大阪の鶴橋で味わう「ラーメンコンビニ」スタイル
大阪の鶴橋には日本最大級のコリアタウンがある。かつて「猪飼野」と呼ばれていた鶴橋では、朝鮮半島から日本へ渡ってきた人たちが、古くは4世紀頃から暮らしていたという。その後も鶴橋は韓国にルーツを持つ人々が多く移り住む土地となり、韓国の文化が日本の文化と混ざり合いながら深く根付いてきた。
鶴橋は、韓国の焼肉文化がいち早く広まったために、今では焼肉の聖地と呼ばれるエリアにもなっているし、東京の新大久保のように、K-POPをはじめとした韓国のエンターテインメントに手軽に触れることのできる場にもなっている。
そんな鶴橋だから、韓国での流行が他の町より早く入ってきたりする。今回訪ねたのも、韓国に増えつつあるという「ラーメンコンビニ」と同様のスタイルを取り入れたお店である。
入店すると左手の棚にずらっと韓国の袋麵が並んでいる。
私は韓国の袋麺がそもそも好きなので、食べたことがある商品もある(最近ではスーパーでも普通に韓国の袋麵を見かけますもんね)し、見たこともないものもある。
どうやらここから好きなものを選び、買い、自分で作って食べていいようである。迷った末、「人気No.1」と書いてあるのにした。こういう時は平気で数の論理に従うのが私だ。
専用マシーンで簡単に作れました
本場韓国の「ラーメンコンビニ」の多くは無人らしいが、この「トントン2」には店員さんがいる。そしてお客一人一人に作り方を説明してくれる。
まず、買った袋麺を調理するためのマシーンがこれだ!
スープやかやくも入れてマシーンのボタンを押せばちょうどいい量の水が注がれる仕組み。IH式にアルミ鍋の底が高熱になり、すぐにグツグツ沸騰してきます。
で、その間に、私は店内にある冷蔵ケースの前へ。ここにはいくつかのトッピングメニューが用意されており、好きな物を選ぶことができるのだ。
お店の方におすすめしてもらい、「ネギ」と「おでん」をチョイス。ここでいう「おでん」は「韓国おでん」と呼ばれるもので、鶴橋では食べ歩きように串に刺さったものをよく見かける。「オムク」という平たいさつま揚げのような、魚介のすり身で、これを袋麺に入れると出汁が出てより美味しくなるのだとか。
ちなみに店内で袋麺を食べていく場合、どれを選んでも一つ370円だそうで、トッピング2品が50円ずつだから、これで合計470円。
私は韓国の袋麺の麺の食感が特に好き。モチモチと弾力があるちょっと太麺タイプのものが多い印象。この「コッコ麺」の麺もまさにそんな感じでした。
冷蔵ケースの中ではドリンク類も販売されていた。私はこんな梨のジュースを買ってみたけど美味しかった。