特集 2025年5月2日

パスタは55分ゆでるとおかゆになる

パスタのゆで時間といえば、5分や7分、長くても11分といったところが一般的だ。

そんな中、ゆで時間が「55分」のパスタが発見されたので、実際にゆでてみました。

1984年岐阜県生まれ。変な設定や工作を用意して、その中でみんなでふざけてもらえるような遊びを日々考えています。嫁が世界一周旅行中。

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GW特集『没ネタ交換会』

やりたいけど自分じゃできないネタを交換するのが没ネタ交換会。そこで受けとったネタを記事化して掲載します。(企画説明)

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ゆで時間が55分に見えるパスタ

この企画は、GW特集のボツネタ交換会でライターのんちゅたぐいさんからいただいたもので、んちゅさんがあるパスタを見つけたことから始まっている。

右下にいるのが、んちゅたぐいさん。僕がいちばん好きな記事「んちゅたぐいランド開園!」では自分の耳のカチューシャを作ってみんなにつけてもらっていた。

スーパーなどで売っているパスタには、あらかじめ1食分ずつ束ねられている便利なやつがある。

こういうやつ。これ考えてくれた人どれだけ親切なんだと思う。

だいたいが半透明の帯で束ねられていて、そこに5分とか7分とか、ゆで時間がプリントされている。

そんな中、んちゅたぐいさんが見つけたパスタがこちら。

55分!?

帯に書かれた印刷がうまくずれて、ゆで時間が「55分」になっていたのだ。

あまりに見事な55分。はじめて写真を見せてもらったとき、思わず「すごい」と声が出た。こういう偶然のコネタは僕も大好きなので、見つけてくれてありがとうございますという気持ちになる。

ただ、んちゅたぐいさんはさらにその先を思っていた。
「55分ゆでられたパスタ、見たい」

それ、僕もめちゃくちゃ見たいです。

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パスタを長時間ゆでたことがない

考えてみると、パスタってちょっと硬さを残したアルデンテがいいというすり込みもあり、決められた時間より長くゆでようと思ったことがない。

「今日はやわらかめがいいから7分ゆでよう」とか思ったことないもんな

長時間ゆでたらどうなるのだろう。
麺がとけてなくなる気もするし、逆に一つの大きなかたまりになるのかもしれない。どうであっても、今まで知らなかった姿だ。

ちょっとした偶然で生まれたこの55分パスタ。せっかくならこれに乗っかって、いつものパスタのその先を見てみたい。

ネタの抽選会をしたときも「薄くかたまってピザみたいにならないかな」「全部つながって1本の長い麺になったりして」など夢がふくらんだ。
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55分パスタはちょっとレア

ただその前に、僕もこの結束タイプのパスタはよく買っているが、55分ゆでのものには出会ったことがなかった。

なのでまずは自分の目でも見てみたいと思い、2つのスーパーに行ってみたのだけど、

55分パスタ_7_2.JPG
おや?ないな…

置いてある結束パスタを片っぱしから見たが、ない。

んちゅたぐいさんからは「スーパーに行けば普通にあると思います」とお聞きしていたが、もしかしたらこの55分パスタ、すごくレアなのかもしれない。

55分パスタ_10_2.JPG
よく見たのは、こういう位置はいいけど向きが逆というもの。5の印刷の向きが交互になっているのだろうか。
55分パスタ_11_2.JPG
と思ったら、こちらは向きは合ってるけど距離が遠い。同じ5どうし、仲良くしなよとおせっかいを焼きたくなる。

55分パスタは間違いなくあるのだから、今回の企画としては、僕はただ55分ゆでるだけでもいいのかもしれない。

でも、こうなってくるとどうしても見つけたい。

55分パスタ_12_2.JPG

「55分パスタが売ってたら、一緒にパスタソースもいろいろ買いますから」と、商売心をくすぐる念を送りながら次へと向かう。

すると、そんな念が通じたのか、3軒目に行ったイオン系のスーパーで、

55分パスタ_15_3.jpg
あった、55分パスタだ!

プライベートブランド「トップバリュ」のパスタが55分ゆでになっていた。55分パスタが見られるかどうかはブランドによるようだ。

まるで四つ葉のクローバーを見つけたようなうれしさ。本題はこれからなのに、すでに何かを成しとげた気分になっている。

そして、このちょっとレアな55分パスタをさらっと引き当てているんちゅたぐいさんがすごい。「55分ゆでなさい」という、パスタの神様からのお告げかもしれない。

ならばその使命、僕が引き継がせていただきます。

55分パスタ_16_2.JPG
後日別のスーパーでもさがしたら、はごろもフーズのポポロスパも55分パスタでした。
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行こう!5分の向こう側へ

こうして無事55分パスタを手にいれたので、家に帰って早速ゆでていこう。

パスタをゆでるおだやかな休日の午後(ただしゆで時間は55分)
まずはパッケージに書いてあるとおり、鍋に2リットルのお湯をわかし、
小さじ2杯の塩を入れる。
そこに、2束200グラムの55分パスタを入れていく。

実際に手にとってみると、グツグツ煮えたぎるお湯をバックにしていることもあり「これが伝説の55分パスタ…」と気持ちが高ぶる。

そんな伝説のパスタを鍋に入れるとともに、タイマーをスタートさせ、
まずは5分。

ここから先は、今までなんとなくやっちゃいけないと思っていた世界。門限の時間をこえるようなドキドキ感がある。

でも今日だけは、ハメをはずすと決めたのだ。
今夜はまだまだ沸かし続けるぜ(お湯を)。

パスタの裏面を見たら、ゆで時間はお好みでと書いてあった。ならば心おきなくやらせてもらおう。

⏩ ゆでるというより「煮込む」

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