「トントン2」はコロナ禍ゆえに生まれた
美味しく食事をした終えたところで、ちょうど他にお客さんがいなくなり、店主の久保田さんにゆっくりお話を伺うことができた。
――こうやって袋麺を食べたら手軽で美味しくていいですね!このスタイルは韓国では流行ってるんですか?
はい。韓国では無人販売が多いんです。支払いもタッチパネルでできるようになっていて、誰もいなくても大丈夫。
――そうなんですね。ここはいつからこのスタイルでやっているんでしょうか。
去年からで、1年になりました。
――鶴橋にはまだ他にこういうスタイルのお店はないですか?
ないと思います。
――どうしてこういうお店をしようと思ったんですか?
最初はここで居酒屋をしようと思ったんです。でもそれはコロナの頃で、あんまりできないし、野菜の卸売りをしようかとも思ったんですけど、友達が来て、『韓国にラーメンコンビニというのがあって、お客さんとあんまり会わなくてもいいから、そうういうのはどうか』って教えてくれたんです。
――なるほど!コロナ禍だからこそ、あまり人と接触せずにできるお店のスタイルをということですね。
そうです。韓国でもコロナになってからこういうのが流行ったんです。ソウルの漢江というところは、眺めがいい場所にこういう機械がバーッと並んでいて、ジョギングしに来た人が食べていったりするんです。
――ジョギングしに来たのに袋麺を!でも美味しいだろうなー!
――ちなみにこの機械は?
韓国製です。色々な種類が出てるんですけど、水道の工事がいらないタイプを選びました。でも、最初はこの機械だけとりあえず買ったけど勇気がなくて、お店をやるまで結構時間かかりました(笑)
――たしかに、日本ではまだなじみのないスタイルですもんね。
でも、テレビの取材が来たり、ユーチューバーが宣伝してくれたりしています。
――たくさん袋麺がありますけど、一番お好きなのはどれですか?
私はこれです。今ある中では一番辛いけど、美味しい。
でも本当はこれが一番辛いです。あと、こっちは、はじめは仕入れていたけどお客さんが食べたら辛すぎて、やめた(笑)
――もう絶対辛いぞっていう感じのパッケージですもんね。どの袋麺を置くかというのも選らんでいるんですか?
そうです。私が選んで。でも、もっと増やしたい。新しいのどんどん入れるつもりです。韓国はインスタントラーメンの種類が世界でも一番ぐらい多いらしいです。1000種類以上あります。
――あ、ちなみに「チャパゲティ」みたいな、焼きそばといか、混ぜ麺みたいなタイプのものもあの機械で作れるんですか?
作れますよ。そういうタイプのは少ないお湯で作れるボタンを押せば大丈夫。お湯を捨てなくてもできます。
――なるほど。トッピングも色々あるし、ここは楽しいですね。
トッピングは、前はもっと色々あったけど少し減らしました。ネギとか、玉子がおすすめです。餃子を水餃子みたいにしても美味しいよ。キムチを入れても美味しいです。
――ちなみに、なんで「トントン2」というお店の名前なんですか?
前、食堂をやっていた時、ちょっとぽっちゃりした人がお店に二人いた。だから「トントン」。
――ははは。そうなんですね!
近くに「トントン」の1もある。そっちは居酒屋です。ハイボールも美味しいし、お酒のアテもあります。そこにもラーメンがあります。
――へー!そっちも行ってみたいです。ここにもまた食べに来ます。
来てください。7月からは500円の冷麺も始めますよ。それは手作りで、7月と8月、2か月ぐらいやります。
これは大根の葉っぱを干したやつ。料理に使うんです。魚を炒める時もこれを一緒に入れると美味しいんです。
――あと、これは?
これはお皿を洗う時に使うタワシ。手作りなんです。こっちにもありますよ。
――わー!色が可愛いですね!いいですね。一つ買おう。
使いやすいです。古くなったら台所の掃除にも使えますよ。
――ありがとうございます!
と、お店の方の楽しいお話しも聞けて、いい時間だった。韓国で流行している「ラーメンコンビニ」スタイルが楽しめる店「トントン2」。鶴橋にお越しの際にはぜひお立ち寄りを!
取材のご協力ありがとうございました!
「トントン2」
住所:大阪府大阪市生野区中川西2-4-31