけじゃなくて、弾けるからこそ手ごろに済ますっていう手もあるんだ。