まな板シートはさまざまな化学メーカーが商品化しているので、口コミを参照しながらお好きなものを購入してみていただければと思うのですが、極端に安いモノは相応の働きしかしてくれません。
この分野、残酷なまでに安かろう悪かろうでした。おれの屍を踏み越えて、まずはおすすめのこちらで試してみていただけますれば。
今日ご紹介するのはこちら。「自由にカットできるまな板シート」。実に見事なネーミングです。名前の通り、厚手のプラスチックのシートがロール状になっていて、必要な長さにカット、使い捨てのまな板として使うことができます。
もしかしたら、これまで書いた記事でうすうす伝わっているかもしれませんがおれは「家事労働としての料理」を省力化することに、ある種の執念を持っています。手が抜けるところがあればどんなことでも、なんとしてでも、手を抜きたい。
そんなズボラな台所番のおれが自信を持っておすすめするのです。このまな板シートは本当にいいです。ありがとう。株式会社アールさん、素敵な商品をありがとう。
まずそもそもの話。食材を切るときに使う刃物の第一候補は、絶対にキッチンばさみ。だってまな板ってデカいし除菌とか気をつかうし、いつの間にか色移りしてるしで、洗い物としてもかなり難敵な訳です。できるならば夕飯の支度ぜんぶを包丁・まな板を使わずにすませたいところ。
ただあくまでそれは理想。根菜を切ったり、薬味をみじん切りにしたり、塊肉を切り分けたりと、メニューによってはどうしたって包丁・まな板に頼らざるを得ないことがあります。
そういうときに元気があればちゃんとまな板を使うのですが、今日はちょっといろいろ無理なんだよなー!というときは臆せず堂々とまな板シートに頼るのです。
どうです。必ずやみなさまのご家庭でも活躍のシーンがあることでしょう。
このアイテムを使いこなす上で、一つ重要なコツがあります。つまり、まな板は使い捨ててもいいとマインドセットすることです。もったいない気がする?いや、毎日毎日、家庭の台所を守る我々には、このくらいの怠惰は許されるべきではありませんか。「地球環境への負荷」はなにか別のところで埋め合わせましょう。
ちなみにおれはこのまな板シートに全幅の信頼を寄せているのでキッチンのワークトップにシートを直置きしてますが、メーカー推奨の使い方は「まな板の上にまな板シートを敷く」です。悪しからずご了承ください。
ここまではあくまで、まな板の代替品としてまな板シートを紹介してきましたが、状況によってはむしろまな板を超えている可能性すらある。本家・まな板では真似できないユースケースの紹介です。
たとえば外遊び。屋外で食材を切りたいときにまな板ではかさばるけど、まな板シートなら大きめにカットしておいて、くるくるっと丸めてカバンの隅にでも入れておけば十分まな板の役割を果たしてくれます。
あるいは、シート状というフォルムが薬味ネギの準備において最大限に生きてきます。
これまで普通のまな板で、ネギをばら撒きながらちまちまタッパーに移してきたことを考えると、これは一つのイノベーションです。
まな板シートはさまざまな化学メーカーが商品化しているので、口コミを参照しながらお好きなものを購入してみていただければと思うのですが、極端に安いモノは相応の働きしかしてくれません。
この分野、残酷なまでに安かろう悪かろうでした。おれの屍を踏み越えて、まずはおすすめのこちらで試してみていただけますれば。
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