編集部日記 2025年5月2日

僕がデザインしたやつです(2025.5.2 朝エッセイ/石川)

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ちょっと前にデザイナーの知人と一緒に仕事をしていて、二人でお客さんの事務所に行ったんですよ。昼時だったので先方がお弁当とインスタント味噌汁を用意してくれてました。その味噌汁をポットのお湯で作ってるとき、デザイナーの知人がポソッと言ったんです。

「このポット、僕がデザインしたやつです」

かっこい~~~~~~~~~!!!
彼がメーカー勤務だったころにデザインしたポットなんだそうです。それからもう10年くらい経ってると思うのですが、いまもこうしていろんなところでそのポットが現役で使われているという。カッコ良すぎる。
これ、人生で一度は言ってみたいセリフになりました。とはいえ今からデザイナーに転職するのは難しそうなので、デイリーの編集を20年近くやってる僕が似たようなセリフを言えるシチュエーションを考えてみました。

(壁に自分の書いた記事が貼られていて)「これ、僕が書いたやつです」

正しいけど、状況的になさそうですね。じゃあこっちはどうでしょう

(テレビに過去に取材した人が出ていて)「この人、僕取材したことあります」

これは実体験があります。でも、「で?」って感じですよね。デザインした=自分が生み出した、というのとは大きな開きがあります。

(誰かがポテトチップスに塩をかけているのを見て)「これ、僕が考えたやつです

たしかにそのテーマで記事を過去に書いてはいるんですけど、これではポテチに塩をかけるくらいの誰でも思いつくことで盗作認定してくるやベー奴です。

いや、ちょっと無理そうですね。あきらめてライター向けの言ってみたいセリフ「お前の悪事を白日の下に晒してやるからな!」を言うほうに専念したいと思います。

さて今日からゴールデンウィークの特別企画が始まります。「没ネタ交換会」と題しまして、今まで思いついてけどやれていなかったネタ、やり方がわからなかったネタを交換して書くことにしました。

まず高瀬さんは、んちゅたぐいさんから受け取った「パスタを55分ゆでる」。
スーパーでパスタを買うと一食分ずつ紙で巻いてあることがありますが、裏側が透けて「55分」に見えることも……。それを真に受ける記事です。一番アツイのは終盤、ぶつぶつになった麺がまた持てるようになる展開。

そして鈴木さくらさんは石井さんのネタ、明石家さんまさんがすきだというみかんの缶詰の食べ方を試します。ガラスの器に氷と一緒にガーンと放り込むだけ。ビジュアル的にも冷たさ的にも圧倒的な清涼感ですごくおいしいのですが、そこはかとなく入っていないはずのそうめんの気配が…。

というわけでみなさま、よいゴールデンウィークを!
 

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